第19話「竜人族ドラグナと、ポリゴンの悲劇」その2
『Party registration: Dragona.』
『Scanning new member...』
『Height: 155cm (human form), 500cm (dragon form)』
『Measurements: B92 / W56 / H89 (human form)』
『Race: Dragon-human hybrid.』
『Applying censorship symbols...』
「またスキャンか」
ドラグナが、呟く。
『Optimized for exotic dragon type.』
『Applying symbols: ♡★』
シュン!
装備名が表示される。
- 竜♡の♂牙(竜族の牙)
- 鱗◇の♀鎧(鱗の鎧)
「なんだこの記号は!?」
ドラグナが、驚く。
「エジプトか!?」
『 ♡= Hieroglyph (scarab beetle).』
『★ = Hieroglyph (ankh symbol).』
『Optimized for exotic and mystical impression.』
「エキゾチック扱いか!」
ドラグナが、叫ぶ。
「我は竜だぞ! エジプトじゃない!」
おっさん、呟く。
「まあ、竜族は異国的だからな…」
「納得できん!」
ドラグナが、怒る。
でも、変更できない。
セシリアが、同情する。
「ドラグナさんも被害者ね…」
エルネラも、頷く。
「仲間が増えたわね」
カスミも、言う。
「ようこそ、被害者の会へ」
ドラグナが、肩を落とす。
「被害者の会…か」
◆
試しに、戦闘をしてみる。
ダンジョンで魔物と遭遇。
「行くぞ!」
ドラグナが、竜の姿で突撃する。
カクカクしながら。
敵のゴブリンが、攻撃を避ける。
「よし、避けた!」
でも。
ドガァン!
「!?」
ゴブリンが、吹っ飛ぶ。
「避けたはずなのに当たった!?」
ゴブリンが、困惑する。
おっさん、気づく。
「当たり判定が大きいんだ」
「当たり判定?」
カイトが、聞く。
「ローポリゴンの場合、見た目より当たり判定が大きくなることがある」
おっさん、説明する。
「ドラグナの場合、見た目は5メートルだが…」
「当たり判定は10メートルぐらいあるんじゃないか」
「10メートル!?」
ドラグナが、驚く。
「見ろ!」
ドラグナが、ドヤ顔する。
「我の姿は見えなくとも、判定はあるのだ!」
カクカクしながらドヤ顔。
「ドヤ顔するな」
おっさん、ツッコむ。
でも、戦闘は有利に進む。
敵は、ドラグナの見えない判定に当たりまくる。
「避けたのに!」
「何もないのに当たる!」
敵たちが、混乱する。
「これは…強いな」
セシリアが、呟く。
「見た目はアレだけど、実用的ね」
エルネラも、言う。
ルミナも、頷く。
「主の奇跡ですね」
ソフィアが、優雅に言う。
「まあ、素敵な戦い方ですわね」
カイトが、笑う。
「ローポリ最強っすね!」
ドラグナが、胸を張る。
「見たか! 我の力を!」
カクカクしながら。
AI-DOSUの画面に、表示される。




