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仮面ライダージオウ 考察

作者: 仮面ライダー大好きです

今年は平成最後の年

今上天皇陛下は昭和八年にお生まれになられ、御歳85歳となられました


本来なら御崩御からの当代皇太子殿下が次代天皇陛下として御即位為さるのが通例ですが、何事も例外は付き物であります

蘇我馬子によって暗殺された崇峻天皇に代わり、馬子の思惑で(請うたとも)御即位為された史上初の女性天皇である推古天皇が好例でしょうか


そんな、日本国にとっての大きな節目となる年

多くの子供たちと大人達を楽しませてくれた彼の特撮ヒーローもまた、大きな節目を迎えます


平成仮面ライダーシリーズ


実に20年の長きに渡り、絶える事無く続いてきたこのヒーローを、名も知らぬと言う成年日本人は居ないでしょう

身近では、仮面ライダーソーセージがスーパーマーケットでは毎年見掛ける事が出来ます

お菓子コーナーで、何時も見る棚から後ろを振り向けば、そこには仮面ライダーの食玩が在るかもしれません

また、所謂イケメン仮面ライダー俳優は、老若の女性を虜にした事でしょう

斯く言う私は、昨日食玩コーナーで、創動(仮面ライダービルドの食玩シリーズ)にて、仮面ライダービルドラビットドラゴンフォームが発売されている事に気付き、思わず衝動買いしてしまいました

そして、その先日にはSO-DO CHRONICLEと題して、仮面ライダーWサイクロンジョーカーとファングジョーカーが復刻され、これも思わず衝動買いしてしまいました



さて、多くの人に親しまれる仮面ライダーシリーズですが、今年で20周年

10周年の折には、仮面ライダーディケイドが制作され、やはり人気を博しました

それまでの仮面ライダーの力を用い、そのライダーに変身するという設定は、新旧のライダーファンの期待を集めたのです

その期待に応えられたか?

それは、個々が感じたままに判断すべき事であるので、ここでは論じません


そして、20周年

仮面ライダージオウと銘打ち、全てのライダーの力を受け継ぐ時の王者が誕生しました

当初は

「ビルドが終わるなんて耐えられない」

「何だこのデザイン。顔にカタカナでライダーって書いてるのか、ダセェwww」

「ディケイドの時みたいに、また半年で終わるのか?」

「二号のゲイツも、顔にひらがなでライダーって書いてる。ダサい」

などと、面白おかしく酷評されたものです、私も同じことを考えました


また、エグゼイド、ビルドと歴代でも極めて優れた作品であった事も、その不安を煽るものであったのかもしれません


そして、ビルドが終わった翌週に、予定と違わず、仮面ライダージオウは放映されます

時計のムーブメントをイメージしたのでしょうか?

変身エフェクトはとても美しく、不思議と心に響くものがあったと思います

そして、明かされるジオウとゲイツの武器

玩具展開もある以上、何らかのガジェットは最早必須と言っても過言では無いですが、御多分に漏れずジオウも多くのガジェットに恵まれています

その武器の名は「ジカンギレード」

時間切れと合わせたネーミングでしょうか

とてもいいセンスだと思ったのを覚えています

ゲイツの武器は「ジカンザックス」

時間差?ザックスと聞いて連想するのは、エッケザックス

近い語感にサクスという剣があるので、恐らくその辺りから持ってきたのかもしれないですね

サクスとザックスは単なる言語の違いに過ぎないなら、同じものを指していると考えてもいいでしょう

在り得ない理屈では無いと思います


この武器

ジカンギレードは「ケン」形態と「ジュウ」形態

ジカンザックスは「おの」形態と「ゆみ」形態

それぞれ変形する機構を持った武器です

わざわざカタカナとひらがなで書いたのは、本当に武器にその様に書いてあるからです

剣形態では「ケン」銃形態では「ジュウ」

斧形態では「おの」弓形態では「ゆみ」

実にシュールだと感じました

その一貫したデザインは、ライダー伝統の必殺技「ライダーキック」にも遺憾なく(個人的感想)発揮されます

「キック」の文字が敵を取り囲む様に周り、それが跳び上がったジオウの靴の底に貼り付いて、何時もの様に謎の力が働いて、何故か横方向に加速して飛び蹴りを打ち込みます

初め見たときは笑いました


そんな笑いを与えてくれるジオウですが、そのストーリーは極めて重く、主人公常磐ソウゴの生きる時代2018年の50年後

2068に、ソウゴは世界を破壊した魔王「オーマジオウ」として君臨する事になる、という事を明かされ、それに反発する様に「最高最善の魔王になる」と、歴史を改変する「タイムジャッカー」との戦いに身を投じます

ゲイツこと明光院ゲイツは、その2068年から時間を越えてやって来て、オーマジオウとなる前のソウゴを殺そうとします

この辺、相変わらず仮面ライダーは子供向けとは思えないほど設定が重く、話も殺伐としていますね

個人的には大好きですが


なんやかんやあって、ゲイツはソウゴを監視する様に、ソウゴと同じくタイムジャッカーとの戦いに身を投じる事になります


さて、詳しくは説明しませんが、恐らくこの時点で未来は別れたのでは無いでしょうか

物語も進み、新たな未来が語られます

オーマジオウが世界を破壊した運命の日「オーマの日」にて、ゲイツは手にした新たな力を用いて、オーマジオウ(或いはそうなる前のジオウ)を打ち倒し、救世主となる

オーマジオウが君臨する未来を第一の未来とするなら、ゲイツが救世主(ゲイツリバイブ)となる未来は第二の未来と言えるでしょう


ここで少し話を戻して、ソウゴが迎えた試練について話をしましょう

同じ10年の区切りの作品としてなのか、仮面ライダージオウに仮面ライダーディケイドが出演しました

まさかの敵役としてです

かつては平成1期(クウガ~キバ)と昭和ライダーに変身していたディケイドが、その能力を裏切らず平成2期のライダーに変身するという驚きを提供してくれました

ビルドが現れ、その腰に輝く色違いのディケイドライバーを見た時は、心が震えましたね

同じ様な設定のディケイド(実際にはディケイドが大先輩ですが)は、ジオウを圧倒します

敵怪人と共に襲い掛かったりと、敵役として大活躍しました

その戦いの中、ディケイドはジオウを第一の未来へ飛ばすという離れ業を見せました

その是非や思惑はともかく、ここに大きな意味があると私は考えます


ディケイドの話は「並行世界を巡ってライダーの力を集め、壊れつつある世界を破壊し新たに創造する」というものです

並行世界を巡る、という設定上、ディケイドには空間を超越する力が有ります

そして、対するジオウは歴史の改変、つまり時間を超越する力と言えます

正確には、ジオウの力は未来を創造する力なのですが、結果は大して変わらないのでここではその様に定義します


さて、ディケイドの空間を超越する力を以て、第一の未来に辿り着けた事をどう考えるか

勿論、実はディケイドにはそんな時間の制約なんて無意味なんだ、と言ってしまえばそれまでですが、あくまで空間を超越する力と定義するなら、既にジオウの居る時間と第一の未来は別世界と言える程に乖離してしまっている

もっと言えば、第一の未来は既に並行世界へ分岐していると言えるのではないでしょうか


そして、第二の未来も同様に乖離していっている可能性も考えられます

これは、ウォズの存在の影響が非常に大きいと思われます

このウォズについては、不明な点が多すぎるので割愛します

まず、第一の未来へ至る歴史に於いて、黒ウォズは居たのか

そして、第二の未来へ至る歴史に於いて、白ウォズは居たのか

黒ウォズはジオウを「我が魔王」と呼び、礼賛する発言が多く見られます

同様に白ウォズはゲイツを「我が救世主」と呼び、また自らを「未来の創造者」であると称しています


ここで、第一の未来と第二の未来がどういう状況にあるかを説明します

第一の未来では、世界はオーマジオウに破壊され荒廃しています

時は正に世紀末の様相ですね

第二の未来では、最終的には人類は機械人間に襲われ絶滅寸前になっている、と思われます

そもそも、この辺りの時間の前後がよく判らないのですが、ゲイツがゲイツリバイブとなるのに必要な未来のライダーの力は、この第二の未来産なのです

つまり、ゲイツがゲイツリバイブになるには、ゲイツリバイブにならなければならないという矛盾が発生しています

もしかしたら、第二の未来以外にオーマの日でオーマジオウが倒される未来が在り、更にそこから第二の未来が生まれたのかもしれません


とにかく、どちらの未来でも、人類に望みは在りません

オーマジオウは圧政を布き、人々を苦しめているとゲイツとツクヨミ、タイムジャッカーの面々や黒ウォズは語っています

第二の未来でも、人類は結局絶滅寸前に追い込まれている様です


こうした終わりも、仮面ライダー的には珍しくは無いでしょう

クウガは全ての怪人を倒したものの変身能力を失いました(それは主人公的には良かったのでしょうが)

アギトは究極的には問題が何も解決しないまま、先送りにされました

龍騎は死闘へと臨む場面で終わっています(劇場版)

555は主人公が残り僅かの寿命を抱えて、それでも未来へ希望を抱いて終わりです

剣は主人公が友人を守る為に、自らを怪人と化して永遠の別れを告げます

響鬼については、自然災害的な敵なので、そもそも戦いに終わりはありません

カブトは、怪人化した人類と元から怪人であった者、そして人類が入り乱れる混迷した世界が続く事になりました(争い自体は収集された模様)

電王は……よく判りません。テレビシリーズは綺麗に終わりましたが、シリーズ自体が多すぎるので

キバは、怪人側の歩み寄りが模索される感じだったでしょうか。ですが、未来にはまだ危難が在る様です

ディケイドは綺麗に終わりました。世界は破壊され、然る後にあるべき姿に創造されました。主人公は死んで、また生き返りましたし

Wは、主人公二人が抱えた問題が解決され、しかし仮面ライダーの力はまだまだ必要とされています

オーズは劇場版で綺麗な終わりを迎えましたね。アンクが蘇る事も確定しましたし

フォーゼは……どうなんでしょう?実は私、よく解ってません

ウィザードは苦い終わり方でした。コヨミには幸せになってほしかった

鎧武は小説で完結しましたが、あれってどうなんでしょうね。テレビシリーズはちゃんと問題を解決して終わりました

ドライブは、劇場版の事を思うと、ちょっと釈然としない終わりだと思います。結局全部の敵を倒せていなかったと言う事でしょうし

ゴーストはVシネまで観てやっと完結しました。個人的に満足ですし、綺麗な終わり方ではないでしょうか

エグゼイドもテレビシリーズ終了後の劇場三部作で、一応の終わりを迎えましたね。小説もありますが、あれは個人的には蛇足染みていました

ビルドはまだ終わっていません。今後、少なくともあと一本は出るはずなので。ですので、テレビシリーズのみを語りますが、綺麗にデウスエクスマキナしました。ポンポン主役級が死にましたからね、最後の方で

それに、ラスボス強すぎましたし、世界設定も酷かったですから、ああいう終わりは寧ろアリでしょう


その上で、ジオウに悲劇的、或いは絶望的だが綺麗な幕引きが在るとしても、それはこれから創造される「第三の未来」である事を願いたいです

まあ、ネタバレが大分出てますから、少なくともジオウの最終形態は……ゲフンゲフン


ところで、ジオウの後ってどうなるんでしょうね

ライダーシリーズ休止?

ライドヘイセイバーが今回一番の笑いを提供してくれました

着信音は「HEY!仮面ライダーズ!」です

ちなみに目覚ましは「ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘヘヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!」です

うるさいです

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