069 幽霊の出る町
参考資料デス
鉄年間生産量 古代ローマ3,000t 1600年前後のユーロ5,000t 西暦元年前後の中国:1万3,000t
<産業革命後世界総計> 1850年4,200万t 1950年約2億t 2010年15億t
<比較用日本国> 室町・鎌倉1,000t 1600年前後3,000t 江戸後期1850年:1万4,000t 1950年前後500万t 2010年前後1億t
先日在庫を吐き出したので、鉄の手持ちがほとんど無い。
必要かと問われれば、個人的には否なんだが。
「『鉄は国家なり』と言う言葉もあるくらい、鉄は大切です! 在庫確保の意味も含め、100トンくらいは取って来て下さい」
戒の要求が日に日にグレードアップして行く恐怖。オレに金属を抽出するマシーンになれとでも言うのか?
加圧器、減圧器などを作るのに、金属は必要だろうから仕方ないけどさ。まあ様子見を含めて、三日ほどは製鉄業(個人)に従事するか。
ウェントの屋敷から出て、外壁の向こうに広がる大地にて、土魔法の【成分抽出】を行う。
鉄分は生物には必須の元素だ。金みたいに根こそぎやると、後々悪影響とかありそうだから、適度に間隔を開けて場所指定。5cm四方の面積で、深さ7,500メートル。これを1メートルほど距離を開けて20ヶ所ほどで並列発動。
これだけで赤錆数十トンほどゲット。
続いて、抽出魔法の【元素抽出】で鉄を抽出。これが一番魔力量を喰う。最も理不尽で不思議な、科学にケンカ売ってる処理の部分だ。
出来た黒みがかった銀粉を、土魔法の【固体操作】でチョチョイと20kgの塊に成形して行く。その数、約1,500個。30トンほどの純鉄が手に入った。
「これって多い?」
「個人的に保有する分としては格別に多いのぉ。しかしまあ、産業革命以降の生産量と比べると、誤差じゃろうな」
ミドリに相談したら、謎が増えた。
産業革命の前と後で、鉄の量って違うのか?
「お主……はぁ。少なくとも地球では、その前後で100倍から1万倍近い変化があったぞ」
知らんて、そんなの。学校の授業で習わんもん。習わないよね?
「誰に言っとる。ワシもそこまでは知らんが、様々なデータから類推すれば、それくらい分かるじゃろ」
ゴメン、無理。オレにそんなハイスペックな処理能力は備わってない!
とにかく、もうちょっとだけ魔力量に余裕があるから、キリ良く鉄塊2,000個分を作ることにした。
それが1日のノルマ。3日掛かって6,000個の鉄塊を確保。
戒、これで満足か?
「そうですね。とりあえず保持しておく量としては十分でしょう。有り難うございます。お疲れ様でした」
良い良い。戒には頑張って、色々やって貰わないといけないしな。
これがあれば、ドワーフ達にあんなものやこんなものを、作って貰えるようになるんだろ?
「ええ。まずは均一なネジの製作、量産化が目標です」
地味だなぁ。
「何を言いますか。基礎と言うのは元々地味なんですよ」
そうなんだろうけどね。もっとこう、異世界チートっぽく技術革新バーン! 産業革命バーン! 自動車・飛行機バーン! ってならないの?
「なりません」
現実は非情である。
鉄塊は、『アイテムボックス』の1枠に収まる分だけ、つまり1,000個ちょっとほどを自分で持っておき、残りはイエイラの街のドワーフ鍛冶場に置いて来てある。
これにてお役目終了。旅の続きが出来るようになった。
いつものように、空間把握用の魔石が埋めてある最前線に【瞬間移動】で跳んでから、飛行魔法で飛ぶ。
場所はフローティス帝国の首都ゴレオス。問題にならないよう、外壁を跨いで外に出てからの飛行だ。
帝国内の大きめの街を二つ通り過ぎ、隣国のダ・ルナ王国へと突入。領空侵犯だけど、この世界では航空戦力どころか浮遊物体すら稀有だから問題無し。
この国は、帝国と比べると貧しいようだ。山岳や森林が多くて可住領域が狭いのか、人口も少ない。
国境からほど近い(あくまで飛行時主観。歩くと1日近く掛かる)場所にある街は、随分と小規模だった。
これは王都も微妙かもなと、スルーする心積もりが決まり掛けた頃、視界の一部に黒い霞のようなのが見えて来た。
上空から離れて見ていると何だか分からなかったが、高度と速度を下げて近づいて行くと、ゴブリンの群れだと判明。数は400近くか。結構いる。
そしてそのゴブリンたちの向かう先は、街と街を繋ぐ宿場町の一つだった。
町の規模はそれほど大きくない。人口は3,000人前後が住んでいそうか。5,000は超えなさそう。
宿場町とゴブリンの距離は、10kmほど。もうすぐオレはゴブリンの上空を通過するので、後1,2分で町に着く。速度は460km/hほどに抑えてあるからな。
出入りの為の門の少し手前で飛行魔法を解き、歩いて向かう。飛行魔法を解く直前に、ちょっと気になるモノが見えたが……。
町の壁は、高さ3メートル程度。ちょっと高い塀って感じだ。これだと、一時しのぎ的な効果しか無いだろうなぁ。
門の傍には、兵士が20人程集まって警戒態勢を取っていた。
「何者だ!」
「どうも。旅のハンターだけど、中に入っても?」
オレの返答に、兵士の一人が前面に出て来た。
「今この町は、魔物の襲撃を受ける可能性がある! それでも構わんのなら、入って良し! 町の中心の広場で、戦力が集結しているから、それに加わってくれればなお助かる!」
へぇ。ちゃんと説明してくれるんだな。
「分かった。了解して入る。広場に行けば、手伝えるんだな?」
「ああ」
その場を通して貰い、町の中心部へと足を向ける。応対をしてくれた兵士の人がオレに目礼してくれたのを、視界の端の方で確認することが出来た。
「敵は高々低級な魔物であるゴブリンだ! 数も多いとは言え、こちらと大差無い! 一人一殺を心掛ければ、間違いなく勝てる! 以上! 後は各リーダーに従って行動しろ!」
周りが皮鎧ばかりの中、金属製の高そうな鎧を着た青年が、話を終えた所だった。
数十人の傭兵やハンターと思しき奴等と、一応装備が統一されている町の兵士らしき200人ほどの集団が、それを囲んで整列していた。
「では、これより班ごとに別れて、役割を果たして貰う! 傭兵たちは、遊撃部隊として動いて貰う! まず一班から三班、西の門の担当……」
どうやら、これから作戦行動を行うみたいだ。
オレはどうすっかなー。傭兵たちの所に紛れ込んでみようか。
傭兵が集まっている所に近づき、フレンドリーに話し掛けてみる。
「やあ! 大変な事態になってそうだな」
30歳くらいの禿げ頭の男は、オレに訝し気な目を向けて来た。
「誰だぁ? てめぇ……。見掛けない顔だが」
「ついさっき、この町に着いた旅のハンターでね。まあ、ゴブリン400匹程度、本気出せば瞬殺だろうさ。気楽に行こうぜ」
「はっ! 大法螺吹きやがる。一人でどうこう出来る数じゃねえだろうが!」
普通はそうなんだけどな。オレはちょっとばかり規格外に育ったから、嘘じゃ無いんだよなぁ。
「それより、オレはどう手伝えば良い?」
「あん? ……ああ、そうか。来たばかりなら、編成から漏れてるか。ちょっとこっち来い」
禿げに連れられ、歩いて行く。そこに居たのは、先ほど演説をしていた青年だった。
「何だ? 作戦はもう始まってるぞ。早く持ち場に……」
「いえ、こいつがさっき来たばかりの新顔らしくてね。一応、面を通しておこうと思いまして。お手数掛けてスミマセン」
「ん? 見ない顔だな。ランクはどれだ?」
面倒なので、ギルドカードを出して提示する。
傍の禿げがそれを見て、大声を出した。
「ランクA、だって!?」
「……何ィ?」
青年が、オレに近寄って来てギルドカードを確認して来る。
「本当だ。……おい、お前。オレの警備をしろ」
は? 何言ってるのか分からん。
「お断りします」
「断るんじゃ無い! 良いか、これは指揮官としての命令だ! 分かったら返事をして従え!」
イラついた表情をして、こちらを睨んで来る青年。
「指揮官? 誰なの、こいつ」
「馬鹿! この方は、この町を治めるマルデ・ムーノウ子爵様だ!」
禿げが情報をくれる。有能だな、この禿げ。
「分かったか! 小規模とは言えこの戦い、俺の命の危険が全く無いとは言えない。指揮官の命を守るのは最優先だ! だから、貴様のような戦闘力の高い奴に警備させるのは当然だ!」
うーん、何だろ。俺様理論最善主義者?
守りたくない、この命。
オレは黙って首を横に振って、その場を後にしようとする。
「おい! 聞いてるのか!? 止まれ! ……コイツ、俺の命令を無視しやがって! 誰か、そいつを止めろ!」
マルデの近くに居た二個小隊、10人の兵士たちが、小走りにしてオレの行く手を塞いでくる。
「何のつもりだ?」
「領主様の、指揮官の命令だ。従って貰おう」
やれやれ。
「断る……」
「ッ!?」
「と言ったら?」
明らかに緊張感を増した10人の兵士たち。その内何人かは、剣の柄に手を掛けていた。
「身柄を拘束させて貰うことになる」
「ハァ……」
大袈裟に溜め息を吐いて、肩を竦める。
「自分の身を守ることに専念する指揮官に、命令を実行するだけの脳ミソ空っぽ兵士たち、か」
「貴っ様ぁ! 侮辱するか!」
兵士の一人が、顔を真っ赤にして剣を抜いて来た。
「これからゴブリンたちと戦うってのに、人間同士で争うつもりか? 余裕だな。ランクAの実力、見せようか?」
ランクAと言う言葉に、ハッとする兵士たち。
「ビフ、剣を納めろ。ここで争って、益は無い。何より、ランクAならば我々10人を倒すほどの力があっても不思議では無い」
「しかし……!」
「同士討ちで死にたいのかッ! それよりかは、せめて魔物に傷でも負わせて討ち死にでもした方が、幾分かマシだろうさ」
ふむ。クズだけじゃ無いみたいだな。
「それじゃあ、オレは行っても?」
「……正直な所、困るがな。だが、同族で争うのは、魔物を打ち払ってからだ。今は行け」
「『行って下さい、お願いします』だろ?」
茶化すようなオレの態度に、冷たい視線を向けて来る。
「今は見逃すだけだ。だが、魔物を倒してくれるなら味方だ。……町の人たちを助ける為、力を貸してくれ」
東の門までの道を開けてくれた彼らに、後ろ向きで手を振って答えとした。
東の門、すなわちオレがこの町に入って来た所だ。
今は兵士が100人ほどと、30人弱の傭兵遊撃部隊がスタンバイしている。
「敵は目視で確認出来た! 後1時間ほどで攻めて来る! それまで、疲れないよう、各自その場で休め!」
兵士の装備は、上半身皮鎧と、長めの槍。
傭兵は各自違っているので種類だけは豊富だ。
「せめて、兵士にも弓があればなぁ」
「馬鹿! 簡単に弓矢が当たるようになる訳、無いだろ」
「わーってるよ! でもさ、1割くらい居ても良いじゃん、って思っちまうのは仕方ないだろォ?」
傭兵の弓使いが、仲間に愚痴ってる。分からなくもない。だが、兵士の装備統一し過ぎと言うか……盾も無いのか?
これじゃ、幾らゴブリン相手でも、死傷者が何人か出るのは避けられないぞ。勿論、オレを戦力から抜いて考えた場合だが。
小一時間ほど経って、ゴブリンたちが表情まで分かる距離に近づいて来た。
彼我の距離は100メートルほど、後少し引き付けてから、オレの魔法の出番かな。
もうすぐ開戦なので、皆緊張しているようだ。
50メートル、少し身体の大きなゴブリンが2匹居るのが分かる。
30メートル。傭兵の弓使いが、先手を取って矢を放った。味方の弓使いは5人ほど居るのか? 手足に刺さったようで、その部分だけゴブリンの集団の進軍が、若干遅れる。
20メートル、ヒャァ! 我慢出来ねぇ!
(『火よ、風よ。燃え盛る嵐と成りて焼き尽くせ。FireStorm【炎の嵐】』)
「極大獄炎魔法! ヘル・インフェルノ・ファイアー・バースト・ストリーム!!」
無詠唱で、ゴブリン300匹ほどを包む巨大な【炎の嵐】を発動。適当な文言を言って、それっぽい魔法を放ったように見せ掛けた。
ただのちょっとした遊び心。
「何ィ!? そんな魔法、聞いたことも見たことも……」
「見て! あれ、ゴブリンたちが……ッ!」
「凄い……まるで松の葉を燃やしたみたい!」
「何ぞコレェ! とんでもねーぞ、オイぃ!」
「ゴブリンが……燃えている……」
兵士や傭兵たちが、オレの魔法に見惚れている。
「数十匹程度だが、巻き込まれなかったゴブリンが残って居るぞ! 気を引き締めろ!」
「お? 応!」
「分かった! ……皆、聞いたな? これから最低限の守りを残し、打って出る! 四班以外は突撃ィー!」
「「うぉぉぉぉおおおおおお!!」」
ゴブリンの残りはおよそ70ほど。それに対し、100人近い人間が、攻勢に出た。
ゴブリンの強さは、訓練した人間よりも大分弱い。とは言え、鉈でも持たせた一般人と良い勝負くらいはする。
300近い燃えカスが転がる戦場に、散らばったゴブリンたち、それに群がる人間。
どっちが野蛮なのか、今問われたら答えに窮するような光景が、目の前に広がっていた。
形勢が絶望的だと判断したのか、ゴブリンが逃げ始める。執拗に追い掛け、魔法や弓矢で足を狙って機動力を削ごうとする傭兵ら。
それでも数匹が逃げ果せ、追い付くことが困難だと諦めた兵士たちは、町へと戻って来た。
「皆、勝利だ! 俺たちは、勝ったぞー!」
「「おー!」」
「町を、守ったぞー!」
「「おー!!」」
あちらこちらで、抱き締め合ったりして喜び合う姿が見掛けられた。
「お疲れ。……あの開幕の凄い魔法、お前さんだろ?」
禿げの人が話し掛けて来た。
「まあな」
「そうか。……助かった。礼を言う」
「うむ。地面に額を擦り付けて、存分に礼の言葉を紡ぐが良い」
「……なんでそんな偉そうなんだよ」
呆れた様子で、オレの髪の毛をグシャグシャに掻き回して来た。オイ馬鹿やめろ!
「まあ、本当にそうして欲しいなら、やっても構わんけどな」
「いや、別に良いや。禿げは特にお断りだ」
「禿げは関係なくねーか!?」
憤慨しながら、自慢らしい禿げた頭を自分で撫でていた。
さて。ゴブリンとの戦いはすぐに終わってしまったので、司令官の様子を見に行くことにした。
相変わらず、10人の護衛に囲まれて居たので分かり易い。
「お。さっきのランクAの傭兵か!」
向こうから声を掛けて来た。
「大層な活躍だったそうじゃないか! 良くやった! ……と言いたい所だが」
ん? 何だか雲行きが怪しいぞ。
「先ほどの大魔法、威力は素晴らしかったが、折角のゴブリンの魔石まで、燃やし尽くしてしまったそうじゃないか」
「あん?」
何が言いたい。
「ついては、本来得る筈だったゴブリンの魔石の分、損失を補填して貰いたい! ……幾らになる?」
「一つ大銅貨2枚として、400匹ですから……大銀貨8枚(16万円相当)になります」
「うむ! だそうだ」
マルデ・ムーノウ子爵の問いに、傍の兵士の一人が答えた。
何言ってるんだ、コイツ等。
「ちなみに、オレの働きに対する報酬は?」
「聞けば、貴様は正式な依頼を受けた訳では無いとか。それでは、こちらも正式な報酬は出せんなぁ」
ニヤニヤしながら、とんでもないことを言って来る。
「報酬は出せない。だが賠償はしろ。ってことか?」
「理解出来たか。頭は悪くないようだな」
ムカつく。
けど、小金に執着するコイツの器の小ささに、憐憫の情も湧いて来た。
財布から小金貨1枚を取り出し、マルデの奴に投げつけてやる。
「何だ!? ふむ、金貨か。これは貰っても?」
「ああ、賠償として払う分だっけか? それで十分だろ。せめてもの餞別に、やるよ」
「ぐふふ。さすがランクA、この程度は払っても懐が痛くないか。もし良かったら……」
「オレはもうこの町を出る」
何か言い掛けていたようだが、オレはそれを無視して東の門へと踵を返した。
町を出ようとするオレに、休憩を取っていた兵士や傭兵たちは色めき立った。
「どう言うことだ!?」
「少しくらい休んで行った方が……」
「おい、今夜は宴会だぞ! 付き合えよ!」
周りの煩い声を無視し、【拡声】の魔法を使って一方的に話した。内容は、司令官であるここの領主との、先ほどのやり取りについてだ。
「信じられねぇ!」
「マジで?」
「いや、俺はあの人はやると思うよ」
「領主様、マジ外道だからな」
「噂じゃ……」
続いて、この町に再び脅威が迫っていること、出来る限り早くこの町から出て、東の方へ避難することを皆に勧めると、オレは飛行の魔法を使って、その場から飛び去った。
後のことは知らない。敵対者にも救いの手を差し伸べるような、人格者じゃ無いからな。
高度を上げたオレは、そのまま西の方角、ダ・ルナ王国の王都の方へと向かった。
途中、何らかの集団が見えて来たので、高度と速度を下げて様子を窺ってみる。
内容は、ゴブリン1,000弱と、オーク300弱、オーガ50強の軍勢だった。
オークは豚面の亜人型の魔物で、身体の大きさも人のそれに近い。尤も、脂肪や筋肉は人間以上に付いており、戦いに向いている。
ゴブリンは醜悪な顔をした小人で、人間の子ども程度の身体だ。
オーガは鬼人と言うべき魔物であり、体格は大きめの人間くらいから3メートルほどの個体まで居て、怪力を誇る。
ゴブリンなら並の兵士で1vs1で対処出来るが、オークは1vs3で何とか、オーガに至っては1vs10以上で無いとどうにも出来ないと、聞いたことがある。
その軍勢が向かう先は、先ほどのムーノウ子爵領の町だろう。後3時間ほどで到着しそうだ。
しかし、あんな所を守ってやる気はしなかった。
罪の無い一般市民が巻き込まれるとしても、それはオレのせいじゃないし。
憐れに思うなら、どうか正義の味方よ、あの町の人を助けてやってくれ。
それに、あの領主は死なないとどうしようもないだろう。この時勢に、民を守ろうとする気概が感じられなかった。
黄泉への渡り賃は、さっき渡しておいたしな。冥福を祈る。
その後、王都に辿り着くも凄くショボかった。人口20万人いねーんじゃねーか?
その中央広場の隅の木の下に、例の座標的魔石を埋め込み、ウェントの屋敷へと戻ることにした。
ムーノウ子爵領の宿場町は、同日、魔物の襲撃を再度受けて壊滅。領主は死亡、半数近くの市民が死傷する事態になった。
その襲撃の直前、何者かの情報提供により、市民の1/4程度と、傭兵のほとんど、兵士の幾人かは町を離れていた。
それを受け、襲撃時にはまだ包囲されて居なかった東門から、逃げ出した市民が多くいたことを特記しておく。
後日、同地域に宿場町を再建しようとする計画が持ち上がったが、難航したのは無理からぬことだろう。血塗られた地に、進んで住みたいと考えるものは、少ない。
高坂ミツル 年齢:25
精神11 魔力1,421 (最大)魔力量222,116 拠点での就寝時回復魔力量約156,000
重力魔法3(2Up!)、念動魔法3(2Up!)、抽出魔法4(1Up!)、温度魔法3(2Up!)
重力魔法、念動魔法、温度魔法は、練度上昇を記述するのを忘れていたので、ついでに。
抽出魔法は、今回使いまくったので、練度上がりましたで候。
所持現金:8億2,931万円相当+Gold 10,846kg+(28億円+80億円)相当のファフレーン小金貨(予定)




