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勇者の弟子はお嫁さんになりたい!  作者: るふと
第5章 魔法士講座
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1話 勇者の弟子と魔法士講座

 学院に入ってから1年が過ぎた。


 今年から私は新たに魔法士講座に入る事になった。


 魔法士講座と言っても私は魔法が使えないので魔法陣研究が中心となる。

 一般的な魔法陣はほとんど覚えていて高速描画ができるので、今後は特殊な魔法陣も覚えておきたい。

 自分で発動できなくても、いざという時魔法士がいれば発動を依頼できる。


 講座の控室で待っていると講師で上級魔法士でもあるミトさんがほくほく顔でやってきた。

 以前あった時は死にそうな顔色だったのがすっかり健康を取り戻していた。


「師匠、ようやくこの講座に来てくれたんですね!」

「あの、ミト先生、生徒を師匠と呼ぶのはやめてもらえませんか?」


(他の生徒たちの前で師匠と呼ばれるのはかなり恥ずかしい)


「そんなこと言ってもララさんはわたしの師匠ですから」

「とにかく!私が居づらくなるのでやめて下さい」

「・・・わかりました、講座の時は師匠と呼ぶのは我慢します」


(他の場所ではやめないって事だよね?)


 ミト先生に連れられて講座の教室にやってきた。


「みなさん、今日から特別講師として『中級剣士』でもある『剣精』ララさんがこの講座に参加して下さることになりました!」


 わあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

 教室中から歓声が上がった。


「やったぁ!『剣精様』と一緒の授業だ!」

「クラスも講座も違うからあきらめてたのに、お近づきになれるなんて!」

「間近で見ると更にお美しい」


「・・・特別講師って何ですか?聞いてないんですけど」

 ミトさんを睨みつけた。


「えーと、ほらララさんは魔法が使えないし、普通に受講と言ってもやる事がないでしょ?だから講師として魔法陣の指導を手伝ってくれたらいいな?って。できればわたしも教えて欲しいなって」


「魔法陣を教えるって言っても大したことできないですよ?」 

「とりあえず他の生徒が描いた魔法陣の間違ってるところを指摘したりとかそういうので大丈夫です」

「・・・わかりました。できる範囲で手伝います」


「あとは既存の魔法陣の解釈についていろいろ意見が聞きたいなって」

「意見って言われても魔法陣の仕組みについては詳しくありませんよ」

「まずは感覚的な意見で大丈夫よ!」

「はあ、直感的に思った事を言うだけですけど」

「それで充分よ。よろしくね!」



 そこに生徒の一人が話しかけてきた。


「ひさしぶりね、ララ」



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