第一章─平穏?
始めまして、星の核と申します
本作品は、主人公が異世界に飛ばされ、冒険をするという、まあ常軌を逸脱しない作品となっています
そこをどうにかして、面白くしていきたいと思いますので、よろしくお願いします
では、どうぞ
「あーダルっ」
物語始まっていきなりマイナスな発言をするのはどうかと思ったが、まあ、それはそれ、
気持ちは偽れないと言うものでして
ついつい本音が表にでてしまう僕は別に普通だと思う
普通の性格の普通の家庭の普通の生活を送る普通の中学生
それが僕、『霧島 悠』だ
まあ、普通じゃない事もあるにはあるんだけどね
まあ、そういっても常識の範疇を抜け出さない程度な異常なわけでして
簡単に言うと僕はオタクと呼ばれる者でね
と、言っても一日中自分の部屋に引きこもっているとか、学校に行かないとか
そこまでのレベルじゃない
せいぜい二次元の世界が普通に好きな人より、もうちょっと好きな位だろう
それなのに皆普通じゃ無いだオタクだといいやがって
「……みんな死ねばいいのに」
おっと、うっかり口走ってしまった
まあ、こういうところも異常だと言われそうな物だが、意外とそうでも無い。
なぜなら、僕の学年にはそっち方面でもっと異常な奴がいるからだ
っと噂をすれば何とやら。前からやってきましたよ
「よ、悠」
「ん?おお、響じゃん」
『檜山 響』それがこの狂いかけた男の名前だ
まあ、狂いかけているが、実際に狂ってはいないので、心配には及ばない
もし本当にこの男が狂っていたならうちの学校は血まみれになっていることだろう
「ところで悠?こんなところで何をしていたんだ?」
「自宅の前にいるんだから選択肢は二つしかないだろうに…
お前はいっつも分かりきってることを聞いてくるよな」
「まあ、そうだな、自宅の前にいるんだから、今から出かける所か
もしくは今から家に帰る所かのどちらかだよな」
「そういう事」
とかなんとか言ってる間にいつの間にやら響はポケットに手を突っ込んでいる
…やばい
「全くお前に質問すると本当に当たり前の事しか帰ってこねえな
全くつまらない」
「しょうがないだろ?そう言う性分なんだから
ところで響よ、ポケットに手を突っ込んで何を出すつもりだ?」
「ん?まあ、見れば分かるよ」
とかなんとか言って、響は急にポケットから手を抜いた、と思ったらそこから何かが飛んでくる!
「危ねっ!」
「チッ外れたか」
何が来たかと思えばそれは『きり』だった
あの木とかに穴をあけるためのやつだ
「今日はきりかよ…」
「まあ、昨日に比べればまだましだろ?」
「まあな、昨日は万能包丁だったからな…あれはさすがに死ぬかと思ったぞ?」
「アハハハ、そんな事で死ぬ悠じゃ無いだろ?
それに死なないように投げてるから大丈夫だよ」
そう、こいつはこんな感じに狂いかけているんだ
常に何かしらの合法的な凶器を持ち歩き僕を見つけたら投げてくる
まったく異常な男だよ
それに、こいつも今言った通り、僕なら十分避けられる速さで投げてくる
いや、まあそれでも普通の人なら避けられないくらい十分に速いんだけどさ
…そうだな、ここらで僕の解説をして置こうか
名前はさっき言った通り、霧島 悠
成績は中の上
運動神経も中の上
けど、さっきも言った、いや思った通り、普通の人が反応できない物に僕は反応できる
まあ、簡単に言うと、反射神経がすごくいいんだ
馬鹿な友人にはビビリだとはやし立てられるが、まあ気にしていないしな
後で響が制裁を加えていたし
そうそう、僕と響の関係だけど、僕達はいわゆる幼馴染で親友だ
…さっきの場面を回想する限り信じてもらえそうもないけどね
まあ、あれは僕達だけのスキンシップだとでも思っていてくれればいいよ
とにかくそんなところだ
以上が僕、霧島 悠の自己紹介だ
「おーい悠」
「ん?どうした?」
「いやさっきからなんかボーっとしてさ、自分の存在を確認してるみたいだったからさ」
「どんな状況だよ!?」
ていうかなんでわかるんだよ!?
あ、それから僕は突っ込み担当だ
「そうだよなー、いっつも突っ込んでくるもん」
「だからなんでわかるんだよ!」
「いやまあ、とある人がリークしてくれるんだよ」
「とある人!?だれだよそれ!」
「まあこの世界に置いて絶対的な権力を持った人だよ
俺だって気づいたら忘れさせられてる、いや気づかないんだよね」
「まじで誰なんだよそれ…某フラスコ計画だとか生徒会だとかのあれか?」
「はいはーい他作品に介入しなーい」
「最初にしたのてめえだろうが…!」
「まあ、とにかく神みたいな人だよ、…ぶっちゃけ作者だけど」
「んなとこぶっちゃけんなよ!」
ていうか何!?僕らの世界ってアニメか何かだったのか!?
「いや小説、それも自作の」
「だからやめろよ!人の心読むの!」
「だからそれは俺じゃなくて作者だってば」
「オイ作者!こっちに介入して来んな!」
「無駄無駄、神だって言っただろ?」
……とまあこんな感じで僕らは平々凡々な人生を送っていたんだけどね…
平々凡々…か?まあ、いいや
それがあんな形で崩れるとはね、思ってもみなかったよ
さて、いかがでしたでしょうか?
まださわりにも入らないので、なんとも言いがたいかと思いますが、とりあえずご読了ありがとうございました
次話をお楽しみに