4・作品を読んで読者が感じたこと
作品を読み終わります。
面白かったでしょうか。
面白くなかったでしょうか。
何も感じなかったでしょうか。
あの部分は意味がわからなかったでしょうか。
この部分はわくわくしたでしょうか。
「作品を読んで感じたこと」は、読者その人の感覚、性格、思想、読書経験、人生すべてがないまぜになって湧いてきた、とても大きな感情そのものです。
逆に、その一個の作品が、読者の過ごしてきたすべての時間を揺さぶって、感情を奮い立たせたともいえるでしょう。
だからこそ、感じることがみんな違います。ご自身の人生はその人にしかない独特のものだからです。
そして、この感情。
作品を読んでいる最中も、読み終わった後もかってに湧き上がってきてしまうので、止められません。
あまりの面白さにとにかく感無量となり、言葉がまるで思いつかないほどいっぱいの気持ちで満たされながら本を閉じるなんてこと、ありますよね。
「私はおまえの父だ」
ある映画のクライマックスの台詞ですが、これを聞いたときに受けた衝撃は、筆舌に尽くしがたかったです。驚きのあまり「そんな馬鹿な」と頭が真っ白になりました。
こうした感動の次にとる行動は二つあります。
1・「面白かった、面白くなかった、何も感じなかった」でとまる。
2・「なぜそう思ったか?」を突き詰める。
感動を感動のままにとどめておくか、頭の中で整理検討、内省して、感動を形に残すかです。