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1.プロローグ

R15は念のためです。

初投稿ですので温かく見守って頂けるとありがたいです。よろしくお願い致します。

今思うことは、私は若かった…それに尽きる。

あんな男を信じるだなんて若気の至り以外の何物でもない。

「かえって良かったのかも。」

ポツリと呟くと侍女のカナンがどうかしましたかとこちらを窺うので、何でも無いと首を振って馬車の外を見やる。侯爵領までの長旅もあと少し。

最初のうちはカナンと2人で車窓から見える景色に歓声をあげたり、おしゃべりに花を咲かせたり、街に寄って美味しいものを食べたりと旅を満喫していたものの、それが10日も続くと飽きてしまって、今では物思いに耽りながら窓の外を眺めるばかり。

カナンに至っては旅の途中で買った本に夢中で私の独り言が若干迷惑そうだ。

私も何か暇潰しが欲しいけれど、乗り物酔いをする質なので本は読めない。


持て余した時間は今までの20年程の出来事を自動的に振り返らせる。

感傷的になるのも許してほしい。

今、私はいわゆる嫁入り前の娘なのだから。


それも2度目の。



思い出したくもない思い出も多い。


だから、ため息くらい自由につかせて。

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