第十三章─試練?
さて、第十三章、若干ネタが詰まってきました
とりあえず、ちょっと先までの構成は決まっていますが、そこから先、
どうしたものやら
破壊活動、もとい魔法の練習の被害の修理を終えた頃
「それじゃあ、そろそろ帰るか」
「そうだな、ラタトスク、他に何かあるか?」
「いや、とりあえずは無い、まあ、あったらまた言うからよ」
まあ、これ以上破壊活動に勤しむわけにも行かないしな…つーかもう勘弁だ
「了解だ、それじゃ、帰るか」
「おう」
─────────────────────
…最近これ多くないか?
まあいいけど
「到着!」
「んじゃ、城行くか」
「そうだな…」
─────────────────────
「おい」
ごめんなさい、わざとです※作者です
とにかく城に着いた、が、なぜかそこにはシャルがいた
「あ、お帰りなさい」
「いや、お帰りなさいでなくて、なんでこんな所にいるんだ?」
「こんなところとは失礼な、一応私のお城ですよ?」
「いや、そりゃそうだが…」
普通姫様が出てくるものなのか?
侍女とかそんなんが出てくるんだと思ってたが…
シャル曰く、ここは安全だからいいんだそうだが
そういう問題か?
「まあ、それはさておき、先程父上…国王と話しまして、お二方は私の近衛騎士となりました
まだ正式ではありませんが」
…近衛騎士?
「えっと…近衛騎士って何?」
「あ、分かりませんよね…簡単に言うと…
王家に仕える人間の内、最も位の高い者…でしょうか」
「いや、ちょっとおおざっぱすぎる、もうちょい細かくお願い」
いや、僕に理解力が無いわけじゃないぞ?隣にいる響も訳が分からないと言った顔をしてるし
「あ、はい、分かりました
えっと、まず王家に仕える者には、いくつもの種類があります
給仕の者であったり、兵士であったり、教育係であったりと、様々です」
「ふむ、それで?」
「その中の一つに、騎士というものがありまして、優秀な成績を挙げた者のみがなれる、
いわば、国最強の集団です」
最強…ねえ
何人もいる時点で最早最強じゃないんじゃないか、
と細かい事も思ったりするが、めんどくさいので口にはしない
ま、気になることは他にもあるしな
「具体的にはどんなことをするんだ?」
「まあ、成績と言っても多々ありますから、人によって違います
兵士の方で成績良好だった者は、当然その力を振るってもらいます
兵士の教育係になってもらったりですね」
ふむ…つまり騎士ってのは、各方面で突出した技能を持つ物達、ってことか
専門家みたいなものなんだろう。適当に納得してみたが、まあそこまで的外れではないと思う、
てか思いたい
「なるほどね、騎士がすごいってのはよく分かった、それで、近衛騎士ってのは?」
「近衛騎士と言うのは、騎士の中でも選りすぐりの、人材で、貴族や、王族など、
重要な人物にのみ付くことが許され、この王国では、王族、貴族に次ぐ権力を持ちます」
王族>貴族>近衛騎士>その他ってわけか…ちょっとまて
「はあ!?そんな重要なポストに付いたわけ!?僕達!?」
「ええ、っていうかそれどころか、お二方は私、王女の近衛騎士ですから、
多分王族以外であなた達以上の権力を有する人物はいませんよ?」
えっと…つまりは、王族>僕達>その他…ってことか?
いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや
「なんでまたそんな重要なポストに僕達を?」
「まあ、あなた達ほどの人材を他に渡したくなかった、というのもありますし、
それに私の近衛騎士であれば、かなりの自由は利きますから、
こちらでの生活にも楽かと思いまして」
「ああ、そう言うことか、うん、確かにそれは助かるけど…」
そんな個人的な理由で王族並の権力を有してもいいんだろうか…
「ええ、まあとにかく、そういった訳で、お二方は暫定状、私の近衛騎士となりました」
「暫定的?」
そういえばさっき正式じゃないとかなんとか言ってたな
「まあ、実際に近衛騎士となるには、試練といいますか、
実力を見るための物に合格する必要がありまして
それに合格した後、国王より任命され、正式な近衛騎士となるのです」
「試練…試練か…」
学力テストとかあるのかな…やだなあ
「あ、試練と言いましても、学力とかは関係ありませんよ?
近衛騎士の内から一人選んで、その者と戦って頂き、実力を測るのです」
あ、そうなんだ
「ああ、そういうことか、ならいいや」
「ええ、お二方でしたら不合格なんてありえませんからね
先程も魔法を見てましたが、規格外でしたね」
「あ、やっぱり見てたんだ」
響の眼に狂いはないらしい
「ええ、凄まじかったですね、魔法だけで見てもこの国、いえ
この世界においてお二方より秀でる者は居ないでしょう」
「そんなにすごいのか?」
自分自身では全く分からないんだが、比較対照がいないし
いや、いるのはいるんだが、響もチートだしな
「ええ、魔法と言うものは努力も大事ですが、なにより素養がなければどうしようもありませんからね」
「ふーん、そう言うものなのか」
素養っていうか後付けっていうか…
「ええ、まあ、そんな訳ですから、任命やテストはお二方のご都合に合わせて、いつでも可能ですが、
私としては早めにお願いしたいですし、近衛騎士となれば、生活も保障されますので、
できれば早めにお願いします」
「ん、分かった」
「今からって言うのは無理か?」
?急に何を言い出すんだ?響は
「い、今からですか!?まあ、無理ではありませんが」
シャルも驚いてるし
「じゃあ、今からでも良いか?宿とかとるのめんどくさいし」
そんな理由かよ!
「はあ、分かりました…前代未聞でしょうね、そんな理由で試練を受けるのは」
どうやらシャルも同感らしい
「まあ、気にするな、それじゃあ行こうか」
「ええ、とりあえず城へ向かいましょう、試練は城で行われますので」
「了解だ」
ま、そんなわけで試練とやらに向かう僕達だった
今回は、次回へ繋げるための、準備段階でした
なんか微妙な出来になっちゃったことを反省している、今日この頃です