表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/25

第三章─神様?

さてさて、第三話です、ここまでは順調に来ていますが、これからどうなることやら

皆さん、作者が失踪しないことを祈っていてください

次に目が覚めた時、そこには、何もなかった

いや、哲学的な事を言うならば、そこには僕がいるし、

僕が立っている足場も在るのだから、完全なる無では無いのだろう

しかし、そこは無を連想する、いや、無しか連想できないような世界だった…

なぜならば、僕の周りには、物体と呼べる物は、全くなく、

また、全てが白かった。

言うなれば、僕と、光、それしか存在しない世界、そこに僕はいた。

と、そのとき不意に声が聞こえた

『気分はどう?』

いや、声と呼ぶのかどうかは定かでは無い、実際、耳から聞こえたわけでは無いし、

声の届きそうな範囲に人はいないのだから。

『ああ、耳を澄ましたり、あたりを見渡しても無駄だよ

 ボクは君の頭、つまり脳に直接語りかけてるんだからね

 君達で言う所のテレパシーって所かな』

こういった場合、無闇に話しかけるのは、得策では無いらしいが、

この時の僕は平常心を装うので精一杯だった、

だから、愚かな事にも、聞いてしまった

もし、ここで話を無視していたら、これからの残念な冒険に巻き込まれる事もなかっただろうに

「あなたは一体?それにここは?」

全く装えていなかった

『まあ、そうあせらないでよ、一度に何個もの質問には答えられないよ

 ま、順を追って答えて行こうか。

 まずボクだけど、ボクは君達の言うところの神様だよ

 名前はオーディン』

オーディン!?うろ覚えだけど、確か北欧神話の最高神じゃなかったか!?

『うんそうだよ、ま、そうは言っても、君達に伝わっている話とは若干違うけどね』

あれ?いま僕喋ったか?

『わざわざ口にしなくても分かるよ、一応ボクも神だしね、心ぐらい読めるさ』

「理不尽な…」

『まあ、君からすればそうだろうね、じゃ、次の質問行くよ

 この場所について、だけど、ここは君の死後の世界、いわゆるあの世だね』

「あの世?こんな何もない世界が?」

『んーちょっと勘違い、と言うか知らないみたいだから説明するね

 君、あの世って全ての人で共通だと思ってるでしょ?』

「ええ、と言うか違うんですか?」

『それが違うんだよね、あの世ってのは、基本的に、個人が所有しているものなんだよ

 その人が生前、できなかったこと、やり残した事、まだやりたいこと、

 すなわち未練が強く映し出されるんだよ。

 例えば「お金が欲しい」って思って死んだ人は、あの世では大金持ち、

 「もっと遊びたい」って思いながら死んだ人は、遊びまくれるあの世

 と言った感じにね』

「ってことは僕のこの世界は?

 何も無いってことは未練が全く無いと?」

『いやいや、君の場合は特別なんだよ、君、自分が死んだ時の事、覚えてるかい?』

「確か、家に帰ろうとして、ドアを開けて…」

あれ?それからどうなったんだっけ?

『うん、やっぱりわすれてるね

 君は爆発に巻き込まれたんだよ』

「爆発!?」

『そう、そして君は死の直前、とてつもない光に襲われた筈だ』

…そうだ、それで意識が無くなって…

「あの光は爆発の光だったのか…」

『んーそれもある、だけどさ、たかが爆発で、あれほどの光が生まれるかい?

 閃光弾だってのならまだしもさ

 もし閃光弾だったら君は死んで無いしね、君のお友達が盾になってね』

お友達?…!!そういえば響は!?

『当然彼も死んだよ、君と一緒にね』

「…そうですか」

『それで、まずボクは君に、謝らなければならないんだよ』

「謝る?」

『うん、君達を死なせてしまった事に対して、ね』

…?今なんていった?

死なせてしまった、だって?

『さっきも言った通り、タダの爆発であんな光は起きないよ

 そこには、それだけの理由があるんだ』

「そして、その理由が、僕に対しての謝罪に関係する、と」

『そういうこと、飲み込みが早くて助かるよ

 単刀直入に言うと、あれはボク達がやったんだ。意図的にね』

「……それから?」

『驚いた、怒らないのかい?ボク達は君達を殺した張本人だって言うのに』

「怒って無い訳がないでしょう、ただ、抑えているだけですよ、怒ったってしょうがないですし

 それに話が進まない。」

『普通はそんな事できないんだけどね、まあいいや。

 ちょうどさっきのこの世界の話にも繋がるから、説明しとくと、

 あの世は人間の未練によって生まれる、でも君のあの世は何も無い、

 その理由は、ボク達、神が殺したからさ

 でも、君はその中でも特別だ。神によって殺された者達は、過去、何万人といた

 だけど、彼らにだってあの世はあったよ』

まどろっこしいな…

「つまり?何が言いたいんですか?」

『君のあの世は、ボク達が意図して無にしたんだよ

 一度あの世で生活してしまったら、そこから動こうとはしなくなってしまうからね』

…なるほどね

「つまり、あなた達が僕を殺したのは、僕に何かをさせるため、

 そして、それは一度死なないとできない事、ということですね」

『その通り…さすがだね』

「それで?その僕にやらせたいこと、とは?」

『まあ、簡単に言えば、異世界に行ってもらうんだ』

「異世界、ですか」

『うん、君のもともといた世界とは別の、色々なものが違う世界』

「そこまでは理解しました、それで?何故僕はそこへ行くんですか?」

『うん、そこが重要なんだ。

 これは実験みたいな物でね』

「実験?」

『そう、異世界移民計画さ』

さて、若干の進展を見せた、この物語、一体異世界移民計画とは?まあ、名前がそのまんまですけどね

あと、コメントをいただけると助かります、コメントからアイデアを頂いたり、新たな発見をしたりして、作品をよいものへと仕上げて行きたいので、よろしくおねがいします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ