第十八章─入団?
新年、明けましておめでとう御座います。
更新もお久しぶりですね、毎度おなじみ、冬期講習の煽りを受けました。
ので、今回は微妙なところで途切れます。
まあ、あんまり長くなっても仕方がないから切った、というのもありますが。
※視点は再び悠君に移ります
僕のも響の試練も無事に終わって…
「では、ルー、デュオ、この者達は試練合格なのだな?」
「ええ、力量を見る限り問題はないでしょう。」
「よかろう、では、この場を以って、ユウ、ヒビキ、二名をシャルライン直属、近衛騎士に任命する
これからは王国に尽くし、更に精進するように。」
こうして、僕達は正式に、近衛騎士になったのだった。
「それでは、姫様、ユウさん、ヒビキさん、着いて来て下さい。今からお二方を近衛騎士の仲間に紹介しますので。」
「あ、はい。わかりました。」
「え?私もですか?」
「ええ、私ごときの言葉では彼らは納得しないでしょうからね、彼らを説得していただきたいのです」
…あれ?ルーさんって近衛騎士の隊長じゃなかったっけ?
上司の言葉で納得しないって、どういう事だ?
「ああ、彼らは皆、特徴的な人物でしてね、姫様の近衛騎士には、上下関係と言うものがほとんど皆無なんですよ。
姫様が唯一の上司、と言ったところでしょうか。」
そんなところに今から僕達は入るのか…前途多難だな
まあ、いいさ、どうせ悩んだっていまさらどうしようもないし、こっちの世界での目的を果たすには、
この方法が一番良いんだから。
「着きましたよ、ここが、近衛騎士の集会場です」
そんな事を悩んでいる間についたらしい…これまた大きな部屋…っていうか塔だ
………ん?塔?部屋じゃなくて?塔?しかも中庭っぽいとこに建ってるし…、十二階建てのビルぐらいの高さだ
直径は大体…100m位か…でかいな…
「驚かれているようですね、まあ、無理もありませんが、
この塔は、全部で十二個のフロアに分かれていまして、それぞれのフロアが、個人の部屋となっています。
今の所、近衛騎士は、六人、お二方で八人です」
「六人…意外と少ないんですね」
近衛騎士、なんて大層な名前だから、人も多いもんだと思ってた。
「ルーとデュオの試練が厳しすぎて、滅多に入団できないんですよ」
シャルが小声で教えてくれた。やっぱりあの2人って強いんだな…
ま、それはともかくとして
「とりあえず入りましょうか」
そう、とりあえず自分達の紹介をしなきゃいけないらしい、当然だけども
はあ…めんどくさいな…
と、またもやマイナスな事を考えている内に、ルーさんが扉を開けていた。
その瞬間、塔の中から、なんとも言えない…爆発音?衝撃?まあ、なんかいろんなものが流れ込んできた、
いや、正確に言うのならば、流れ出てきた、と言ったところだろうか。
「ああ、言い忘れていましたが、この塔は、防音、防衝撃魔法がかかっていまして、
内側でいくら暴れても、外には伝わらないし、外には何の被害も出ません。
だから、こうしてたまに中で戦ったりするんですよ。」
…言うのが遅いですよ、ルーさん…寿命が縮むでしょうが。いや、寿命ぐらいいくらでも増やせるんだろうけども
「まあ、それでは入りましょうか」
あーまだドンパチ鳴ってるよ…
「はい!皆さんお静かに!姫様が来られていますよ!」
と、その瞬間、轟音が収まった
「あれ?姫様じゃないですか、どうしたんですか?急に」
「え?姫様?どこどこ?」
「おー姫様だ、なんか久々だな」
と、まあ、多くの声が塔の中から届いてきた。
「えっと、今日、私が来た用件は、ただ一つです。この近衛騎士隊に、2人、新たに加わる事となりました」
「…え?新入り?」
「まじで?」
「2人の試練は?」
「当然合格しています。」
「え、マジ?隊長」
「ええ、マジも大マジ、どころか2人とも負けてしまいましたよ。」
と、その瞬間、塔の中がざわめきだした。
ルーさんが負けた、って言った瞬間からだから、よっぽど予想外だったんだろうな
「はい、お静かに、まあ、そんなわけで、2人がその新入り、ユウとヒビキです」
その瞬間、全員の目がこっちに向いた。
結構緊張するもんだな、こうやって、前に立つのって
響は平気見たいだけど
「それでは、簡単に自己紹介でもしてもらいましょうか、それではヒビキさん」
「ん?ああ、了解、」
コホン、と咳払いを一つして、
「俺の名前はヒビキ、武器はナイフ、特技は投擲と奇襲だ、ま、よろしく」
あ、こんなんで良いのか
「ではユウさん」
「ええと、僕の名前はユウと言います。武器は基本的になんでも使います。特技も…剣技と魔法、基本どちらも使えます
新規叙任なので、分からないことしかありませんが、よろしくお願いします。」
「はい、と言う事で、ユウさんとヒビキさんです。過度の期待はしませんが、仲良くしてくださいね。皆さん
それでは、皆さんからも、自己紹介をお願いします。ではまず…アニルから、」
「はいはーい」
と、呼ばれて出てきたのは、小さな女の子だった
こんな小さい子でもなれるのか?近衛騎士って
「こらそこ、心の中で人を小さいとか思わない、私はこれでも立派に成人してるんだからね
まあ、いいけど、とりあえず、アタシはアニル、アニル=ティンバーだよ、武器は杖、特技は魔法全般、てか魔法しか無理
あとは、さっきもやったみたいに人の心が読めるんだよ、意図的にね。ま、そんなわけでよろしくー」
なるほど…迂闊な事は思えないってわけだ
「では、次に…ガレル。」
「おう」
次に出てきたのは、屈強な男って感じだった、デュオさん以上だろうか?
「俺はガレル、ガレル=レンターだ。武器はハンマー特技は見てのとおり力技だ。よろしくな」
…やっぱすごい筋肉だ
そんなわけで、次回は自己紹介の続きです。
では今年もよろしくお願いいたします。