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本日二話目です。

前話からお読みください。



「何を言うんだ、山崎! 珠稀はそんな奴じゃないって知ってるだろ!!」

彼が瑞歩の言葉を拾って声を荒げた。

「な、何で珠稀を庇うの? 珠稀に何処が良いのよ! 何も取り柄の無い女なのに!!」

教室内に瑞歩の声が響き渡る。

その声で教室内に居た皆が驚いた顔をして此方を見る。

そんな中で。

「そんなの本人にも言ってないのに話す必要あるのか? それに好きになるのに理由が要るのか?」

彼の冷ややかな声が静かな教室に響く。

周囲の温度も心なしか下がったような気がするけど、気のせいだと思いたい。

「そんなに聞きたいなら言うが、気がつけば目で追う存在になってた。惚れた理由は、努力家で、嫌がる事も笑顔で引き受ける彼女に惚れたんだ。」

真顔で居ながら、顔を赤くして答える彼。

えっと、何時見られたのかなぁ。

と呑気に考えていると。

「何、それ……。」

瑞歩の呟きが聞こえた。

「それじゃあ、何。珠稀しか見えていないってこと? 私は眼中に無いって事!!」

瑞歩が顔を上げて悲壮漂う声で言う。目には涙が溜まってる。

「悪いけど、そう言う事だ。俺には、珠稀以外は女に見えていない。正直、山崎は珠稀の友達としか見えない。」

瑞歩の目を見ながら答える彼の堂々とした態度に賞賛する。…が、他に余裕が無いと言ってるものだ。

って…これ、何気に公開告白で恥ずかしいんですが……。

そう思ったら、段々と顔が熱くなってきた。

うわ~。

こんなの耐えられないよ……。

私は両手で顔を覆い隠す。

「ちょっと、木崎。堂々と公開告白するな。珠稀が府抜けてる。」

星香の言葉が耳に届くが、自分はそれどころではなくて、どうしたら良いのか頭の中は、パニックに陥っていた。

まさか、教室で…しかも皆の前で言われるなんて……。

確かに、何処に惚れたかなんて自分から聞いたこと無かったけども……。だからって、今言う必要あった?


逃げたい…逃げ出したい…逃げて良いかな……。


逃避する事しか頭に無い私に。

「珠稀はどうなのよ! 彼にこんなに想われてるのに何も告げないなんて、許せない!!」

瑞歩の怒りの矛先が私に向けられた。

「山崎、田所に当たるなよ。自分が相手にされないからって、それは無いだろう。」

クラスの男子がそう口にした途端、静観していた周りが騒ぎ出した。

これをどう収拾付ければ良いのか頭を巡らせていれば。

「珠稀。もう、覚悟を決めて言うしかないよ。」

星香の他人事の様な言い方に顔を上げれば、優しげな眼差しで私を見て居た。

私の気持ちに早くから気付いて知らない振りをしてくれていた星香。

星香は、無言で頷いた。

私は、彼を見上げる。

「無理に言わなくて良いんだぞ。」

彼の気遣う優しい口調に私は意を決し。

「私は……。」

緊張して掠れる声。

両手を強く握り込んで。

「私は…木崎さんの事……好き、です……。」

我ながら、小さい声だなと思いながら、そう口から出た言葉は、嘘偽りでは無い言葉で、固唾を飲んで見守っていたクラスの皆が、騒ぎだした。


祝福モードになっていた。





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