あらすじ
プロローグ
ガルン族、ファザル村の戦士長、ガズダッドは近隣のガルン族の村の戦士たちと、元凶たるジュークドズソーフ率いる魔獣軍団と激戦を繰り広げていた。
ジュークドズソーフは一ヶ所に留まっているわけではない。やっとの思いで、見つけだしたのだった。
これまでの道のりで倒れていった仲間たちのぶんまで、必死に戦う。
しかし仲間の戦士たちは一人また一人と倒れていき、ガズダッドもジュークドズソーフにあと一歩届かず、倒れた。
最後に、これから生まれるであろう自分の息子のことを思い浮かべた。
第2話以降
ガルン族、ファザル村の戦士長、ガズダッドの息子、ガフムッドは、村のシャーマンから洗礼を受けていた。シャーマンは女神クシバリーナより賜りし、歪な紋章が掘られた小瓶より、銀色の液体ベクシファークを、生まれたばかりの赤子であるガフムッドに、1滴たらす。銀色の液体ベクシファークは、臍よりガフムッドの体内へ吸い込まれた。
ガフムッドはすくすくと育つ。
5歳になる頃、武器の具現化に悩んでいた。同じ年の友人と、お互いどんな武器にするか相談する。武器の具現化は一朝一夕にはいかない。さらに一度固定化させてしまうと、変えるのに労力と年月がかかってしまうのだった。
友人は、斧を選び、ガフムッドは剣を選ぶ。
ガフムッドは1年かけて、剣を具現化させることができる。最初は小さなナイフみたいな大きさだった。
ガフムッドは13歳になった。ガルン族では13歳が成人である。成人したら、職につかなくてはいけない。友人と戦士団に入る。そのころには、武器は小剣ぐらいの大きさになっていた。
ガフムッドの戦士団での修行。
ガフムッド、初の魔獣との戦闘。
別の村へ行く。その村の戦士とも友人になる。
元凶たるジュークドズソーフと遭遇。負けてしまう。
湖の部族、テンス族とのいざこざと、共闘。元凶たるジュークドズソーフの1体を倒す。
女神、クシバリーナが顕現し、功績を讃える。
しばらく落ち着いた日々をおくる。
女神クシバリーナが顕現し、別の集落の戦士団によって、元凶たるジュークドズソーフが倒されたことが告げられる。以前にもジュークドズソーフは倒されており、残りは3体になった。
山の部族、スント族の仲間が出来る。
女神クシバリーナより、遠く離れた集落が元凶たるジュークドズソーフに滅ぼされたことが知らされる。
一帯の3種族からなる戦士団が結成され、元凶たるジュークドズソーフを討伐するために、遠征に赴く。
戦士団は、遠征先で元凶たるジュークドズソーフを倒す。
さらにそのまま遠征を続け、残りの2体も倒す。
すべてのジュークドズソーフを倒すと、女神クシバリーナが顕現し、祝辞と感謝を述べる。
そして1週間後、天より女神クシバリーナの同胞が、ガフムッドたちを讃えるために降臨することが伝えられる。
女神クシバリーナの同胞を迎える宴の準備が、3種族合同で行われる。
1週間後、小瓶と同じ歪な紋章が描かれた、不気味な飛空艇の大艦隊が空より降りてくる。
すべての者が、女神クシバリーナの同胞の降臨に、感涙にむせぶ。
そして宴がはじまる。出席するは、偉業を成し遂げた戦士たちやその家族、そして各村の長やシャーマンたちである。
宴が最高潮になったとき、女神クシバリーナの同胞の一団のリーダーから突如言われる。
「そなたたちは、我らグルバニオムの物だ」
物と言われ、訝しがる一同。
さらに、奴隷といわれ、これから毎年、各種族から1000名を差し出すように言われる。
激高する、戦士たち。武器を具現化し、戦おうとするも、リーダーが指を鳴らしただけで、武器が喪失する。
だが、戦士たちは今度は素手で戦おうとする。さらに指を鳴らすと、戦士たちは苦しみだす。
グルバニオムは「お前たちは我らの支配から逃れられない」と言う。3種族全ての者が、グルバニオムより与えられた、銀色の液体ベクシファークに侵されていた。
そして女神クシバリーナ(グルバニオムが3種族が好みそうな格好にデザインした)は、ベクシファークを通して見せられていた、幻覚と幻聴であった。
長たちは、悔し涙を流しながら忠誠を誓う。
そのころ、ガフムッドは宴の席から逃げ出していた。彼一人だけ、指を鳴らされてもなにごとも起きなかった。
唯一、彼のベクシファークだけは、グルバニオムの支配から、零れ落ちていた。
グルバニオムのリーダーは呟く。
「それにしても、ゲムグファントの奴らは馬鹿だな。このようなゼファレスに恵まれた者たちを、いらぬなど」
これは魔獣の研究を主とするゲムグファントと、ゼファレス人工生命体の研究を主とするグルバニオムとの、この惑星の支配権をかけたゲームだった。
グルバニオムのリーダーは宙を睨み呟く。「いつまでも、我らが甘んじると思うな」
そして飛空艇に帰っていく。
そしてガフムッドは、グルバニオムへの復讐と、3種族の解放を誓い、陰に潜んだ。
キョウシュウキ(郷愁鬼、凶集鬼) R 零れ落ちた一滴の、おおまかなあらすじです。
純粋にバトル中心とした物語にする予定です。
キョウシュウキ L が未完成なため、このような短いあらすじで失礼します。