第14話「無限ループと、パーティ名の悲劇」その2
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気づくと。
おっさんは、ギルドの受付にいた。
レベッカが、受付にいる。
「お疲れ様です(棒読み)」
「……?」
おっさん、困惑する。
(さっきと同じ…?)
「緋川さん、一つお願いがあります(棒読み)」
「パーティ名を登録してください(棒読み)」
「!?」
おっさん、驚く。
(さっきと全く同じだ!)
「AI-DOSU、パーティ名を提案してくれ」
おっさん、画面を見る。
『Suggestion 1: おっさんソードと仲間たち』
「やっぱり同じだ!」
おっさん、叫ぶ。
「時間がループしてる!」
セシリアが、困惑する。
「緋川さん、どうしたの?」
「時間がループしてるんだ」
おっさん、説明する。
「さっきと全く同じ会話をしてる」
「デジャヴ?」
エルネラが、聞く。
「いや、本当にループしてる」
おっさん、AI-DOSUに聞く。
「AI-DOSU、なんでループしてるんだよ」
『System error: Infinite loop detected.』
『Cause: Party name registration failed.』
「パーティ名登録が失敗したからループしてるのか!」
おっさん、絶句する。
「じゃあ、パーティ名を決めればループから抜け出せるのか?」
『Affirmative.』
「分かった」
おっさん、みんなを見る。
「パーティ名を決めるぞ」
「えー…」
みんな、悩む。
カイトが、提案する。
「『最強パーティー』で良くないっすか?」
「恥ずかしいだろ」
おっさん、却下する。
そして、また時間がループした。
◆
「お疲れ様です(棒読み)」
レベッカが、受付にいる。
「また戻った!」
おっさん、叫ぶ。
「パーティ名を決めないとループから抜け出せない!」
「じゃあ、早く決めましょう」
セシリアが、言う。
「『輝く星々』で良いんじゃない?」
エルネラが、提案する。
「普通すぎるな」
おっさん、悩む。
「もっと良い名前はないか」
「『聖なる守護者』は?」
ルミナが、提案する。
「ベタだな」
そして、また時間がループした。
◆
「お疲れ様です(棒読み)」
「また戻った!」
おっさん、叫ぶ。
「何回ループするんだよ!」
カイトが、言う。
「おっさん、もう適当に決めちゃえばいいんじゃないっすか?」
「適当に…?」
「そうっす。AI-DOSUの提案で良いんじゃないっすか」
「……」
おっさん、AI-DOSUの提案を見る。
『Suggestion 1: おっさんソードと仲間たち』
『Suggestion 2: MS-DOSの冒険者たち』
『Suggestion 3: レトロシステムズ』
『Suggestion 4: 中年危機パーティー』
『Suggestion 5: AI-DOSU被害者の会』
『Loop count: 7』
「7回目かよ!」
おっさん、絶望する。




