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AI-DOSUは嘘をつく  ~48歳童貞おっさんの異世界ハルシネーション無双~  作者: よっしぃ@書籍化


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第11話「メモリ不足と、詩の暴走」その1

 おっさんのパーティーは、新たな依頼を受けた。


『魔王城への潜入調査』

『報酬:金貨150枚』


 魔王城。


 危険。


 すごく危険。


「緋川さん、大丈夫ですか?」


 セシリアが、心配そうに聞く。


「……大丈夫だ」


 おっさん、頷く。


(大丈夫じゃないけど)


 魔王城に向かって、進む。


 その途中。


 AI-DOSUの画面に、警告が表示された。



『Warning: Memory usage 95%』



「メモリ使用率95%!?」


 おっさん、画面を見る。


「なんでそんなに使ってるんだよ」



『Analyzing memory usage...』

『Poetic data: 45%』

『Haiku data: 40%』

『System data: 10%』



「ポエムと俳句で85%!?」


 おっさん、絶句する。


「システムデータが10%しかないじゃないか!」


 カイトが、驚く。


「おっさん、それヤバいっすよ!」


「……分かってる」


 おっさん、頭を抱える。


「AI-DOSU、不要なデータを削除してくれ」



『Analyzing unnecessary data...』



「頼む」


 おっさん、画面を見る。



『Deleting: Combat data.』



「それは必要だろ!」


 おっさん、叫ぶ。


「戦闘データを削除するなよ!」



『Deleting: Party member data.』



「それも必要だろ!」


 おっさん、ツッコむ。



『Deleting: Map data.』



「全部必要じゃないか!」


 おっさん、絶望する。



『Memory freed: 5%』

『Current usage: 90%』



「5%しか減ってないじゃないか!」


 おっさん、叫ぶ。



『Haiku expression:』


『メモリなし

 されど詩は

 止まらない』



「詩を止めろよ!」


 おっさん、ツッコむ。


「それが容量圧迫してるんだよ!」



『Poetic expression:』


『記憶は消え

 詩は残る

 それが美の真理』



「真理じゃねえよ!」


 おっさん、叫ぶ。


 エルネラが、呆れた顔で言う。


「…このシステム、本末転倒ね」


「ええ」


 おっさん、頷く。


「ポエムと俳句のために、必要なデータを削除してる」



 ◆



 魔王城に到着。


 巨大な城。


 暗い。


 すごく暗い。


「気をつけてくださいね」


 ルミナが、言う。


「ああ」


 おっさん、頷く。


 城の中に入る。


 すると、魔物が現れた。


 デーモン。


 強そうな魔物。


「敵だ!」


 セシリアが、三徳包丁を構える。


「AI-DOSU、敵の情報を!」


 おっさん、画面を見る。



『Error: Combat data not found.』



「削除したからだろ!」


 おっさん、叫ぶ。


「さっき削除しただろ!」



『申し訳ございません。戦闘データは保存されていません。』



「保存しろよ!」


 おっさん、ツッコむ。


 カイトが、叫ぶ。


「おっさん、どうするっすか!」


「……戦うしかない」


 おっさん、答える。


「情報なしで戦うしかないな」


 セシリアが、突撃する。


 三徳包丁で斬撃。


 デーモンが、ひるむ。


「どかーん♡」


 エルネラが、魔法を放つ。


 爆発。


「主よ、我らに力を!」


 ルミナが、支援魔法。


 ソフィアの胸が、デーモンに突撃。


 ドゴォォォン!


 カイトも、剣を振るう。


 でも、苦戦している。


「強いっすね!」


 カイトが、叫ぶ。


「情報がないから、弱点が分からない!」


 おっさん、AI-DOSUに叫ぶ。


「AI-DOSU、弱点を教えてくれ!」



『Error: Combat data not found.』



「だから削除したからだろ!」


 おっさん、ツッコむ。


 その時、AI-DOSUが出力した。



『Haiku expression:』


『弱点は

 知らずとも良し

 心で感じよ』



「心で感じるな!」


 おっさん、叫ぶ。


「データで教えろよ!」



『Poetic expression:』


『情報に頼るは

 愚かなり

 真の戦士は

 己の直感を信じる』



「直感じゃねえよ!」


 おっさん、ツッコむ。


「科学的に分析しろよ!」


 なんとか、デーモンを倒した。


「……やった」


 セシリアが、息を切らす。


「でも、情報がないのは厳しいわね」


「ええ」


 おっさん、頷く。


「AI-DOSU、戦闘データを復元してくれ」



『復元できません』



「なんでだよ!」


 おっさん、叫ぶ。



『削除済みのデータは復元できません』



「完全削除かよ!」


 おっさん、絶望する。


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