表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AI-DOSUは嘘をつく  ~48歳童貞おっさんの異世界ハルシネーション無双~  作者: よっしぃ@書籍化


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/61

第13話「液晶の迷宮と、ゴーストの予知」その3

 ◆



 さらに進むと。


 ボスが現れた。


 シャドウビースト。


 真っ黒なシルエットの魔物。


 カクカクした動き。


「ボスだ!」


 セシリアが、三徳包丁を構える。


 でも、動きがカクカク。


 パッ!


 パッ!


 攻撃しにくい。


「動きづらい!」


 カイトも、剣を振るう。


 でも、カクカクした動きで当たらない。


「おっさん、どうするっすか!」


 カイトが、叫ぶ。


 おっさん、冷静に考える。


(ゴースト現象…)


(未来が見える…)


(なら、敵の動きも予知できるんじゃないか?)


 おっさん、シャドウビーストを見る。


 すると。


 シャドウビーストの上に、ゴーストが現れた。


 攻撃してくる姿。


「みんな、敵の攻撃が来るぞ!」


 おっさん、叫ぶ。


「左から!」


 みんな、右に避ける。


 パッ!


 シャドウビーストの攻撃が、外れる。


「ゴーストで予知できた!」


 カイトが、驚く。


「次は、右から!」


 おっさん、ゴーストを見る。


 みんな、左に避ける。


 パッ!


 攻撃が、外れる。


「おっさん、すごいっす!」


 カイトが、叫ぶ。


「今だ、攻撃しろ!」


 おっさん、指示する。


 セシリアが、三徳包丁で斬撃。


 パッ!


 パッ!


 カクカクした動きで、攻撃。


 命中。


「効いた!」


 エルネラも、魔法を放つ。


「どかーん♡」


 パッ!


 爆発。


 ルミナも、支援魔法。


 パッ!


 ソフィアの胸も、突撃。


 パッ!


 ドゴォォォン!


 カイトも、剣を振るう。


 パッ!


 斬撃。


 シャドウビーストが、倒れる。


 パッ!


 消えた。


「やった!」


 カイトが、叫ぶ。


「ゴースト現象を利用したっす!」


「ああ」


 おっさん、頷く。


「Game & Watchの特性を活かしたんだ」


 すると、世界が元に戻った。


 体の色が、戻る。


 動きも、滑らかになる。


「戻った!」


 セシリアが、喜ぶ。


「やっと普通に動ける!」


 エルネラも、ホッとする。


「もう二度と、あの世界には行きたくないわ」


 ルミナも、頷く。


「未来が見えるのは、怖かったです」


 ソフィアが、優雅に言う。


「でも、面白い体験でしたわね」


(この人、ズレてる)


 カイトが、おっさんを見る。


「おっさん、Game & Watchって、本当にあんな感じだったんすか?」


「ああ」


 おっさん、頷く。


「カクカクした動きで、ゴースト現象もあった」


「でも、それが楽しかったんだ」


「……そうなんすか」


 カイトが、首を傾げる。


「分かりたくないっすけど」


「そうか」


 おっさん、笑う。


(48歳のおっさん、懐かしいんだよ)


 AI-DOSUの画面に、表示される。



『Haiku expression:』


『ゴーストは

 未来を示し

 我を導く』



「今度は季語あるのか」


 おっさん、呟く。



『Poetic expression:』


『液晶の世界は

 単純なれど

 奥深し

 それがGame & Watchの魅力』



「ポエムが良いこと言ってる…?」


 おっさん、驚く。



『仕様です』



「仕様なのか」


 おっさん、笑った。



 ◆



 ダンジョンから戻る。


 ギルドで、報酬を受け取る。


 レベッカが、受付にいた。


「お帰りなさいませ(棒読み)」


「ただいま戻りました」


 おっさん、報告する。


「液晶の世界、大変でしたね(棒読み)」


「……よく分かりましたね」


「顔に書いてあります(棒読み)」


(完全に毒舌だ)


「カクカクした動き、お疲れ様でした(棒読み)」


「……ありがとうございます」


 レベッカが、少し興味を持った顔をする。


「Game & Watch、私も昔やりました(棒読み)」


「え?」


 おっさん、驚く。


「レベッカさんも?」


「ええ。面白かったです(棒読み)」


「……」


 おっさん、少し嬉しい。


(同世代か?)


 カイトが、驚く。


「レベッカさんも、ゲーム好きなんすか?」


「別に(棒読み)」


 レベッカが、無表情で答える。


「ただの思い出です(棒読み)」


(ツンデレだ)


 おっさん、確信する。


 その夜。


 宿で休んでいると。


 AI-DOSUの画面が、光った。



『Haiku expression:』


『ゴーストは

 過去の記憶

 今に映す』



「季語あるし、内容も良い」


 おっさん、呟く。



『Poetic expression:』


『液晶の中に

 眠る青春の記憶

 それは今も

 心に残る』



「たまには、良いこと言うんだな」


 おっさん、笑う。



『仕様です』



「仕様なのか」


 48歳のおっさん、少し嬉しかった。


 明日も、こんな日々が続くのだろう。


 でも、それでいい。


 このカオスなパーティーと、


 懐かしいレトロゲームと一緒なら。



(第13話 完)



 ---


 次回予告:


 AI-DOSUに新たな異変が!


 AI-DOSU『System error: Infinite loop detected.』


 おっさん「無限ループ!?」


 同じ会話を繰り返すAI-DOSU!


 AI-DOSU『お名前は?』

 おっさん「さっき答えただろ!」

 AI-DOSU『お名前は?』

 おっさん「だから答えただろ!」


 そして、時間も巻き戻る!?


 カイト「さっきと同じ会話してるっす!」

 セシリア「デジャヴ?」

 おっさん「いや、本当にループしてる!」


『Haiku expression:』

『繰り返す

 時の輪の中

 我は囚われん』


 おっさん「囚われてるのは俺たちだろ!」


 第14話「無限ループと、終わらない一日」


 乞うご期待!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ