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勇者の弟子はお嫁さんになりたい!  作者: るふと
第11章 勇者受胎
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3話 勇者様と女の子の服

 神様との決着の前に、とりあえずジオ様の服を何とかする事にした。


 神様の結界を解除するまでは、私の魔法ではジオ様を元の姿に戻す事が出来なくなってしまったのだ。

 つまり、この国にいる間、ジオ様は今の姿のまま過ごさなくてはならない。


 今の服装で激しい戦闘を行なうと、かなり恥ずかしい事になってしまうので、戦いに向いた服を用意する事になったのだ。


 一応、ジオ様も今は女の子の体なんだし、最低限の恥じらいは持ってもらわないと・・・私と、何よりミラが落ち着かないよ!


 私たちは最初に行った町に移動して洋服屋に入った。

 ここの人達は基本的にズボンを穿く習慣が無いみたいで、ズボンやパンツ系の服はほとんど売っていないのだ。

 肉体労働をしている人は露出度の高い下着姿の様な格好で仕事をしていた。

 この浮遊大陸は全体的に温暖な気候なので、動くと結構暑くなるのだ。

 まあ、つまり、薄手の生地のサマードレスの様な格好か、レダみたいな軽装が割と一般的って事なのだ。


 なので私は普通にサマードレス姿で、シィラはその中でも、最も厚手の生地で露出の少ない服を着ている。


 ジオ様は、ひらひらしたスカートは着たくないそうなので、レダと同じ様にミニスカート系になってしまうのだが、戦闘時は装備を付けるレダと違って、戦闘時の服装を考えないといけない。


 悩みながら何軒か服屋を回ると、ようやくスパッツ的なものを見つけた。


 取り合えずこれを穿いてもらう事にしよう。


 これで戦闘中に足を振り上げても下着が見える心配がなくなった。

 ミラはちょっと残念そうだったけどね!



「なるほど、これなら気兼ねなく戦えるな」


 ジオ様が試しに足を高く振り上げたが、ようやくその姿を安心して見る事が来た。


 ・・・でも、エッチさは無くなったけど、美少女が安定した体幹で足を高く振り上げるポーズは、それはそれで美しい。


 やはり惚れ惚れしてしまう。


 ジオ様は、いくつかポーズをかえて、着こなしを確認してるけど、どのポーズもいちいちかっこいいんだよね!




「うーん、やっぱりかっこいいな!ここまで素敵な女性って他にいないんじゃないかな!」


 私はポーズを決めているジオ様を見て自然とそう呟いていた。


「そんな事ありません。同じくらい素敵な女性を知ってますよ」


 ミラがそんな私につっこんできた。


「えっ!そんな女性が他にもいるの!それってだれ?私の知ってる人?」


 今のジオ様と同じくらいかっこよくて素敵な女性って誰だろう?

 何人か思い浮かべてみたけど、この究極の美少女のジオ様以上に素敵な女性って、やっぱり思いつかないよ!


「何言ってるんですか?ララの事に決まってるじゃないですか?」


「私っ!」


「はい。わたくしがこれまで出会ってきた女性の中で一番素敵な女性はララです。今のジオ君が初めてララと同じくらい素敵だと思えた女性です」


「うん!あたしもララはかっこいいと思ってたよ!」


 レダも同意見だった。



 ・・・自分の事を客観的に見たことは無かったけど・・・私ってこんなにかっこよく見えてるって事?



「いや、さすがにこれほど神がかった美しさは無いと思うよ」


「いえ、同じくらい神がかった美しさですよ」


 ミラも食い下がる。


「しゃべったり残念な行動に出なければ、ですけどね」


 ・・・シィラの言う事ももっともだった・・・




「今の俺の姿はまやかしだ。この世で最も美しい女性がララである事は変わらない」


 ・・・私たちの会話を聞いていたジオ様が、さらっと嬉しい事を言ってくれたよ!




 さて、ジオ様の服も確保できたし、今後の方針を考えないとね。


 私たちがこの町に戻ってきた事は、おそらく神様は把握しているはずだ。

 それでもすぐに追手を差し向けないのは、私たちがすぐにはこの大陸から逃げられないという自信があるからだろう。


 確かに、この大陸全体を包む結界の解析を始めたんだけど、かなりめんどくさい構造になっていて、すぐにはどうにもならなそうだったのだ。


 でも、とりあえず慌てて別の町に移動する必要もなさそうだから、今日はゆっくりと疲れをとろう。


「今日はゆっくり休んで明日になったら次の行動を考えよう」




 という訳で、みんなでお風呂に入る事にした。


 ジオ様も女性の体になったし、ルルも女の子の体に変えたままだから、全く気兼ねなく公共浴場に入れるよ!


「俺も、一緒に入らないとだめなのか?」


「はい、こんな機会滅多のありませんし、親睦を深めるチャンスです!」


 私は問答無用でジオ様を裸にひん剥いて浴場に連れ出した。


 女性しかいないんだし、タオルで隠す必要もないのでそのまま女性たちの中に連れ出したのだ。


「ララ、さすがにこれはまずいのでは?」


「なんでですか?今は同じ女性の体なんだし、問題無いですよ」


「いや、今は女性の体だが、俺は本来男なわけだし、女性たちの裸を見てしまうのはどうかと思うのだが?」


「・・・ジオ様、他の女性たちの裸を見てムラムラしてるんですか?」


「・・・いや、俺が意識してしまうのはララの裸だけだ」


「それなら問題ないですよね!って、ジオ様、女性の体になっても私の裸を見て興奮するんですか?」


「中身は変わっていなんだ。当然だろう?」


「・・・そうなんですね?じゃあ、今晩は女の子の体同士でエッチしちゃいましょうか?」


「なっ!何を馬鹿な事を」


「あはは、もちろん冗談ですよ!」




 ・・・でも、赤くなって照れているジオ様が本当に可愛いんですけどっ!

 本気でこのジオ様とエッチな事したくなっちゃいそうだよ!




「・・・あの・・・それって私も混ぜてもらって三人プレイでもいいでしょうか?」




 ・・・傍で聞いていたミラは、結構本気みたいだった。


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