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「なぁ、朝のあれ、どう言う事?」
廊下を歩きながら(もちろん手は繋がれています)、彼が聞いてきた。
今は、昼放課なんだけど委員会の招集が掛かり、二人で向かってる所。
「見たままだよ。」
と朝の事を思い出しながら告げる。
「えっ、だって、三人って仲が良いんじゃないの?」
彼は驚いた顔をしながら疑問をぶつけてくる。
どう言ったら良いのだろう?
「そもそも、二人は私を通して仲良くなった? って事になるのかな。ただ、星香は瑞歩の事信頼してないだけ。その良い例が、彼氏が居る事を瑞歩には話していなかった。」
昨日は星香自身が浮かれていた事もあって、口にしたんだと思う。普段は気を付けているから、後で後悔してたもの。
「えっ……、それって……。」
彼が困惑し出す。
「星香は、信頼出来ない相手には本音を吐かない。だから、瑞歩には隠している事一杯あるよ。瑞歩も何かしらを私たちに隠してるから、お相子でしょ。私は、言えないのなら無理して言わなくても良いと思ってるしね。」
今まで一緒に居たけど、瑞歩は自分の本心を口にした事は無いと言うか、あのキャラで隠してる感じがするんだよね。
私に近付いたのも何らかの意図があるんじゃないかって、星香は睨んでるのだ。
「だから、昨日理央さんも瑞歩の事に余り触れ無かったでしょ?」
そう口にしてから、昨日の事を思い出した。
そう言えば、理央さんが "彼が瑞歩の彼氏か" と聞いた時、嬉しそうな笑みを浮かべていたような……。
彼が直ぐ様訂正してから、苦笑を浮かべていたけど、あれって私の見間違いかな?
何かが私の中で引っ掛かって居た。
何となくの違和感。
それが何なのか、解らないけど……。
「でっさぁ、図書館デートは何時にする?」
彼が私の顔を覗き込むようにして聞いてきた。
デ…デート……ですと……。
私はその場で固まる。
「ほら、とっさに言った事とはいえ、実行しておかないと、疑われるだろ? だから、何時が良い?」
って、顔近いから。
思わず仰け反ってしまう。
確かに言った手前、実行は必要かと思うけど……。それって、デートになるの?
疑問に思いつつ。
「俺的には、今週の日曜日の午後なら空いてるんだけど、珠稀は?」
顎に手をやりながら、少し考える仕草をしながら言う彼。
私、勉強苦手だから逆に邪魔になるんじゃないかな。
って思ってると。
「解らない箇所があれば俺が教えるし、安心して良いよ。」
先に言われてしまう。
はぁ~。
ゆっくりと息を吐き出してから。
「日曜日の午後なら空いてます。」
答えた。
余程急(家は唐突に出掛ける事があるから)じゃなければ、予定は空いているのだ。
「ん、じゃあ日曜日午後一時に図書館前……否、最寄り駅で待ち合わせな。」
何故か言い直す彼に疑問を覚えつつも、了承したのだった。




