00:始めてみる盲者
現在、自分には視力が無い。
詳しい説明は避けるが、病気が原因で盲になった。事故で急に、という程の唐突さでは無いものの、気付けば数年程度で一気に見えなくなっていった。
まあこの文章では、そこのところは重要ではない。別に某テレビのような、感動や同情を誘いたいが為のものではないからだ。
それでは何を書くのかというと、まあ、日常で感じた事やら、具体的にどのように生活しているのかとか、そういう部分である。盲者の生活だの心理だのというものを、純粋に知って欲しいというのが根底にある。
そして一つ重要なのは、障碍者と一括りに言ってもまず大雑把に分けて、先天性と後天性では、何というか心の在りようが違う気がする部分である。飽くまで私見なのだが、生まれた時から障害があり学校もそれ専用のところへ行き障碍者○○プラザ的な所で仲間を見付けパラスポーツに興じる、そんな純粋培養の方々と、それまで社会人として生きてきた中途の人とは、根本的に人間の種類が違うように思うのである。
別に先天の人達を批判する気は無いし、先天の人でもそういう違和感を感じさせない人もいるとは思う。ただ、明らかに自分は、世間様が思い浮かべる障碍者というのとは明確に違うだろうから、そういう前置きをしたまでだ。
そんな訳で、自分がどうやっておっかなびっくり手探りで世界を歩いているか、それを気ままに書き散らしていこうと思う。
別に建前は要らない。興味本位でいいので、気になったら気軽に読んで欲しい。そんな文章である。