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第四章─計画?

ふむ、案外物語って進まないものですね

まあ、一話一話が短いからこんなものでしょうか?

異世界移民計画…?

「それは一体どういったものなのですか?」

『どういったもこういったも、そのままの意味さ

 異世界の住民を異世界に移民させる、そんな計画さ』

そのままの意味だった、だけど違う、

「いえ、それは分かります、僕が聞きたいのは、何故、と言うことです」

『ま、そりゃそうだよね、うん。

 簡単に言うとね、君の世界以外の異世界は、君の世界ほど、豊かじゃなかったりするんだよ』

「豊かじゃない?」

『うん、世界って言うのはね、数え切れないくらいあるんだよ

 その中でも、君達の世界のそばにあるのは、3つの世界』

「3つですか…」

意外と少ないんだな…移民って言うくらいだから、かなりの世界が在るもんだと思ってたんだが

『で、その中の一つが君達の世界

 で、問題なのが、あと二つの世界なんだよ』

「その問題とは?」

『まず、君達の世界なんだけどね、あそこは正式には「マルクト」って言うんだけど、

 ほら、今人口が大変な事になっちゃってるでしょ?』

「ええ、年々増加傾向にあると聞いています」

ニュースとかで騒がれっぱなしだしな

『まあ、君達の世界的にはそこまで問題のあることじゃないんだけどさ

 異世界には、とんでもない影響を与えちゃうんだよね』

十分やばいんだけどね、うちの世界も

「とんでもない影響?」

『うん、それがね…人間って言うのはさ、無意識の内に体から圧力みたいなものをだしてるんだよ

 当然個人差もあるんだけど、それが無い人はいないんだ。

 君もこんな体験ないかな?他の人は大丈夫なのに、その人の前に立つと、なんかきんちょうしちゃう、みたいな』

「ああ、何度かありますね、

 特に何かしたわけでも無いのに、異様なプレッシャーがかかる人」

受験の時の面接官とか

『そういう人は、その圧力みたいなもの、「シン」って言うものを大量に出しちゃってる人なんだ

 それでね、そのシンは、人にプレッシャーを掛けるだけじゃないんだよ

 他にもいくつか影響を及ぼすんだ』

「それが、先程言っていた、異世界への影響ですか」

『そういうこと、世界にはね、シンの許容量ってのが決まってて、それを超えちゃうと

 異世界にもれだしちゃうんだよ』

「そして、もれだしたシンが異世界に悪影響を及ぼす、と」

『そういうこと、異世界にもれだしたシンは、まずその世界の住民をむしばんで行くのさ

 その方法は世界それぞれだけどね』

「そのせいで、マルクト近辺の異世界には悪影響が及んでいる訳ですね」

『うん、例えば、「アルフヘイム」って世界では、魔物が増え、人類滅亡の危機

 『コクマー』って世界では、マルクトで言うところの氷河期が訪れ、人類滅亡の危機

 ってわけさ』

「なるほど、とりあえず、マルクトのせいで異世界が迷惑してることは分かりました

 ですが…」

『ん?まだなにか質問かい?』

「一つは確認、もう一つは質問です」

『引っかかる言い方だね、ま、いいよ、何だい?』

「まず確認の方ですが、計画名と今の話から考えるに、僕に異世界に行け、ってことですよね?」

『正解』

「次に質問のほうですが、なぜ僕なんですか?」

『…やっぱりそれ、気になっちゃうよね』

「あたりまえです」

気になるな、ってほうが無茶だ

『そうだねえ、君、今まで生きてきて、自分の存在に違和感を持った事はないかい?』

「違和感…ですか?」

『そう、違和感、他人より、優れた事とか、劣っている事とかさ』

「異常なまでの反射神経と、異常な友人…です」

主に響とか響とか響とかな

『そう、そこ、それが理由さ』

「異常な友人ですか?」

『そっちじゃないよ、反射神経の方』

「それがどうかしたんですか?」

『普通人間はね、そんな反射神経を持ち合わせてはいないんだよ』

「いや、それは分かりますが」

『ならなぜ、君はそんな力を持っているのか?

 疑問に思った事は無いかな?』

「無いです」

即答

『無いの!?』

「ええ、ありませんよ?生まれ持ったものに疑問を覚えても仕方ないでしょうよ

 それに、無駄に調べて、実験動物みたいにされるのもいやですし」

『淡白だねえ。ほんとに子供なのやら』

「それで?結局どういうことなんですか?」

『つまり、君のその力は人間の物では無い、神の物なんだよ』

「神の物?どういう意味ですか?」

『だから、そのままの意味さ、神が持っているべき力、

 人間が持つはずのない力、そういうことさ』

「質問がひとつ増えました」

『ひとつと言わずにどうぞ』

「では遠慮なく、何故僕はそんな力を持っているんですか?」

『それはね、悠君、君が異世界移民計画の参加者であるからさ、

 だから、ボク達は生まれてくる君にその力を植え付けた』

「次の質問です、何故僕なんですか?」

『簡単な事さ、環境が一番良い人間が君だったからさ』

「環境?」

『そう、君の力を鍛え上げることができる友人』

響のことか…

『君の好奇心を培うことができる環境』

ゲームか?

『そして何より、シンが大量に在る、人口密度

 最高の条件だったんだよ、君は』


さて、計画に選ばれてしまった悠君、いったい彼の運命とは?

ってなわけで第四話でした

いかがでしたでしょうか?批判でもなんでも構わないので、コメをお願いします

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