第十章─正体?
えー更新遅れてすいません
なんか、家のネット環境が一式だめになっちゃいまして
電話もネットも何もかもが…
とりあえず復旧したので、更新再開です
「この世界の人間ではない?」
まあ、予想通りの反応だ、そりゃそうなるだろう、
いきなり目の前の人間が訳の分からない事を言い出したんだから
「人間ってなんですか?」
…違ったらしい
「そっちか…人間って言うのは、僕達の世界で言うところの、エルフみたいなものだよ
ほら、僕達耳とがってないだろ?」
「はあ…つまり、あなた達は、異世界の、人間と言う種族である、と」
「そういうことだ、まあ、信じろとは言わないけどさ、事実だ」
「信じます、っていうか信じるしかないでしょう、あんなもの見せ付けられたら」
「話が早くて助かる
で、まあ色々あって、この世界に飛ばされて、適当に暮らしてみろって言われたんだ」
「言われたって…どなたにですか?」
「神さま」
「神さま!?」
「うん、なんかこのままじゃ、この世界やばいらしくてさ、放って置いたら滅んじゃうらしい」
「ええ!?」
「んで、まあそれを防ぐために、僕達が送られたって訳」
「話が突拍子過ぎます…」
「まあ、とにかく、僕達はこっちでただ暮らすだけ、魔物退治とかも頼まれたけど、
そっちもなんとなくやってくつもり、さっきみたいにね」
「はあ…とりあえず分かりました。つまり、あなた達は、この世界に移り住んで、生活していく、
そういうことなんですね?」
「まあ、そういう事だ」
「それで、魔物退治とかもする、と」
「分かりやすい説明ありがとう」
「それでしたら、王宮の私の下で働きませんか?」
「はい?」
「こちらでの生活で恐らく不満は出ないでしょうし、それに、王女直属の部隊でしたら、
魔物退治の依頼等も来ますし、いかがですか?」
「いや、そりゃ願ってもないって言えば願ってもないんだが…
僕達ただの旅人だぜ?」
「ですが、先程の戦いを見る以上、戦士としての力量は計り知れません
当然不満を漏らす者もいるでしょうが、そのときはその力を見せてやれば問題ないでしょう」
「はあ…」
「いかがでしょう?」
「どうするよ響」
「どうするったって、渡りに船なんじゃねえの?俺達は右も左も分からないような奴らなんだし
それに、王宮での生活ってのにも興味はあるしな」
確かに、それはなかなか魅力的だ
「よし、決めた。それじゃあシャル、頼んでもいいかな?」
「ええ、もちろんです!と言いますか、頼んでるのは私ですから」
「それもそうだな、それじゃ、改めてよろしく」
「よろしくおねがいします」
「俺も、よろしく」
「よろしくおねがいします」
「お、町が見えてきた、あれがティファレトか?」
「ええ、そうです」
「それじゃ、ここらへんで降りようか」
「え?何故ですか?」
「こんな乗り物、何も知らない奴が見たら卒倒ものだぞ?」
「ああ…なるほど」
「たしかにな」
三人して苦笑
「とりあえず刀に戻しとくか」
刀、刀っと
よしOK
「何度見てもなれませんね…」
「まあ、こんなものに慣れる奴はいないだろ」
「ところで響、名前を与えたら、喋るんじゃなかったっけ?」
「ああ、ただ名前を考えるだけじゃだめなんだよ、
それじゃ、俺の言う通りにしてくれ」
「了解」
「まず、刀の柄に左手を添えて、右手は楽に」
左手を刀、右手は楽に
「んで、今から言う言葉を復唱してくれ」
「うい」
「我、汝に名を与うる」
「我、汝に名を与うる」
「我が名と我が力を糧とし、目覚めよ『未定概念』」
「我が名と我が力を糧とし、目覚めよ『未定概念』」
と、その瞬間、僕の体から、何か、暖かいものが未定概念に流れ込んで行った
その瞬間、未定概念は急激に光りだした
「うわっ!」
「きゃっ!」
「っと!」
そして、その光が晴れた時、僕の腰には、相変わらず刀があった
ほのかに光りながら
「これでOKだ、刀の柄を持ってみな」
『御命名、真に有難う御座います、我が主』
『お前が未定概念か?』
『いえ、そうとも言えますし、そうではない、とも言えます』
『どういう事だ?』
『私の存在は、主の命名の通り、常一定では御座いません、よって、私の性格、人格も移り変わるのです』
『なるほどな、刀状態の場合はお前、というわけか』
『その通りで御座います』
『分かった、それじゃあ、また何か用があれば話しかけるよ』
『はい、お待ちしております』
「…どうだった?」
「なんというか、まだよく分からない、こいつの性質状、色々変わっちゃうから、性格も変わるらしいんだよね」
「ふーん、まいいや、それじゃあそろそろいこうぜ」
「そうですね、いつまでもここにいるのも危険です、」
「そうだな、行くか」
はい、第十話でした
しかしどうしよう…そろそろ書き溜めた原稿使い切っちまう…
がんばって更新します