第14話「無限ループと、パーティ名の悲劇」その1
おっさんのパーティーは、ギルドで休憩していた。
レベッカが、受付にいる。
「お疲れ様です(棒読み)」
「ただいま戻りました」
おっさん、報告する。
レベッカが、書類を見る。
「緋川さん、一つお願いがあります(棒読み)」
「はい?」
「パーティ名を登録してください(棒読み)」
「パーティ名?」
おっさん、聞く。
「はい。ギルドの規則で、パーティには正式名称が必要です(棒読み)」
「分かりました」
おっさん、AI-DOSUに相談する。
「AI-DOSU、パーティ名を提案してくれ」
『Analyzing party composition...』
『Generating party name suggestions...』
「頼む」
おっさん、画面を見る。
『Suggestion 1: おっさんソードと仲間たち』
「却下だ」
おっさん、即答する。
「次」
『Suggestion 2: MS-DOSの冒険者たち』
「却下」
「次」
『Suggestion 3: レトロシステムズ』
「……微妙だな」
おっさん、考える。
『Suggestion 4: 中年危機パーティー』
「絶対に却下だ」
おっさん、叫ぶ。
『Suggestion 5: AI-DOSU被害者の会』
「被害者って認めてるのかよ!」
おっさん、ツッコむ。
セシリアが、提案する。
「私たちで考えましょうか」
「そうだな」
おっさん、頷く。
「みんなで考えよう」
エルネラが、提案する。
「『輝く星々』とか?」
「普通すぎるわね」
ルミナが、提案する。
「『聖なる守護者』とか?」
「ベタすぎる」
ソフィアが、提案する。
「『優雅なる冒険者』ですわ」
「まあ、悪くないですわね」
カイトが、提案する。
「『最強パーティー』っす!」
「恥ずかしいだろ」
おっさん、却下する。
その時、AI-DOSUの画面に表示される。
『Final suggestion: 48歳と愉快な仲間たち』
「却下だ!」
おっさん、叫ぶ。
「48歳を強調するな!」
『Haiku expression:』
『名を決める
されど決まらぬ
それもまた良し』
「良くねえよ!」
おっさん、ツッコむ。
「しかも季語ないし!」
その時だった。
AI-DOSUの画面が、おかしくなった。
『System error: Infinite loop detected.』
「無限ループ!?」
おっさん、画面を見る。
『Time synchronization error.』
『Resetting to checkpoint...』
世界が、歪んだ。




