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第十二章─謁見?

さて、今回は次回への繋ぎです

新キャラも登場します、ほとんどモブですが(笑)

さて、平原で悠たちがドンパチやってる間のシャル姫は…

─王城、謁見の間─

「ただいま帰りました、父上」

「うむ、して、『ビナー』の様子は如何様いかようだった?」

ビナーとは、私が旅をしていたとき、視察に向かう予定だった町だ

「いえ、父上…すでに何らかの報告は受けて居られるかと思いますが、

 ビナーへ向かう途中、フロン・ビーに襲われまして、護衛の者は全滅、生き残ったのは私だけです

 なので、そのままこちらに帰ってまいりました」

「何!?フロン・ビーだと!?」

突如、平静を崩す父上、周りの衛兵達も同じくだった

「ええ、まさしく」

「では、何故そなたは無事なのだ?」

「それが、本日私がここへ参った所以ゆえんです

 護衛が全滅し、私は城への帰還をすることを決めたものの、私一人ではまず無理ですし、

 なにより目の前にフロン・ビーがいました…どうすることも私には出来ず、逃げ回っていたそのとき、

 旅の者が通り過ぎ、私を助けて下さったのです」

「旅の者?」

「ええ、2人の者達でした」

「なっ!2人だと!?」

そしてまたも驚く父上、こんなに焦ったのをみるのは久々だ

衛兵からも、

「フロン・ビーは一個小隊でもなんとか倒せるくらいじゃないのか?」

「それをたったの2人でだと!?」

自分の事ではないが、誇らしい

「とにかく、私はその2人に助けられました」

「う、うむ、未だに信じられんが、そなたがそこにいると言うことは真なのだろう」

「それで、その2人なのですが、あてもなく旅をしているだけだと言うのです」

本当の事は言えない、ラタトスクも注意していたし

それに言ったところで信じられるわけがないのだ、ならば言う必要もない

「ふむ…それほどの者が無所属とは…勿体無いな…」

「ええ、ですから彼らをわが国所属とさせたいのです」

「それは…願ってもないことだが…本人達はどうなのだ?」

「構わないとのことでした、ですので、彼らを私の近衛騎士このえきしとしていただけないでしょうか?」

「そなたのか!?ふむ…今までの話を聞く限り問題はなさそうだが…」

父上が困惑するのも仕方がない、この国で王族の近衛騎士と言うのは、かなりの名誉なのだ

だから、必然と数は限られるし、それ相応の力量も必要となる

「力量に関しても、人格に関しても一切問題ないように思います」

ヒビキは…人格が微妙かも知れないけど

「まあ、そなたがそう言うのであれば問題はなかろう、それでは…」

コホンと咳払い一つ

「今、この場を以って、…時にその旅人とやらは?」

「今はまだ城の外にいます…今は魔法の練習でもしているのではないでしょうか?」

と、その瞬間、効果音があればドーンとかなりの大きさで描かれたであろう轟音が鳴り響いた

「な、何事だ!?」

まさかとは思うが…

嫌な予感が当たらない事を祈りながら窓に近づく…

そこから見えたものは予想通りだった…

ありえないレベルの爆発が起きて、辺り一面が吹き飛んでいた…

ちなみに場所はさきほどまでの平原

「え、衛兵!何事だ!?」

「原因不明の爆発が起きた模様です!」

「何だと!?至急調査しろ!」

「いえ、その必要はありませんよ」

「な、なに?」

余りに困惑している父上たちが面白すぎて笑いをこらえるのが大変だ

「おそらくあれは先程話しました、旅人かと思われます

 彼らの魔法かと」

「なっ!!あれが魔法だと!?わが国の宮廷魔術師きゅうていまじゅつしのエクスプロジムでもあれほどの威力はでないぞ!?」

「まあ、彼らは規格外ですから」

「陛下!窓の外を御覧下さい!」

「今度はなんだ!」

「先程までの爆発でめちゃくちゃだった地面が元通りになっています!」

「な、なんだと!!!!」

声でかっ!今のは城中に響いたのではないだろうか?

「あ、あれもその旅人の仕業だというのか!?」

「ええ、恐らく」

まあ、私もあそこまで出来るとは思っていませんでしたが…

「とにかく、これで彼らの力も証明できましたし、近衛騎士の件、よろしいですね?」

「あ、ああ…だがテストは受けてもらうからな」

「重々承知しております」

「うむ、ではこれでこの話は終わりだ、衛兵は持ち場へ戻れ!」

「「はっ!」」

いつ見ても息ピッタリだ

「では、父上、私も…」

「いや、そなたは残れ」

「?はい」

何の用だろうか?

─────────────────────

衛兵が全員去って…

「それでシャル?」

「はい?」

「結局どう言うことなの?」

文章だから伝わらないかと思うが、このくだけた喋り方をしてくるのは父上、つまり国王だ

「どういうこともなにも先程の通りですよ?」

「いや、それは分かっているんだけどさ、その旅人…何者?」

「さあ?まあ、悪い方達ではありませんよ、私が断言します」

「まあ、シャルがそう言うならいいんだけどさ」

「ええ、ではそろそろ彼らも戻ってくるころだと思いますので、城門まで行ってきます」

「ん、ああ気をつけてな」

「はい。」

─────────────────────

時は戻って悠たちが破壊活動をしていたころ

「お、悠、シャルだ」

「え?どこ?」

「ほらあそこって見えないか」

「そりゃ普通はな」

「なんか城からこっち見てるわ、兵隊っぽいのと一緒に」

「…それってもしかして、っていうかもしかしなくても…」

「これ、見られてたんだろうな…」

これとはもちろん僕達の破壊活動、もとい魔法の練習だ

「悠?」

「ん?」

「これ、戻せるか?」

「わからないけど…多分」

「頼む、視線が痛い」

「だな…よし、まずは詠唱…

 我らが破壊せし物、全てをかえす 

 えっと…名前もいるのか…『リプレイス』!」

と、言った瞬間、辺りの破壊物が全て元に戻った…

ってあれ?こんなことしたら…

「なあ、悠…」

「ん?」

「余計視線がきつくなった…」

「だよな…」

まあこれだけ大変な事をしたらそうなるわな

ではでは、第十二章、終了です

あと少しで…バトル展開に入るんでしょうか?

今回で書き溜めた分、全部使いきっちゃったので、次回予想は一切できません

まあ、更新だけは遅れないようにします

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