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勇者の弟子はお嫁さんになりたい!  作者: るふと
第15章 愛の形
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11話 勇者の弟子と至福の時

 私とジオ様の前にシンがやってきた。


「ふふっ、前回は私に内緒で二人が入れ替わってましたけど、これなら入れ替わって私をだます事は出来ませんよね?」


 今のところをジオ様を成人男性の体に戻す方法が見つかっていないから、それは出来ないはずなんだけどね!


「あの時はすまなかった。ララをだます事になってしまったな」


 シンが申し訳なさそうに頭を下げた。


「いえ、二人が私の事を思ってしてくれた事ですし、ある意味私にとっては最高のサプライズでしたから!・・・でも折角あれだけ頑張って決心したのに先延ばしになってしまったのは・・・ちょっと拍子抜けでしたけど」


「本当にすまない」


「ふふっ、その分も合わせて今夜は目いっぱい私を愛してくださいね!」


「もちろん、そのつもりだ。ジオ殿もそれで構わないのだな」


「ああ、俺がいては気が散るかもしれないが、ララのたっての希望なので今夜は部屋の片隅で見守らせてもらう」


 ジオ様はそう言って私から離れて行こうとしました。


「違いますよ!ジオ様」


 私は咄嗟にジオ様の手を掴んで引き戻しました。


「ジオ様には一緒にベッドに入ってもらいます!それも裸でね!」


 私はそう言ってジオ様の下着を一気に脱がしたのです。


「何をする?ララ」


 ジオ様が顔を赤らめて、慌てて手で体を隠そうとしている。


「ララ殿、どういうことだ?今日はララ殿を抱きに来たのだが?」


 一糸まとわぬジオ様の体を見たシンも、顔を赤くして動揺している。


「ジオ様、体を隠してはダメです。シンもジオ様を見てください」


 私はジオ様が自分の体を隠そうとしていた手を掴んでどけた。


 ジオ様の全てがシンの目の前にさらけ出される。

 シンは私に言われて、逸らしていた目線をジオ様に戻した。


「・・・・これは・・・確かに美しい・・・」


 シンは顔を赤らめながらジオ様の裸体をまじまじと見ている。

 これはシンもジオ様を女性として意識し始めたんじゃないかな。


「ララ・・・シンにこんな風に体を見られるのは、かなり恥ずかしいのだが?」


 ジオ様はさらに頬を上気させて、少し目が潤んでいた。




 やった!恥ずかしがってるよ、この反応は!やっぱりジオ様はシンに好意があるって事で間違いなかったね!


 二人で一緒に男湯に入ろうとしたときや、ジオ様が私に気を使って自分もシンと関係を持とうかって提案した時は、たぶん、まだお互いを男女として意識していなかったから平然としていたんだと思うんだよね。


 でも、ようやく今になって自分たちが男と女だって事を認識し始めたって事だよ!




「ふふふっ、今夜は私とジオ様の二人でシンにサービスしちゃいますよ!」


 私もそう言って自分の下着を脱ぎ捨てた!


 シンには既に何度も裸を見られているし、なんだったら足を広げた恥ずかしいポーズで大事なところまでしっかり見られてしまっているのだが、それでもやっぱり男の人に裸を見られるのって、すごく恥ずかしい!


「ララの方もかなり恥ずかしそうではないか?」


「恥ずかしいですよ!だからジオ様にも恥ずかしさを分かち合ってほしいんです!」


 私はそう言って体をジオ様に摺り寄せた。


「俺としては二人の美女の美しい裸体を拝めるのは至福なのだが・・・これではジオ殿まで抱きたくなってしまうかもしれんな」


「ふふっ、それならそれで構いませんよ?」


「ララ!何を言っている?」


「ジオ様が提案された事ですよ?」


「・・・いや、あの時はこんな気持ちになるとは思っていなかったのだ」


 ジオ様が私に体を摺り寄せてもじもじしている。

 そんな風に体を摺り寄せられちゃと私も段々変な気分になっちゃうよ。


「女性陣にばかり恥ずかしい思いをさせたままでは申し訳ないな」


 シンもそう言ってガウンと下着を脱ぎ捨て、一糸纏わぬ姿になった。


 ・・・シンの股間のそれは、前に見た時と同様にジオ様の最大サイズと同じくらいの大きさになって起き上がっていた。


 それを見た瞬間、ジオ様の体が一瞬ぴくんと反応し、体温がわずかに上昇したのを私は感じ取っていた。


 おそらくシンのそれを見た時、以前男性のジオ様のそれとシンのそれがキスをした、あの時の感触を思い出したのではないだろうか?


 実は私もシンのそれを見た瞬間、あの時の光景を思い出していたのだ!


 なんと言っても究極のイケメン二人があそことあそこでキスをする光景なんて、私にとっては一生物の宝物だからね!

 一生どころか今後の『強欲の魔女』の人生にまで大事に持って行きたいくらいの家宝なのだ!

 

 そして女性の体になった今のジオ様にとっては、ある意味既にシンと関係を持っていたのと同じ様なものだからね。


 ジオ様が、太腿をきゅっと閉じてもじもじしているのは、その事を意識してしまったからに違いないのだ。

 もうこれは間違いないね!


 もっとも私も同じ様にシンのそれを見て体が熱くなったんだけどね。




「では三人でベッドに入ろうか」


 シンが私たち二人の肩を抱いてベッドの方へと促した。


 肩に触れたシンの手のひらがとても熱い。

 シンも気持ちが高揚しているのがわかる。




 私とジオ様をベッドに寝かせると、シンが私の隣に横たわった。


「至高の美女二人と床を共にする事が出来るとは、男冥利に尽きるな」

 

「今日の主役はあくまでもララだ。俺の事はいいからララを愛してくれ」


 ジオ様が私をシンの方に押し出したので、私の体とシンの体が密着する。 


「「あっ」」


 お互いの体の前面の素肌同士が密着してしまったシンと私は、同時に声を上げてしまった!


「ジオ様、何を?」


 ジオ様は私の背中に密着して私がシンから逃れられない様に押さえつけている。

 背中にジオ様のやわらかくて豊満な胸が押し付けられている。

 そして前からはシンの逞しい肉体と、下腹部には硬くなったあの部分が当たっているのだ!


「ララはこういう時、意外と優柔不断になる事があるからな。迷わない様に俺が後ろから押さえつけておいてやる」


「ちょっ、ジオ様、そんなことしなくても・・・」


 ジオ様はそう言っているけど、実は自分が恥ずかしさに耐えられなくなって、私を盾にしてるんじゃないかな?


「かたじけない、ジオ殿。ではララ殿、始めるとしようか」


 シンはジオ様ごと私を抱きしめて唇を重ねた。


「んんっ」


 シンの優しい口づけに、私の体は全身の温度が上がった感覚だ。


 体の前面はシンの逞しい肉体に、体の背面はジオ様の柔らかくしなやかな肢体に密着している。それぞれに触れている全身の皮膚に快感が走った気がした。


 体中の心地よい快感のために、まるで夢の世界に誘われているような感覚に陥る。


 ・・・まるで体が宙に浮いて、とろけてしまいそうな感覚だ。




 愛する二人に挟まれて、心地よい快感に包まれたまま、私は至福の夢の中に沈んでいったのだった。


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