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勇者の弟子はお嫁さんになりたい!  作者: るふと
第12章 天空の竜
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9話 勇者様と無人島生活

 無人島生活の覚悟を決めたジオ様と私は、とりあえず島の探索をする事にした。


 でもその前にやっておく事がある。


 私とジオ様は着火魔法で草原の草に火をつけた。

 草は乾燥していないので、少し燃えたら鎮火する。


 それを繰り返して草原に焼け跡の線を引いていく。

 そして草原に大きく『助けて』と文字を書いたのだ!


 こうしておかないと、もし救援が来たとしても、どの島に私達がいるかわからないからね!

 まあ、これも、結構島に近づかないと見えないんだけど。




 文字を書き終えると、私とジオ様は森に入っていった。


 この階層の浮島は大体同じ構成で、周囲が草原で中心近くに森があり、中央に山がそびえ立っている。

 大きい浮島になると湖や川がある場合もある。

 この島は比較的大きめの島みたいなので、川がある事は期待できる。


「そういえば、私はどれくらいの時間気を失ってたんですか?」


「五時間ってところか?迷宮の外はもう夜になっているだろうな」


「そうですか、では救援が来るとしても明日以降ですね」


 この迷宮内は常に一定の明るさを保っているため、夜になってもわからないのだ。


「とりあえず今日は食事と寝る場所を見つけて寝る事にしましょう」


 さっきまで寝ていた私が言うのも何だが、周囲の明るさが変らないので計画的に睡眠をとらないと生活サイクルがおかしくなってしまうのだ。


 森に入ると、食べられそうな果物や山菜などをいくつか見つける事が出来た。


 ウサギやリス、それにネズミなどの小動物もどうやら生息しているみたいだ。

 ただ、それほど大きい森ではないので、あまり乱獲するとすぐに絶滅してしまう恐れがある。


 動物はここぞという時以外は食べない方が良いだろう。


 更に森の奥に入り、山の麓付近まで来ると、泉を見つけた。


「ジオ様!泉がありました!これで水には困りません」


 まあ、下級魔法で少量の水だったら出す事が出来るんだけどね。


「あの・・・ジオ様、折角だから水浴びしませんか?ちょっと、体を洗ってさっぱりしたいので」


「ああ、そうだな、では俺は向こうで待っているからララが先に浴びてくれ」


「一緒に浴びればいいじゃないですか?夫婦なんだし、それに今は女性同士なんですから」


「いや、それはそうなんだが・・・」


 ジオ様は今更ながら私の裸を見るのが恥ずかしいらしいのだ。

 そういうところも初々しくてたまらない。


「一緒に入って洗いっこした方が早く済みますよ」


「・・・わかった、そうしよう」


 ジオ様がしぶしぶだけど承諾してくれた。


 とは言っても、実はジオ様もまんざらでもない事を私は知ってるのだ。

 ジオ様だって健康な男性だからね!まあ、今は女の子だけどさ!




 私とジオ様は装備を外して裸になり、一緒に泉で水浴びをした。

 ちょっと恥じらい気味のジオ様がほんとに初々しくてかわいいんだけど!


 むしろ私の方がすっかり恥じらいが無くなってしまったよ。

 ジオ様の前で平気で裸になれちゃうもん。


 ・・・それにしても裸のジオ様は相変わらずうっとりするくらいきれいだよ!




 泉の水はちょっと冷たかったけど気持ちよかった。

 水浴びをしてさっぱりした後は夕食の準備だ。


 山菜や野草など食べられそうな食材はある程度集まったのでそれを使って料理を作った。


 こんな事もあろうかと最低限の携帯用調理器具はいつも持ち歩いているのだ。

 無かったら無かったで、色々やり様は有るからね。


 それなりに食卓の体裁が整ったところで夕食を食べた。


 有り合わせの材料で作ったにしては、我ながらおいしく出来たと思うんだよね!




 ・・・でも、やっぱりちょっと物足りない。


 理由はわかってたんだけど、動物由来の食材を使った料理が無いからだった。




 そこで私は一つジオ様に提案してみる事にしたのだ。



「ジオ様・・・今日の料理はどうでした?」


「ああ、旨かった。いつも感心するが現地で集めた材料でよくこんなにおいしく料理できるものだな」


「でも、少し物足りないですよね」


「この島でしばらく暮らす事になるかもしれないのだ。それは仕方がない」


「その事で・・・ちょっと、提案があるんですが」


「ん?どうした?ララ」


「あの・・・お互いの母乳を飲みませんか?」


「どうしたんだ?こんな時に」


 さすがにジオ様も少し動揺していた。


「こんな時だからです!・・・実は・・・さっきからおっぱいが張っていて苦しいので、絞りだそうと思ってたんです」


「・・・ああ、実は俺もだ・・・」


 実はさっき水浴びをした時に、ジオ様のおっぱいもかなり張っている事は確認済みなのだ。


「しばらく赤ちゃん達に飲ませてあげる事も出来ないし、ただ捨てるのも忍びないので、これからの食糧確保の事も考えると、無駄には出来ないかなって」


「・・・確かに合理的だが・・・」


 ジオ様は少し迷ってるみたいだけど・・・ちょっと顔が赤くなっている。


「ほら!それに動物性の栄養も補給できるし、体力の維持にも貢献しますよ!」


「俺は基本的に食事をとらなくても大丈夫なんだが・・・」


「でも、やっぱり体には栄養が必要ですよ」


「・・・わかった、そうしよう」


 ジオ様は少しためらいながらも了承してくれた。


「私が先に飲んでもいいですか?」


「ああ、もちろんだ」


 ジオ様はそう言って胸の装備を外し始めた。

 そうして上半身裸になったジオ様は、形の良い胸がぱんぱんに張っている。


「・・・これって、結構苦しくないですか」


「・・・実はきつくなっていた・・・それにちょっと滲み始めていたのだ」


「もう、早く言って下さい!」


 私はそう言ってジオ様の乳首に吸い付いた!


 ジオ様の乳首は出産後にしては小さめだ。

 治癒能力で通常の状態に戻してしたせいでもあるのだが、色もピンク色のままだし、経産婦とは思えない、かわいらしい乳首なのだ。


 でもわたしが吸い始めるとそんな乳首がちょっと大きくなって飛び出してきた!

 そして勢いよく母乳が出始めたのだ!


 そして、思った通りすごくおいしい!


 ついに最愛の旦那様の母乳を飲む事が出来たよ!


 実は前から、一度飲んでみたかったんだけど、さすがに言い出せなかったのだ。


 ・・・どう考えてもヘンタイだからね。


 今回、幸いにも都合の良い大義名分が出来たのに、このチャンスを見逃す私じゃないのだ!


 世にも珍しい勇者様(男性)の母乳なんて、超レア過ぎて売りに出したら値段が付かないほどの高値になってしまうに違いない!


 ・・・もちろん売らないけどね。


 そうしてジオ様の母乳を存分に堪能しながら左右両方とも飲み切ったのだった。


「ふう!ごちそう様でした!」


 ・・・いろんな意味でね・・・


「助かった、これでずいぶん楽になった」


 ジオ様の胸は私が飲み切ったせいで、一回り小さくなっていた。


 そう、この瞬間を待っていたのだ!


「じゃあ、次は私の番ですね!」


 そう言って私が胸をはだけ始めると、ジオ様が胸をしまおうとしていた。


「ちょっとそのままで待って下さい!」


 私はジオ様が胸をしまうのを制止する。


 そして自分の胸をジオ様の胸の前に突き出したのだ。




 ・・・やった!この瞬間なら私の勝ちだ!




 そう、母乳を吸い尽くした直後のジオ様の胸と、母乳が限界までぱんぱんに溜まった私の胸を比べて見たかったのだ!


 うん!今なら間違いなく私の方が大きいよ!


 ふう、これで何とか女性としての尊厳が保てるよ。

 さすがに旦那様より胸が小さいというのは妻としてのプライドが許さないからね!


 ・・・まあ、こんな時でもないと勝てないのだけど・・・


「ララ、すごく嬉しそうだな。吸うのはやめようか?」


 ・・・ジオ様は全てを察していた。


 ・・・さすがに大人げなくて少し恥ずかしくなってしまった。


「すみません・・・吸って下さい」


 なけなしの優越感に浸りたかったげど、おっぱいが張って苦しいのも切実な問題だった。




 ジオ様は私の母乳を上手に吸ってくれた。 

 さすが、ベテランだけの事はある。


 今まで赤ちゃんのジオ様と成人男性のジオ様には吸ってもらった事はあるけど、女性のジオ様に吸ってもらうのはこれが初めてだ。


 美少女のかわいらしい唇でおっぱいを吸ってもらうというのは・・・これはこれで、なんとも背徳的で、ある意味興奮してしまう。


 また、ジオ様の遠慮がちな吸い方が、何ともそそるのだ!

 時々上目遣いで私の顔を見る仕草にも、思わず、ずきゅんとしてしまう!



 そうして、色々堪能しながらジオ様に母乳を吸ってもらった私の胸は、再びジオ様より小さくなってしまったのだった。


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