ズルいぞ!ウソっ娘シスター!
【今日の晩ごはん!】
ガトリング悪女、ミラダボグロヴ。
赤黒い髪と赤黒いシスター服……にしては露出が多く、特に生足を出してるのは、バカな人間を騙すため。
「フッ……さあ、こちらへ。カミは全てを許します……」
「おお……! あんたは聖人だ~!」
粗悪な懺悔室小屋にて、傷だらけの極悪残忍ティラノサウルスが、ミラダの生足に吸い寄せられる。
ミラダは聖女の微笑みを浮かべ、腹の内で悪魔笑いに歪んだ。
「(許すワキャねーだろウスラ馬鹿トカゲが! このまま捕食ガトリングの餌食だぜクックック~ン)」
野生の弱肉強食は厳しい。ミラダがガトリング砲を取り出そうとした瞬間、
「あっ、ちょっと待って」
「?」
「その前にナプキンを着けないと、ネ……」
ナプキンだあ? トカゲの癖にヘンタイな趣味もちやがって……。
そんなミラダの思いは、一瞬で砕かれることになる。
ナプキンを付けた極悪ティラノは、次にナイフとフォークを小さな手に握った。
「いただきま~す!」
「でぇ~! あ、アタシの太モモは、丸々としたハム・ステーキじゃな~い!」
おしまい。