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勇者の弟子はお嫁さんになりたい!  作者: るふと
第11章 勇者受胎
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13話 勇者様と聖母の魔女

前回、あとがきに章完結と書いてしまいましたが、もう一話ありました。

「さあ、ジオ様もやってみてください!」


「ああ、やってみよう。だが、俺の体から母乳が出るだろうか?」


「大丈夫ですよ!なんたって出産も出来たんですから!それにその大きさで出ない訳がありません」


 出産後こんなに増量してるんだもん!

 その中には絶対母乳がたっぷりと溜まってるはずだよ!


「そうだな、試してみよう」


 ジオ様は胸をはだけて、乳首を露わにした。


「ほら!やっぱりジオ様の胸、更に大きくなってますよ!」


 元々私より大きかったジオ様の胸は、出産を経て更に大きくなっていた。

 私は元々授乳中で通常よりは大きかったので、今回の出産で大きな変化はない。

 つまり、更にジオ様との差が広がってしまったのだ!


「ここまで大きいとますます邪魔だな」


「何言ってるんですか!羨ましいですよ!」


 ジオ様ってば、折角こんな立派なものを持ってるっていうのに!


「とにかくやってみる」


 ジオ様は私がやったのと同じように、自分の赤ちゃんを抱いて唇を自分の乳首にくっつけた。


「はうっ!これは!・・・なんという柔らかさだ」


 きりっとした表情のジオ様が一瞬ふにゃッとした表情になったのが面白かった。


「ふふふっ!気持ち良かったでしょう?」


「ああ、なんというか・・・不思議な感触だ」


「さあ、赤ちゃんがおっぱいを吸おうとするまでそれを続けて下さい」


「・・・わかった・・・はぁん!・・・ふぁっ!・・・」


 ジオ様・・・敏感になった乳首を刺激される感覚に翻弄されている様だね?


 それでも真面目に赤ちゃんにおっぱいを飲ませようとするところが、やっぱりジオ様だよ。


 でもジオ様の赤ちゃんは、まだ半分寝ぼけ眼でおっぱいを吸おうとしない。

 ルルと一緒でお寝坊さんみたいだね。


 一方で、私の赤ちゃんのくらい付きがよかったのは、やっぱり強欲な私の複製体だからだよね?


 ジオ様の赤ちゃんはまだぽやんとしてるけど、ジオ様の乳首の方は赤ちゃんの唇に刺激されて、やる気になってるみたいだよ!


「ジオ様、乳首から母乳が滲んでいます。それを赤ちゃんの口にくわえさせてみてください」


「やってみる」


 ジオ様が赤ちゃんの頭に手添えて、その半開きの口に堅くなった乳首をさしこむと、赤ちゃんがおっぱいを吸う口の動きを始めたのだ!


「吸い始めたぞ!ララ!」


「口の中に入った母乳の味に刺激されて吸い始めたみたいですね!」


「すごいな、勢い良く吸い始めたぞ」


「はい、生まれた直後はお腹が空いてるんです」


「・・・それにしても、母乳を吸われるのはこんな感じだったんだな?・・・なんというか、不思議な幸福感を感じる」


「はい!それが母性というものです」


 穏やかな表情で赤ちゃんにおっぱいをあげているジオ様は、すっかり母親の顔になってるよ!


「ジオ様、赤ちゃんがおなか一杯になる前に、一旦飲ませるのをやめさせて反対側のおっぱいに切り替えて下さいね」


 私は一生懸命おっぱいを飲んでる自分の赤ちゃんを乳首から引き離した。

 しっかり食いついていたので、乳首がびよんと伸びちゃったよ!


 そして赤ちゃんを左右逆に抱き直して反対側の乳首をくわえさせると、再び勢い良く吸い始めたのだ。


「それは・・・何の意味があるんだ?まだ母乳は十分に出そうだが?」


「おっぱいは赤ちゃんを産んですぐに赤ちゃんに吸ってもらうとその後の母乳の出が良くなるんです。だからこうやって、最初に両方のおっぱいをしっかり吸ってもらって、乳首に刺激を与えておいた方がいいんですよ!」


「そうなのか?ではやってみよう」


 ジオ様は私がやったように、赤ちゃんを乳首から引き離した。


 ところがジオ様の乳首は赤ちゃんが口を離しても勢いよく母乳を噴き出していた。


「どうなっている?これはどうすればいいんだ?」


 ・・・うん、この大きさだとやっぱり最初から出がいいよね?


「とりあえず布で押さえておいて下さい。じきに止まります」


 ジオ様はシィラが差し出してくれた布を乳首に当てた。

 そして私がやった様に反対側のおっぱいを赤ちゃんに吸わせ始めた。


 さすがジオ様、飲み込みが早くてすっかり手慣れたお母さんって感じだよ。


「それにしてもこうして母乳を飲んでいる赤子は本当に可愛いな」


 優しいまなざしで赤ちゃんを見下ろす、美少女姿のジオ様は、本当に聖母って感じだよね?

 聖母っていうのは神話に出て来る、神様を産んだとされている母親の事だ。


「ジオ様、そうしているとまるで聖母様の様ですよ」


 私がそう言うとジオ様は少し照れた顔をして私を見た。


「それなら、ララの方が聖母だろう?」


「えっ?そうですか?」


「ああ、前からララがルルに授乳している姿を見てそう思っていた」


 あはは、そう言われるとなんだか照れるよね?



「じゃあ!二人とも聖母だね!」


 私たちの様子を見ていたレダがそう言った。


「はい!お二人とも大変神々しいです!」


 ミラが私達二人を見ながら陶酔している。


 ・・・何だかちょっと恥ずかしいな・・・


 そうしているうちに赤ちゃん達はおっぱいを飲み終わって満足した様だった。


「確かこうやってげっぷをさせるんだったな?」


 ジオ様が赤ちゃんを立て抱きにしてげっぷをさせていた。


「はいそうです!さすが上手ですね」


 赤ちゃんがまだ生まれたてなので、無理がかからない様に丁寧に扱っている。

 そういうところに気が利くのも、さすがジオ様だよ!


 そして、私も自分の赤ちゃんに同じ様にげっぷをさせた。




「あっ!そうだ!ジオ様の赤ちゃんをだっこしてもいいですか?」


「もちろんだ。俺もララの子供を抱いてもいいか?」


「はい!では交換しましょう!」


 私たちはお互いの赤ちゃんを交換して抱きかかえた。


 わあ!ジオ様の赤ちゃんだ!やっぱり生まれたてのジオ様やルルにそっくりだよ!

 当たり前だけど!


「これがララの赤子か?」


 ジオ様も私の赤ちゃんを愛おしそうな顔で見ているよ!


「お二人とも、ルル様もお連れしました」


 シィラがルルを連れて来てくれた。


「ルル!ルルもこれでお兄ちゃんだよ!」


 ・・・今はお姉ちゃんだけどね!


 私はルルの頬に赤ちゃんの頬をくっつけた。


 並べてみてもやっぱりそっくりだよね!


「そうだルルにもおっぱいをあげないとね!」


 出産の間待たせてたからルルもお腹が空いてるよね?


「俺があげてもいいか?」


「ジオ様が?」


「ああ、折角の機会だし、まだまだ出そうだからな」


 確かに、ジオ様の方がまだいっぱい出そうだった。


「ではお願いします」


 私がジオ様から赤ちゃんを受け取って、ジオ様はシィラからルルを受け取った。


 そして、すっかり慣れた手つきでルルにおっぱいを飲ませ始めた。


「まさかこうやってルルに授乳する日が来るとはな」


 そう言うジオ様は愛おしそうにルルを見下ろしていた。


 そんなジオ様を見ていた私は、前回の出産に続き今回も二人の赤ちゃんを抱えて、何だかとても幸せな気分になっていた。




 まだまだこれからもたくさん赤ちゃんを産みたいな!って、そんな気分になっていたのだった。


第二部 第11章 完結です。

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