*七章*
目覚ましで目が覚める。
今日は、いつも通り6時に目が覚めた。
隣のお姉ちゃんの部屋から、ごそごそと音がするとこを見てお姉ちゃんも起きたみたい。
ベッドから出て、制服に着替える。
「舞、おはよー」
廊下から、お姉ちゃんの声が聞こえた。
そのまま、階段を下りる音も聞こえる。
慌てて部屋を出て、お姉ちゃんの後を追う。
「おはよっ」
「おー。じゃあ、私先に顔洗ってるから皿とか準備してくれる?」
「うん」
お姉ちゃんは洗面所、私はリビングに走る。
いつもの習慣で、テレビのスイッチを入れる。
ニュースアナウンサーの声が、リビングに響き渡る。
お天気予報マークは、雨になっていた。
やだなぁ…。文化祭の日は雨にならなきゃいいけど。
お皿を出し終わると同時に、お姉ちゃんがリビングに入ってきた。
「はい、交代ー」
「はーい」
洗面所で、いつも通りに顔を洗う。
はぁ、何かいつもと同じ出来事を繰り返してるだけなのに、何だか疲れるな…。
「舞姉、おはよう!」
「おはよう!舞姉!」
「うん、おはよう」
顔を洗い終わると、慌ただしい足音と共に空と鈴が走ってきた。
転ぶから危ないよ、と注意するよりも早く、鈴が転ぶ。
まぁ、よくある事か…。