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勇者の弟子はお嫁さんになりたい!  作者: るふと
第11章 勇者受胎
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6話 勇者の弟子と天空の別荘

 子供を出産するまでこの国に滞在する事になった私たちは、例のごとく別荘を建てる事にした。


 特別に町の外に別荘を建てる事を許可してもらったのだ。


 私もジオ様も手慣れたものだから、サクサクと木材を切り出して家を建てていった。


 私の魔法は弱体化されてはいるものの、上級魔法クラスの魔法が使えないというだけで、日常生活レベルの魔法であれば特に制限されていない。

 家を建てるために使う魔法程度であれば問題無く使えるのだ。


 転移魔法陣を設置するための地下室も作ったが、今は魔法が弱体化したままだから転移魔法を使って王国に帰る事は出来ない。

 後でこの国に来る用事が出来た時のための仕込みかな?




 ミラとレダも手伝ってくれたので五日程度で立派な別荘が完成した!


 ジオ様の体が大きくなったので作業の効率も以前より上がっていた。

 それに、私とジオ様の建築スキルも確実に上達している。


 これはもう大工としてもやっていけるレベルかもしれない。


「まさかここまで本格的な別荘を建てるとは思いませんでした」


「すごーい!おっきなお屋敷だ!」


 うん・・・ちょっと調子に乗って、結構大きな別荘を建ててしまったよ。

 ちょっとした貴族のお屋敷くらいの大きさだ。


「部屋をいっぱい用意したから好きな部屋を使っていいよ!」


「わーい!毎日違う部屋で寝てみよう!」


 レダは大はしゃぎだった。



 その日の夜は別荘完成を記念して料理をたくさん作ってみた。


「今日は別荘完成祝いでごちそうをたくさん作ったから、食べてみて!この浮遊大陸独自の食材や香辛料を使った新しいメニューがいっぱいだよ!」


 時間があったら、この大陸の材料で料理を作りたいと思っていたので丁度良かった。


「これ全部ララが作ったの?」


「今回はジオも手伝ってくれたんだよ」


「いつも食べるばかりだったからな。今は時間もあるし、折角だから手伝う事にしたのだ」


 ジオ様、ずっと女性の体でいるせいか、だんだん女性的になって来てる気がするんだけど・・・


 とにかくエプロン姿が滅茶苦茶かわいいんですけど!


 ジオ様は普段はノースリーブにミニスカート姿なのでエプロンを付けると、一見裸エプロンの様に見えなくもないんだけど、はち切れんばかりの形の良い胸と、すらっと伸びた生足が、新婚の新妻感半端ない。


 ほんとに嫁にしたい!と思ってしまうくらいのかわいさなのだ!


「さあ、食べてみてくれ」


 むしろジオ様を食べてしまいたいよ!


 ・・・まあ、それは夜の楽しみとして・・・とりあえずジオ様の作った料理を食べてみた。


「うん、ジオ様の作った料理、おいしいよ!」


「ララの指導のおかげだな。だが、やはりララの作った料理の方がうまいな」


「どっちもおいしいよ!」


 レダが嬉しそうに、次々と料理を食べている。


「はい、ララの料理は言わずもがなですが、ジオさんの料理も大したものです」


 ミラも絶賛していた。


 みんなに褒められて微笑んだジオ様が、また、めちゃくちゃ可愛いのだ!




「ふむ、これは確かに美味じゃのう」


 いつの間にか、神様が料理を食べていた。



「なんでここにいるんですか!」


 私は神様に叫んでいた。


「ここに家を建てる事を許可したのはわらわじゃ!何でわらわを招待せぬのじゃ!」


「今日は身内だけの晩餐ですから!」


「わらわはおぬしたちと子作りをした仲ではないか!もはや家族も同然じゃろ!」


 ・・・別に神様の子ってわけじゃないんだけど?


「まあ、ララ様、料理は余るほど作ったのですから良いのではないですか?さ、これもどうぞ」


 シィラが神様に料理を差しだした。


「おお、すまないのう。そなた、気が利くのう。どうじゃ?わらわと子作りをしてみるか?」


「わたくしはご遠慮しておきます」


「そうか?気が向いたらいつでも言ってくれ」




 ・・・神様、見境なく女性を口説いて子供をp作るのはどうかと思うよ。


 


「さて、腹も膨れた事だし本題に入るかの」


 ・・・何か用事があったのか・・・


「実はこの国には地下迷宮があるのじゃ」


「空に浮いている大陸の地下って・・・どうなってるんですか?下に向かって穴を掘ったら貫通して落っこちるのでは?」


「地下迷宮と言ってもそのまま地面の下に迷宮がある訳ではないわ!階層ごとに別の空間に繋がっておるのじゃ!」


 そういえば世界各地にある地下迷宮ってそんな構成だったっけ?

 迷宮にもよるのかな?


「その地下迷宮に最近強力な魔物が発生してな。兵士たちでは刃が立たなくて困っていたのじゃ。わらわが出向いてもいいのじゃが、わらわは戦闘向きではないからの。そこに丁度魔物退治の専門家のおぬしらがいるのを思い出してな、折角だから引き受けてくれんかの?」


「まあ、魔物を倒すために旅をしていたので、それが本来の目的と言えば目的ですが・・・」


「妊婦に頼むのもどうかと思ったんじゃが、無理にとは言わんぞ」


 実は私もジオ様も少しお腹が膨らみ始めた気がするんだよね?

 通常よりも成長が早いからね。


 まあ、妊娠中でも戦闘は出来なくはないんだけど・・・


「出産後でも良ければ出産が終わってから討伐しますけど?」


「まあ、それでもかまわんぞ。それくらいの間なら、迷宮を閉鎖しても問題ないじゃろう。急ぎの旅と言っていたからどうかと思ったのじゃ」


「魔物の討伐となれば話は別です。でも先に下見だけでもしておいた方がいいかもしれませんね」


「それであれば明日にでも兵士に案内させるわ」


 すぐに討伐しなくてもいいなら、出産が終わって落ちついてからの方が安心かな?

 万が一の事があるかもしれないからね!



 ・・・それにしても、浮遊大陸の地下迷宮か・・・どんなところかちょっと気になるね!


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