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窓辺の備忘録  作者: 瑞穂
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高三の夏休み





最近この備忘録書いてなかったな、とふと思い出し筆を、いや、携帯を手に取っている。


現在は八月。夏休み真っ最中だ。“受験生”の夏休みだ。休みじゃない。夏期講習しかない。学校が無いからってここぞとばかりに講習開きやがって。週休一日になったんだが。


中学受験をしていた小六の私はよくこんなものに耐え切ったものだ。と過去の自分を尊敬する日々である。


私にとって勉強は苦行だ。大学受験のための勉強は難しく、容易に理解できるものではないから。理解できないものと向き合うのは辛い。


だが向き合わなくてはならないことも分かっている。誇張なしに今は人生の岐路だ。ここで頑張れるか否かで入る大学が変わる。ここで頑張れれば多少人生は良くなるはずだ。


学歴が全てではないことは分かっているが、あくまで“全て”ではないだけ。これといった才能のない私にとって、学歴は武器になる。今はその武器を買うためのお金を稼いでる状態だ。


その金稼ぎの辛いこと!


わかんねぇよ。おぼえられねぇよ。何でまだ十八年しか生きてない小娘にこんな難しいことをやらせるの。


最近はもうそんなことばっかり考えている。辛い。辞めたい。でも辞めれない。


まぁ、つまりなんだ。要約すると“受験勉強しなきゃいけないのは分かってるけど辛すぎ”ってことだ。


これを読み返してるであろう私はどんな大学に入って、どんな大学生活を送っているのかな。お前今のうちにもっと勉強しとけよって私のこと罵っているかもしれない。


怖いなあ。時間止まってくれたりしないかな。


しないか。


……がんばろ

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