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AI-DOSUは嘘をつく  ~48歳童貞おっさんの異世界ハルシネーション無双~  作者: よっしぃ@書籍化


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第10話「3.5インチの悲劇と、カセットテープの儀式」その1

 おっさんのパーティーは、新たな依頼を受けた。


『古代遺跡の最深部探索』

『報酬:金貨100枚』


 古代遺跡。


 暗い。


 すごく暗い。


「気をつけてくださいね」


 ルミナが、言う。


「ええ」


 おっさん、頷く。


 最深部に向かって、進む。


 そして、大きな部屋にたどり着いた。


 中央に、祭壇がある。


「なんだあれ」


 カイトが、祭壇を見る。


 近づくと。


 石版が置いてある。


「これ…」


 カイトが、石版を手に取る。


「すごいアイテムっすよ!」


「『古代の石版キーアイテム』!」


 カイトが、目を輝かせる。


 おっさん、石版を見る。


 サイズは。


 約9cm × 9cm。


 厚さ約2mm。


(このサイズ…)


 おっさん、気づく。


「3.5インチフロッピーディスクだ…」


「フロッピーディスク!?」


 カイトが、驚く。


「なにそれ!」


「昔の記憶媒体だ」


 おっさん、説明する。


「データを保存するための…」


 その時、壁に大きなスロットが現れた。


『Insert disk to open the gate.』


「ディスクを挿入しろ、か」


 おっさん、スロットを見る。


 カイトが、石版を持って近づく。


「じゃあ、これを入れればいいっすね!」


 カイトが、石版をスロットに挿入しようとする。


 でも。


「あれ?」


 カイトが、困惑する。


「入らない…」


 スロットが大きすぎる。


 約13cm × 13cm。


(5インチ用だ)


 おっさん、気づく。


「そのスロット、5インチ用だな」


「5インチ!?」


 カイトが、驚く。


「3.5インチを5インチスロットに入れるのか!?」


「……そうみたいだな」


 おっさん、頷く。


(サイズが合わない)


「どうするっすか?」


 カイトが、おっさんを見る。


「……無理やり入れるしかないな」


 おっさん、答える。


 カイトが、石版をスロットに入れる。


 スッ。


 入った。


 でも。


 ガバガバ。


 安定しない。


「安定しないっす!」


 カイトが、叫ぶ。


「ちょっと触れただけでズレる!」


「動くな」


 おっさん、真剣な顔で言う。


「絶対に動くな」


「振動を与えるな」


 おっさん、みんなを見る。


「息もするな」


「息もできないっす!」


 カイトが、叫ぶ。


 その時、AI-DOSUの画面が光った。



『Inserting 3.5-inch floppy disk into 5-inch slot...』

『Warning: Size mismatch detected.』



「分かってるよ!」


 おっさん、ツッコむ。



『Reading disk...』



 ウィーン、ウィーン。


 読み込み音。


 遅い。


 すごく遅い。


「遅いっすね…」


 カイトが、呟く。


「フロッピーディスクは遅いんだ」


 おっさん、説明する。


 そして。



『Read error.』



「エラー!?」


 おっさん、絶句する。



『Disk position unstable.』

『Please re-insert.』



「ディスクの位置が不安定だって」


 おっさん、カイトを見る。


「もう一回入れ直してくれ」


「了解っす!」


 カイトが、石版を入れ直す。


 再び読み込み。


 ウィーン、ウィーン。


 そして。



『Read error.』



「またエラー!」


 おっさん、叫ぶ。


「なんでだよ!」



『Haiku expression:』


『ディスクは揺れ

 データは消える

 それもまた良し』



「良くねえよ!」


 おっさん、ツッコむ。


「しかも季語ないし!」

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