Page.0 ヲタクな彼女と平凡な俺
この作品を読むにあたって。
※作者はどちらかというとヲタクです。ラノベギャルゲーアニメゲームは普通に嗜んでいます。
※100%作者の趣味で出来た作品です。
※小説というよりは作品紹介に近いです。
※並行して書いてるモンハン小説をメインで執筆するので不定期更新となります。
※誤字脱字のオンパレードです。気づき次第修正していきます。
以上を予めご了承ください。
幼馴染というのは、所謂腐れ縁である。
漫画やライトノベルの中の幼馴染なんて、所詮は幻想だ。幼馴染が主人公のことを好きなんてことはありえない。あ、いや、ありえないという言葉は否定しておこう。ほとんどない。
どんなに可能性が低かろうが、ありえないなんてことはないからな。うん。
……え? 何をそんなに慌てているのかって?
き、気のせいじゃないかな。うん、気のせいだよ。
閑話休題。
まぁ何が言いたいかっていうと、結局二次元の話は現実じゃ起こりっこないってことだ。
さえない主人公がヒロイン達にモテモテ。
ア・リ・エ・ナ・イ。
もちろん、それは少女漫画にも言える。
さえないが実は可愛いヒロインが、イケメン爽やか青年に一目惚れされる。
……ん? いや、これはありえるのか? だって実は可愛いんだから……。
まぁいい。要するに、二次元はあくまで二次元であり、それは三次元……つまりリアルには適応されないのだ。モテるのは一部のイケメンであり、それ以外の一般人は平凡な恋をして、結婚して、多分子供が出来て、そして一生を終える。ハーレムなんてありえないのだよ。
だから俺は基本的にライトノベルなるものや、ギャルゲーなるものが好きじゃない。ヲタクカルチャーを全否定する。否、〝していた〟。
「ライトノベルとかギャルゲーだって色々あんのよ。ひとくくりにすんな、馬鹿」
「そうね……そこまで言うんだったら、あたしが一から色々と教えてあげるわ。幼馴染として。彼女として、ね。」
さて。
最初に、俺は言った。幼馴染が主人公のことを好きになるなんてありえないと。いや、ありえないということはないが、〝ほとんど〟ないと。
では、紹介しようか。幼馴染で現俺の彼女である、この気の強そうな可愛い少女の名前は十冬華。
……え? 最初にあれだけ言っておいて、どうしてそんな現実じゃありえないようなことが起きているかって?
さぁ。俺にもよく分からんよ。
ただ、自然の流れでそうなっていたとしか言えない。
幼稚園から一緒で。小学生中学年辺りから疎遠になって。中学は別々のところにわざわざいって。高校が一緒になって。またつるむようになって。んで今に至る。
中学時代、一体何があったか知らんが、彼女は俗に言うヲタクになっていて。
まぁそれは付き合ってから知ったことなんだけど。
もちろん、知った当初は軽い嫌悪感があったことは認めよう。でも初めて出来た彼女だったし、何より幼馴染だったから全否定は出来ず。
んでそれとなーく、『ヲタクなんかやめようぜ? な?』と伝えてみたところ。
「まずはあんたのその妙な偏見を叩きなおしてやるわ」
とあらびっくり。何故かわたくしめまでヲタクの勉強をさせられることとなってしまったのです。
おかげで、まぁ最初の頃よりは嫌悪感はない。理解できない部分もやっぱりあるが。
少なくとも、ライトノベルとかギャルゲーってだけで嫌な顔をすることはなくなった。どうしても美少女の絵だけはダメだが。いやでも進歩したほうだようん。
さてさて。
前置きはこれぐらいでいいだろう。
これはこの俺、竜胆樹と冬華の交際日誌――否、彼女の彼女による彼女のための俺の調教日誌である。