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閑話・ティア視点2

長くなってすみません!

う~ん・・・

思ってたよりも迷ってたり、困ってたりしてる初心者さん居ないなぁ・・・


・・・あ、そうだ!

訓練所の案内!


これなら役に立てるかも!

暇つぶしは急げ・・・じゃなかった!

善は急げ、だからね!


■◇■


とりあえず冒険者ギルドの前まで来たけど・・・

忘れてたよ!

そうじゃん、おじさん達にめっちゃ睨まれたんだった!


どうしようかな・・・


・・・うん、遠くからスキル使って隠れて見とこっと!

それで、初心者さんが来て迷ってたら背後から現れてついでに脅かしちゃえ!

うん!完っ璧!


さてさて〜?

初心者さんカモーン!



1時間後・・・



あれ?


初心者さんが全然来ない?


何故!?


もしかして登録するの面倒くさくてチャッチャと街出て狩りしに行っちゃった!?

登録して依頼受けた方がレベルを上げてお金も貰えて一石二鳥なのに!?

迷いなくギルドに入って行った人はベータテスターだろうし・・・


うーん・・・


あっ、ほらまたベータテスターが看板を眺めて首をかしげてるし・・・


ん?


看板見て首をかしげてる?


・・・初心者じゃん!


出動!


背後に立って・・・


スキル解除して〜


「どうし・・・ッ!?うわッ!」


ガキィンッ


え、は、え!?

ちょちょ待て待て待て待て!!


「え!?ちょっ!私何かした!?」


「あ・・・す、すいません!突然後ろに現れたのでついナイフを振りぬいてしまいました!」


「は、はぁ・・・そうですか・・・」


えっ何者!?

初心者だよね!?

とっさに剣で防げたからよかったけど防げなかったら確実に首チョンパコースだったよね!?


「それで・・・何か私に用がおありで・・・?」


あっ忘れてた!


「あ、ああ!いやね?ギルドの前でずっと立ち尽くしてたから何か困ってるのかなぁって思ってさ」


内容は予測できてるけどね


「あ~。ここは本当に訓練所なのかな~と思いまして。違ったら恥ずかしいじゃないですか」


うん、やっぱり合ってたね

まぁ、とりあえずその気持ちはわかるから同情しとこっと


「なるほどね。最初は迷うよね~。でもここであってるよ。中に受付があってそこで訓練所に入ることが出きるんだよ」


ドヤッ!


きっと今私の顔は思いっきりドヤ顔を晒していることだろう…だが私はやっと役に立てて嬉しいから万事オッケー!


「ありがとうございました」


うん、いいねいいねやっぱお礼を言われるのは嬉しいな〜

そうだせっかくだしフレンドになっておこう!

そうすればまた会えるしね!

ってもう行ってる!?


「ちょっと待って!」


「はい。なんですか?」


まずは自己紹介かな?


「私、ティアって言うんだけど、よかったらフレンドにならない?」


「はい。いいですよ」


よかった〜!

んーでも…


「というかフレンドになったんだしいい加減その口調やめない?なんか背中がムズムズするんだよね」


あ、なんか強く言いすぎかも?


「ん?そう?じゃあ遠慮なく。宜しくね」


あ、全然気にしてないや。

よかった。

というか・・・


「なんか口調全然違うね・・・」


「そう?まぁ敬語は小さい頃から習ってたしね」


は?え?


「敬語を習うって初めて聞いたんですけど。もしかしてメデスってどっかのお嬢様?」


って、あ~

聞いちゃまずかったかな~

リアルを訪ねるのは厳禁なのに・・・

よし。

すぐに謝ろう。


「いやいや違うよ。ただうちの家が特殊なだけだから」


結構即答で、普通に答えてくれたね。

リアルがバレてもどうってことないってことかな?

もしかして「や」の付く職業の娘とかかな?


惜しい。

残念ながら「あ」がつく職業の娘です。


まぁ~気にしても無駄か。

話を続けよう。


「へぇ~。そんな家があるんだね~」


「うん。あ、そういえば」


「なに?」


どうしたんだろう?


「さっきティアは突然私の後ろに現れた気がしたんだけどどうやったの?これでも気配察知は昔から得意だったのに」


ああ、そんなことね。

っていうか


「昔から得意って何さ・・・ま、いいや。それはどうでもいいか。私が突然現れたように感じたのはね、私が普段からよく気配を隠す隠密ってスキルを使っているからさ。だから、突然現れたように感じたのは私がメデスに話しかけようとして隠密を解いたからだよ」


ふふん。

私の数少ない自慢だよ。


「・・・ティアは現実で武術とかやってたの?」


変なこと聞くね・・・

やってるわけないじゃん・・・ってもしや武闘家の娘!?


・・・残念。

暗殺者の娘だ。


ありえる・・・ありえすぎる・・・怖いわ~

主に私の推察力の高さが怖いわ・・・

探偵、目指そうかな・・・


やめておくことをお勧めする。


・・・まぁ、あとでいいかな。


「いや?武術のぶの字もわからないよ」


「はぁ・・・ゲームっていうのは凄いですね・・・」


やっぱり気にするものなのかな?

とりあえず気にしてる感を出しておこう。


「・・・?どうかした?」


「あ、いやなんでもないよ!ただ、隠密ってあんなに気配消せるものなのかなって思ってさ」


「いや、正直最初はそこまで消せるわけじゃないよ。でも、これでもβテスターだからね」


ふふん(二度目)


「え!ティアってβテスターだったの!?というかβテスターが隠密にどう関係するの?」


あ、だよね。

そりゃわからないよね。


「βテスターはね。βテストで育ったスキルの中から全部で5つだけこの製品版に引き継ぐことが出来て、さらには一部装備も受け継げるんだよ!」


「それって凄い特典じゃない?」


「βテスターだからこそだよ!」


「なるほど!」


「「・・・・・」」


「「あはははははッ!!」」


気が合うなぁ~!

長い付き合いになりそう!


どうやらこの二人、出会って1、2分・・・しかも初見でたとえ一合とはいえ切り結んだ相手とここまで打ち解けるとは・・・

どうやら二人ともかなりのアホの子?のようだ。


「いまなにか馬鹿にされたような・・・」


「うん。私もそんな気がしたよ」


タラリ・・・(汗)


「「・・・まぁ、いっか!」」


やはりアホの子である。


「それじゃあ私もうギルドに行くね」


「はーい。じゃあね~」


「じゃあね~。・・・何か私忘れてる気がするんだよなぁ~。ま、いっか!」


そう言うとメデスはギルドに入っていった。

いや~面白い人だな~!

ってあれ?

なにか伝え忘れているような?

ん~?

はっ!

おっちゃん達!

でも今更って感じもするよね~

ま!出てきたときにどうだったか聞けばいっか!




・・・なお、ティアがメデスに会うのはそこそこ先になる模様。















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