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AI-DOSUは嘘をつく  ~48歳童貞おっさんの異世界ハルシネーション無双~  作者: よっしぃ@書籍化


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第12話「文房具無双と、黄色い箱の封印」その3

『Haiku expression:』


『黄色い箱

 されど最強

 ディスクくんよ』



「季語ないし!」


 おっさん、ツッコむ。



『Poetic expression:』


『文房具とは

 単なる道具にあらず

 それは戦士の武器

 勇者の聖具』



「聖具は言い過ぎだろ」


 おっさん、ツッコむ。


 でも、少し嬉しかった。



 ◆



 依頼を完了して、ギルドに戻る。


 レベッカが、受付にいた。


「お帰りなさいませ(棒読み)」


「ただいま戻りました」


 おっさん、報告する。


「文房具で戦ったんですか(棒読み)」


「……よく分かりましたね」


「顔に書いてあります(棒読み)」


(完全に毒舌だ)


「ご立派な戦法ですね(皮肉)」


「……ありがとうございます」


 レベッカが、少し興味を持った顔をする。


「その黄色い箱、見せてもらえますか(棒読み)」


「え?」


 おっさん、驚く。


「いいですけど」


 おっさん、黄色い箱を見せる。


 レベッカが、目玉のついた箱を見る。


「……」


 沈黙。


「可愛いですね(棒読み)」


「可愛いですか?」


「ええ。ゆるキャラみたいで(棒読み)」


(毒舌だけど、褒めてる?)


 おっさん、少し嬉しい。


 カイトが、笑う。


「レベッカさんも、ディスクくん気に入ったっすね」


「別に(棒読み)」


 レベッカが、無表情で答える。


「ただの感想です(棒読み)」


(ツンデレか?)


 おっさん、思う。


 その夜。


 宿で休んでいると。


 AI-DOSUの画面が、光った。



『Haiku expression:』


『文房具は

 ただの文房具に

 あらざるかな』



「今度は季語あるのか」


 おっさん、呟く。



『Poetic expression:』


『黄色い箱の中に

 眠る青春の記憶

 それは永遠に

 色褪せることなし』



「ポエムが良いこと言ってる…?」


 おっさん、驚く。



『仕様です』



「仕様なのか」


 おっさん、笑った。


(たまには、良いこと言うんだな)


 48歳のおっさん、少し嬉しかった。


 明日も、こんな日々が続くのだろう。


 でも、それでいい。


 このカオスなパーティーと、


 黄色い箱と一緒なら。



(第12話 完)



 ---


 次回予告:


 新たなダンジョンが出現!


『液晶の迷宮シャドウ・ラビリンス


 カイト「なんだここ!? 俺の体が真っ黒だ!」


 セシリア「動きが…カクカクしてる!」


 パッ!(消える)

 パッ!(1メートル先に突然現れる)


 カイト「瞬間移動した!?」


 おっさん「落ち着け。ここは『セグメント表示』の世界だ」

 おっさん「立ち位置は、予め決められた数箇所にしか存在できない」


 カイト「デジタルすぎるだろ!!」


 そして、恐怖の現象が!


 エルネラ「いやぁぁぁ! 何よあれ!?」

 エルネラ「私の『転んでパンツ丸出しになっている姿』が、うっすらと空中に浮かんでるのよぉぉ!!」


 おっさん「ゴースト現象か…」

 おっさん「Game & Watchの液晶特有の現象だ」


『Haiku expression:』

『未来見え

 されど変えられぬ

 液晶の運命』


 おっさん「運命変えろよ!」


 第13話「液晶の迷宮と、ゴーストの予知」


 乞うご期待!


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