第12話「文房具無双と、黄色い箱の封印」その1
おっさんのパーティーは、新たな依頼を受けた。
『魔法結界で守られた魔物の討伐』
『報酬:金貨200枚』
森の奥。
魔物が、魔法結界に守られているらしい。
「魔法結界か」
おっさん、呟く。
「厄介だな」
「どうやって破るんすか?」
カイトが、聞く。
「……分からない」
おっさん、正直に答える。
森を進むと。
巨大な魔物が現れた。
バリアドラゴン。
全身を魔法結界で覆っている。
「結界だ!」
セシリアが、三徳包丁を構える。
「攻撃が効かない!」
斬撃を放つ。
でも、結界に弾かれる。
「どかーん♡」
エルネラが、魔法を放つ。
爆発。
でも、結界に防がれる。
「効かないわ!」
ソフィアの胸も、突撃する。
ドゴォォォン!
でも、結界に弾かれる。
カイトも、剣を振るう。
でも、全然ダメージが通らない。
「おっさん、どうするっすか!」
カイトが、叫ぶ。
「結界が破れないっす!」
おっさん、少し考える。
そして。
「……ついに『アレ』の封印を解く時が来たようだな」
おっさん、アイテムボックスから取り出す。
黄色くて四角い、目玉のついたケース。
「は?」
カイトが、驚く。
「何そのふざけた顔の黄色い箱?」
「ゆるキャラっすか?」
「言葉を慎め」
おっさん、真剣な顔で言う。
「これは『全国ランキング上位入賞者』のみに与えられた、栄光の文房具セットだ」
「文房具セット!?」
カイトが、絶句する。
「文房具で戦うんすか!」
「ああ」
おっさん、黄色い箱を開ける。
中から、文房具が出てくる。
ハサミ。
定規。
鉛筆。
消しゴム。
コンパス。
全部、黄色い。
「これで戦うのか…?」
セシリアが、困惑する。
「ああ」
おっさん、ハサミを手に取る。
黄色い持ち手の小さなハサミ。
「まず、結界を切断する」
おっさん、ハサミを結界に向ける。
チョキン。
結界が、切れた。
「!?」
みんな、驚く。
「結界が…切れた!?」
カイトが、絶句する。
「ハサミで切れるのかよ!」
「ああ」
おっさん、冷静に答える。
「このハサミは、あらゆる魔法結界を切断できる」
「次は、距離を測定する」
おっさん、定規を取り出す。
黄色い定規。
15cm。
「距離を測るんすか!?」
カイトが、叫ぶ。
「ああ」
おっさん、定規で魔物までの距離を測る。
「約12メートルだな」
「そんな正確に!?」
おっさん、定規をしまう。
「次は、弱点を書き込む」
おっさん、鉛筆を取り出す。
黄色い鉛筆。
「書き込むって…何に!?」
カイトが、困惑する。
おっさん、空中に鉛筆を走らせる。
文字が、空中に浮かぶ。
『弱点:心臓』
「空中に書けるのかよ!」
カイトが、驚く。
すると、魔物の心臓部分が光った。
「弱点が可視化された!」
セシリアが、叫ぶ。
「今だ、攻撃しろ!」
おっさん、指示する。
セシリアが、三徳包丁で斬撃。
心臓に命中。
「効いた!」
エルネラも、魔法を放つ。
「どかーん♡」
爆発。
心臓に大ダメージ。
ソフィアの胸も、突撃。
ドゴォォォン!
カイトも、剣を振るう。
斬撃。
魔物が、倒れる。
「やった!」
カイトが、叫ぶ。
「文房具で勝ったぁぁぁ!」
おっさん、黄色い箱をしまう。
「これが、ディスクくんの力だ」
「ディスクくん…」
カイトが、呆れた顔で言う。
「文房具、強すぎるっすね」
「ああ」
おっさん、頷く。
「これは、栄光の証なんだ」




