1話
さて、いきなりで突然ですか。
私、語るものが語らさせていただく過去に起こった、いや未来に起こったのかもしれない二人の偶然の出会いを語らさせていただきます。
ーここ***で二人は出会いました。ー
それは、ある晩のこと寝れなくて起きた野田 拓也は起きて自室のテレビを見ようとリモコンで電源を入れました。
その時間帯にやっていたのは、世間で話題になっていることに対して二人が話し合うという番組だった。
内容はなかなか面白くて寝れなかった自分は、この番組が終わったら寝ようかと思いぼんやりと眺めていました。
するとー
カーテンの隙から、小さい光が落ちているではありませんか。
最初はただの流れ星かなんかかと思いテレビに視線を戻そうとしたが、その小さな光が近所の公園に落ちていったのでテレビどころではないなと思い静かに玄関の扉を開け外に出た。
それから15分ぐらい歩いたところに、幼いころよく遊んだ公園があった。その辺りには、他に人がいなくて自分だけということを確認した、まあ当たり前といえば当たり前か。こんな夜中にあんな小さな光を見た奴なんて俺ぐらいだろうな。
それから光がどこらへんに落ちたか確認するために辺りを探ってみた。
でも落ちた時に音はなくて、地面に隕石が落ちたみたいな穴がなくて、いや実際に隕石が落ちたとこなんてみたことないが。
それから10分あたりを探ってみたけどそれらしいものがなくて
「なんだ、何にもないのか・・無駄に時間費やしたなー、あのまま****でも見ていればよかったかな」
それから帰ろうとした瞬間、この公園で一番大きい木が揺れているではありませんか
「なっ、なんだ・・!さるか!・・・いや、冷静に考えてこんな時になに言ってんだ」
そしていつもの自分でボケて自分で突ツッコむというつまらないことをした
ガサガサ ガサ ガサ
すると突然木からフードが落ちてきて、咄嗟にキャッチの態勢に入った
「んっ、なんだ・・・」
そしてなんとか落ちてきたものをキャッチしてすぐ近くのベンチにおろした
「なんで木からこんなものが落ちてくるんだ、中身がなんだか気になるけど・・・宇宙人だったらどうしよう、、、なんか温かいし」
それから、悩んで悩んだ末に好奇心に逆らえなくてフードを取った
すると、中から現れたのは天使みたいな華奢な体の少女だった。
付け加えるなら、銀色の髪で胸は小さくてそして最後に・・・・なんと、なんと!服を着ていないという。いま思春期真っ只中の自分にはとても刺激が強すぎた。
自分は少女の体を、捕まってしまったらもう一生見れないかもしれない女性のからだを瞬間的に脳に焼きつけて素早くフードをかけてあげた
すると、少女は目を覚ましたのか。朝の陽ざしを浴びてゆっくり起き上がるような感じで起きた
「ここどこ・・・・?」
「ん??」
何が”ん??”だよなにか適切な言葉を言わなければ・・
「あ、ごめん。僕の名前は拓也、野田 拓也てっいいます。ここは、***ていう田舎の町です。それで君の名前は何て言うんだい?」
「私・・・」
それから2分が経過した、自分の中では長い時間に感じた
「エル、そう・・エルていうの」
自分は、少女が空から降ってたことにも驚いているが、その少女が自分の名前を言うのにかなりの間が空いたことに疑問をもった
「もしかして、記憶喪失・・とか?」
そして少女は困ったような顔をしながら頷いた
「なにか他に思い出せそうなこととかある?」
すると考え込むようにしてから、ノーという仕草をした
「そっか・・・」
そして、今こんな夜中に少女がフード一枚ということに再認識して急いで声をかけた
「ごめん!寒くない?いや寒いか寝るとこなかったら俺んちくる?」
「大丈夫、寒くない。あなたが・・・良ければ家に泊まらさせてほしい・・」
断られると思ったが、少女いや、エルが了承してくれて嬉しかった。そして、もう一つお願いごとをしたいと思った。
「あのさ、よければなんだけど・・・エルって呼んでいい??」
「うんそれでいい、私も拓也って呼ぶから」
エルは自分が悪い人じゃないと思ったのかさっきより話してくれるようになった
「それじゃ、寒いからとっとといこうか」
「うん」
それから黙々と歩きながら家への帰路を辿った
「よーし、着いた。ここが俺の家、それでお願いがあるんだけど入るとき静かにお願い」
「わかった」
エルは快く承諾してくれた
「じゃ・・・」
家族が起きないように、出ていくより静かに扉を開けた。そして二階にあがり安全に自室に潜り込んだ
「なんとか部屋に入れたな・・」
一方のエルは、間もなくしてベットの上に機嫌よく座っていた
「どうした、ベット好きなのか?」
「うん、ふかふかして気持ちいい」
「そっかー」
そしてエルがフード一枚ということに対して不憫に思い姉の服を拝借しようと考えた。そして扉を開けてていこうとすると、エルが心配そうに声をかけてきた
「どこいくの・・?」
「大丈夫すぐ戻るから」
「うん・・・」
そして小学校、、、いや中学校の頃からあまり勝手に入らなくなった姉、野田 富子の部屋にいま潜入しようと試みている
「失礼しまぁーす・・・」
一応、聞こえなくらいの声で寝ているかの確認のためいってみた
よし、大丈夫だ無事今回の任務は遂行できそうだ・・・・、そして迅速に終わらそうとエルには大きいシャツと下着を拝借した。
そして帰ろうと扉を開けようとした瞬間
「ねえ、何してるのかな拓ーー?」
「!!??」
その瞬間、自分の中のアラートがなり素早く姉には絶対見せてはならい下着とシャツを隠した。
「い、いや・・夜中眠れなくて富姉に借りてた****返そうと思ってたんだ」
「ふーん、で。なんでこんな夜中じゃないといけないの??」
「え、えーとさあ。****の続きが見たくてどうして続きを見ないと寝れないこと富姉にあるだろ???」
「ふーん」
やばいやばいやばいや、、、いま思いついたのが必死の作戦でプランBとプランCとか持ってないよ!!これで、あんた姉の部屋に夜中潜り込んで何をしようとしてたのよ!と罵倒されたら明日家族会議に発展するやもしれん。。。だがそれだけは逃れたい・・・
「・・・・」
すると
「ま、それなら仕方ないね」
「そ、そうだろ?」
「うん」
「ただし、私をこんな時間に起こしたんだから***3巻の続き買ってきてよね!」
「え」
「え、じゃないわよ。じゃないと今夜拓也が私の部屋に入ってあられもないことしましたっていいつけるから」
「俺、今貯金が少ないんだ・・・こんなかわいそうな子ヒツジからお金を取るのかい??」
「知らない」
「鬼めっ!」
「じゃあ言いつける」
「・・・・」
「分かったよ・・・」
仕方がない、いま俺の後ろに姉の私物があるのだ発見されなかったことのほうが重要だ
「じゃあおやすみ・・」
「うん!おやすみー」
そして次は安全に姉の部屋から出ることができ、無事自室に着いた
「はぁ、疲れた・・」
「遅かったけど、大丈夫だった・・・?」
「ああ、ちょっと危なかったけど大丈夫だ・・・・、それとこの下着とシャツ借りてきたからこれに着替えてくれ」
まあ、借りてきたというよりも盗んできたというほうが正しいのかもしれないが
「わかった、ありがとう」
エルは笑顔でお礼をいってきた
その笑顔を見ているとさっきまでのことがチャラになるぐらいぐっときた
「俺、向こう見ているから着替えて」
エルは頷くと、すぐに着替えだした
俺は、最初に裸を見たとはいえ女性の裸を直視するというは思春期の自分にはレベルが高かった
それから数分の時間が経ちエルがいいよと言ってきた
「おお、かわいい」
すると思わずかわいいという言葉でてきてしまった。そのエルの姿はシャツがだぼだぼでありながら、そのだぼだぼをエルの体がフォローしてて天から降りてきた天使みたいなかわいさだった
「ありがと・・・」
エルは照れているのか、顔をすこし下に伏せながら言った
「悪いけど、今夜はそれで我慢してくれ。そしてこれからのこと明日考えよう」
「うん」
「それじゃ今日は床に布団引いて寝るから、エルはベットで寝てくれ」
「どうして?拓也も一緒にベットで寝ないの??」
するとエルはなんでそんなことをするのと言いたげに問いかけてきた
「いややや、俺は男だし、エルは女だろ?やっぱり屋根のした、しかも同じ部屋ということだけでも危ないかもしれないのにベットはまずいだろ」
「どうして?」
「どうして?、じゃなくて危ないことがオコルンダヨ、まあ俺も紳士としてそんなことをしないけどもしもという事を考慮して・・・」
「わかった・・・拓也がそういうなら・・」
「わかってくれたか・・・」
「じゃあおやすみ・・・」
「おやすみなさい・・・」
そしてエルはすぐにぐっすりと眠ってしまった
今日はいろいろとあったものの、こうして無事、、、いや無事とはまだ言えないか。明日どうするかも考えないといけないし
まあいろいろあったけど、木から落ちてきた少女エルと出会えて内心、これから何が起こるのかをひそかに期待している気持ちがあった
そして今日が彼女との偶然、いや運命的な出会いであったーーーー