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中継ぎの勇者は聖女の王女様とは結ばれない  作者: 安藤昌益


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彼等の物語は終わらない(最終)

「あ、もうダメ…。」

 ビキニの上はつけているメディアは、その直後激しく動き、下から絡ませた四肢で渾身の力で、トウドウを締め上げた。ぐったりしている彼女の上で、彼は一段と動きを速めた。体重をあまりかけないように、上から彼女を抱きしめた。

「メディア…。」

 彼女は、かつて与えられた、今の自分の名を呟いた。

「この名の方が、ずっと長い、十倍以上の年月になったわ。もう、この名以外の名を思いつかなくなったわ。」

 しみじみとした感じで言った。その彼女の唇を、彼は自分の唇で覆った。

 2人とも変わっていなかった。2人だけではなく、

「いないと思ったら、こんなところに…。この淫乱元王女。」

 やはり変わらない3人の女が、開けたドアの前に立っていた。

 彼等は、南海の孤島にいた。彼等の所有する島である。そこで休暇を楽しんでいた。世界帝国が出来て100年以上の年月が過ぎ、トウドウは形式的に引退、影から帝国を支配していたが、彼等の存在を知る者は少なくなっていた。“これから如何するか?”彼は答えを見つけていなかった。

「何よ!人のことが言えるわけ?ビッチ魔族女!」

 一触即発だったが、

「お前達も来い。」

 一瞬躊躇した2人の隙をついて、いつの間にか裸身になっていたイシスが彼の前に座っていた。しかし彼女は抱きつく前に、

「思ってもいなかった日々を過ごしたが、これから如何するつもりだ?」

 そう言われてみると、頭に浮かぶことがあった。

「宇宙に飛び出して、一から冒険するか?一緒に行くか?一緒についてくれるか…女、神、様?」

「しかたがないのう。我は、貴様を召喚した責任があるからのを。最後まで、面倒見てやろう。」

 わざと不機嫌そうな顔をしてから、彼に飛びついた。

「お兄様とどこまでも!」

「お前の神は我だ。お前だけ行かせるわけなかろう!」

 ラセットとディーテが、慌てた飛びついてきた。

「近衛隊長が勝手な約束しないで!」

 体を起こしたくメディアが縋りついてきた。



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