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桐島喜助の決意
夜の十二時前――――俺はいた。決戦場である公園に。
中津は公園の二階で待機しているらしい。視認できないだから実質俺は今、公園に独り。
公園といえば昨日の戦いでの血や肉片などが残っていなかった。中津の言葉通り、時間が経てば消滅するようだ。
まあ、今はそんなことよりも大切な事がある。
戦う――――
今はその意志をこの胸に。
「――――――――」
なんとなく空を見上げる。
――――――月。
煌々たる月の光が降り注いでいる。青白い光が。
青い夜の中――――――考える。
それはウーヌスを破る策や、戦略では無い。
それはずっと考えていたこと、いや、ずっと思っていたこと。
“俺が雪村の――――にならないと”
それは使命めいた響き。それは雪村を過去の俺と重ねているからなのか。
…………おそらくはそう。そして俺は彼女を放っておけないからだと思う。
――――――友達、だから。
戦う、戦う――――――そして勝つ。
胸にもう一度刻み付ける。
その思いを、念を。
「よう――――――――」
そうして“非日常”はやってきた――――――――




