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勇者の弟子はお嫁さんになりたい!  作者: るふと
第10章 神の国
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9話 勇者の弟子と神の姿

 扉を開けて中に入ると・・・そこは普通に寝室だった。




 うーん、ますます生々しくなってきたな・・・

 やはりこのベッドでそういう行為をするという事だよね?


 まだ『神様』は部屋にいなかったので、とりあえずベッドに座って待つ事にした。




 ベッドが整えられているので、前の女性が入った部屋とは別の部屋だと思われる。

 いくつかの部屋をローテーションして使っているのかな?


 前の人が終わったら、すぐに部屋を移動して次の人の相手をするって、どんだけ精力があるんだろう?

 本当に勇者並みかも知れない。


 あっ、でもゴア国王もそれくらいやってのけてたな・・・


 だけどやっぱり、ジオ様が本気を出したら誰にも負けないと思うんだよね!

 それを証明出来ないのが、何かちょっと悔しいな・・・


 そうだよ!私が一人で相手をして一日に何回出来るか挑戦すればいいんだよ!

 連続で回復魔法をかけ続ければ、私も何回でもいけると思うんだよね。


 ジオ様が大人に成長したら挑戦してみよっと!




 ・・・またしても不毛な妄想を始めてしまった。




 でも、変な妄想をしていたせいで、体も興奮してうずうずして来ちゃったよ。


 こんな時に神様が来ちゃったら、うっかりその気になっちゃうかもしれないよ!

 神様が来る前に、ちょっと体を落ち着かせなきゃ。




 と、思った丁度その時、扉が開いて『神様』が現れてしまった!


 うわっ!何でこのタイミング?


 って、別に変なタイミングってわけじゃなかった。

 こんな時にうっかり変な妄想をしていた私のせいだった。


 でも、『神様』に今の興奮状態の私の体を見られたら、『その気はありません』って断っても全然説得力が無いよ!




 扉から入って来た神様は、思ったより小柄だった。

 全身を覆う神々しい白いローブを纏っているので体形はわからないが、背中には白い羽が生えている。


 そして・・・顔には真っ白な仮面を付けていた。

 仮面は目も鼻も口もなく、まっさらだった。



 そして神様は流れる様に滑らかに私のそばまで歩いてきた。


 『歩いてきた』というか、『流れて来た』と言った方がしっくりくるくらい滑らかに移動してきたのだ。

 ローブの裾で見えないけど、床に足を付けていないのかもしれない。


 そしてベッドの端に腰かけた私の目の前に来ると、しばらく私を眺めた後、私の前に手をかざした。


 どうやら、ベッドに横になれと言うジェスチャーの様だ。



「あの、先にに少しお話が出来ますか?」


 そう問いかけたが返事はなく、もう一度同じジェスチャーをした。


 すると、私の体が自分の意志と関係なく、勝手に動いてベッドに仰向けに寝てしまったのだ!


 何か強力な魔法を使われたのかもしれないけど、私の知らない魔法みたいだ。


 無理やり抗う事も出来たけど、そうしたら完全に私の正体がばれてしまうだろう。

 それだけ強力な魔法だった。


 でも、このまま、なすがままにされていると本当に妊娠させられてしまう。


「あのですね!その前にお話が・・・」


 私が再び話しかけようとすると、神様が口の前で人差し指を立てた。


 ・・・すると私は言葉を発する事が出来なくなってしまった!


 これも何か強力な魔法だ!




 そして神様はふわっと浮かび上がると私の上に移動した。


 ローブからはだしの爪先がチラッとだけ見えた。


 神様は私の腰のあたりの上に移動すると、膝を広げてゆっくりと私の上に降りてきた。


 どうやら私の腰を跨ぐ様に膝立ちでベッドの上に降りた様だ。



 ・・・私の太腿に神様の内腿が触れた。



 素肌が触れたという事は、神様はローブの下には何も来ていなのかもしれない。



 ・・・っていう事は!・・・あれがもう、結構きわどい場所まで接近してるって事じゃないの!


 もう、この辺が限界だ!

 強制終了させないと本当に神様の子を妊娠してしまう!


 神様がその行為を始めようとしたところで、正体を明かしてしまうしかない。


 そう思ったのだが、神様は私の予想した行為を始める訳ではなく、両手を私のお腹にかざしたのだ。



 ・・・あれ?これは何が始まるのかな?



 てっきり神様は腰を沈めてその部分をあてて来るのかと思ったら、膝立ちの姿勢まま両掌を私のお腹に向け、何やら魔法を使い始めたみたいなのだ。



 ・・・一体何の魔法をかけているのだろう?


 という疑問はすぐに解消された。


 なぜなら私の下腹部にものすごい快感が走ったのだ!


「あぁん!」


 不覚にもちょっとだけ声が出てしまった・・・

 言葉は話せないが、うめき声は出るらしい。


 どんな快感なのかは言うまでもない。


 ジオ様を受け入れた時の、あの時の感覚そのものだったのだ。



 ・・・いきなり魔法でこの快感を与えるのは反則だよ!


 あまりの気持ち良さに頭の中が一瞬、真っ白になって何も考えられなくなってしまったじゃない!


 もし、その瞬間に行為に実際の行為に及ばれていたら、さすがに私でも回避できなかった。


 しかし、神様はそのままの姿勢で、行為には及ばすにいたのだ。


 ・・・何をしてるんだろう?


 そう思ったところに、二回目のそれが来た!


「あああっ!」


 予想はしてたはずなのにさっきより声が出てしまった!


 だって・・・本当に気持ちいいんだもん!


 でもさすがに次が来たら跳ね返そう。


「あああんっ!」


 と、思っていたにもかかわらず受け入れてしまった!




 そして、そこからは、連続でその快感がやって来たのだ!




 さっ、さすがにっ、これは無理っ!


 でも、抗えないっ!


 だって、私にとってこの感覚は・・・ジオ様との最高の思い出とリンクしているのだ!


 快感が走る度に、ジオ様との幸せな瞬間がよみがえってしまう!


 頭ではわかっていても、心が求めてしまうのだ!


 ・・・そして体もそれを求めていた。


 私は我慢できずに自ら足を広げて、ジオ様を受け入れる体勢になっていたのだ。

 体勢だけでなく、おなかの中の器官も赤ちゃんを受け入れる状態になって行くのがわかる。


 今、神様にその行為をされたら間違いなく赤ちゃんができてしまう!


 それがはっきりとわかるほど、私は気持ちも体も、その状態になってしまっていた。


 


 神様の目的はこれだったのだ!


 これには魔女である私ですら抗う事が出来ない。


 本来なら抵抗できたはずなのだが、ジオ様と共感の再体験を私の深層心理が求めてしまっているので、拒絶できなくなっているのだ。


 『強欲の魔女』である私に、こんな弱点があったなんて!


 わかっていてもやっぱり、この快感を求めてしまうのだ!




 ・・・完全に神様の術中に嵌ってしまった。




 このまま神様が行為に及んだら、なすすべもなく妊娠してしまうよ!


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