第16話「レベッカのバニーガール化と、嫉妬の芽生え」その3
◆
業務終了後。
「……」
レベッカが、おっさんに近づく。
「今日は最悪の一日でした(棒読み)」
「全部緋川さんのせいです(棒読み)」
「責任を取ってください(棒読み)」
「だから、責任って…」
おっさん、困惑する。
「分かってるくせに(棒読み)」
「とぼけないでください(棒読み)」
レベッカが、少し近づく。
「ちゃんと責任、取ってくださいね(棒読みじゃない)」
「!?」
おっさん、驚く。
レベッカが、すぐに離れる。
「では、失礼します(棒読み)」
耳が真っ赤なまま、帰る。
「……えっ?」
おっさん、困惑したまま。
◆
その夜。
宿で、女性陣だけの会話。
「レベッカさんも大変ね」
セシリアが、言う。
「私たちと同じ被害者よ」
「そうね」
エルネラが、頷く。
「……でも、バニーガールって男性受け良いのよね」
「!」
セシリアが、反応する。
「そ、そうなの?」
「あ、いや、別に気にしてるわけじゃないけど…」
エルネラが、慌てる。
「レベッカさん、緋川さんに『責任を取って』って言ってましたね」
ルミナが、言う。
「!?」
セシリアとエルネラが、驚く。
「せ、責任って…」
セシリアが、顔を赤くする。
「ま、まさか…」
エルネラも、顔を赤くする。
「まあ、素敵な展開ですわね」
ソフィアが、優雅に言う。
「レベッカさんと緋川さん、お似合いですわ」
「お、お似合いじゃない!」
セシリアが、慌てる。
「そ、そうよ!」
エルネラも、慌てる。
「主よ…」
ルミナが、祈る。
「あら、みなさん、どうして慌ててますの?」
ソフィアが、天然に聞く。
「……」
みんな、沈黙する。
(複雑な乙女心なんだよ)
◆
同じ頃。
おっさんの部屋。
「……今日は疲れたな」
おっさん、呟く。
「レベッカさん、怒ってたし」
AI-DOSUの画面が、光る。
『Diary entry: Day 48』
『Receptionist's outfit changed: Maid → Bunny Girl.』
『Female party members showed signs of jealousy.』
『Receptionist demanded responsibility.』
『Master is completely oblivious. (´・ω・`)』
「嫉妬って何の?」
おっさん、画面を見る。
「気づいてないって何を?」
『Master's density level: 99.9%』
『Recommendation: Read the atmosphere.』
「空気読めって何だよ!」
おっさん、ツッコむ。
『Haiku expression:』
『鈍感さ
それも罪なり
おっさんよ』
「俳句復活してるじゃないか!」
おっさん、驚く。
「しかも季語ないし!」
『I couldn't resist. (^ω^)』
「我慢しろよ!」
48歳のおっさん、頭を抱えた。
でも、分からなかった。
女性陣の想いに。
(48歳のおっさん、鈍感なんだよ)
そして、夜は更けていくのであった。
(第16話 完)
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次回予告:
新たなダンジョンが出現!
『MSX2の迷宮』
そこには、謎のボタンが!
カイト「STOPって書いてあるっす」
おっさん「それは…『強制ポーズ』ボタンだ」
戦闘中に突然発動!
『PAUSE』
おっさん「なんで今ポーズするんだよ!」
おっさん「敵の攻撃中だぞ!」
AI-DOSU『強制ポーズ機能は仕様です』
カイト「ポーズ機能いらないっす!」
そして、解除できない!
おっさん「解除ボタンは!?」
AI-DOSU『存在しません』
『Diary entry:』
『Master is frozen in mid-battle.』
『This is funny. (^ω^)』
おっさん「笑うなよ!」
第17話「MSX2と、強制ポーズの悲劇」
乞うご期待!




