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AI-DOSUは嘘をつく  ~48歳童貞おっさんの異世界ハルシネーション無双~  作者: よっしぃ@書籍化


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第7話「古代遺跡と、10分間の希望」その4



『System Update available.』

『Updating now...』



「アップデート!?」


 カイトが、絶句する。


「今!?」


「戦闘中だぞ!」

画面に表示される。


『Windows Update を開始します』

『進行状況 1%』

『電源を切らないでください』


「はぁ!?」


 カイトが、叫ぶ。


「キャンセル! キャンセル!」


 でも、キャンセルできない。


『2%』


「動けねぇぇぇ!」


 カイトが、固まる。


 おっさん、思わず言ってしまう。


「……フッ。GUI(グラフィカルな画面)の弱点ですね」


(あ、言っちゃった)


(大人げない)


(48歳のおっさん、反省してます)


 でも、もう止まらない。


「バックグラウンド処理の重さに泣くといいです」


(ああ、言っちゃった)


(でも、少しスッキリした)


 カイトが、涙目で叫ぶ。


「おっさん! 助けてくれ!」


「……古いとか言ったのは誰ですか」


 おっさん、丁寧だが冷静に言う。


(少しだけ、仕返ししたくなった)


 48歳のおっさん、大人げないのは分かってる。


 でも、言わせてほしい。


「ごめんなさい!」


 カイトが、謝る。


「あんたのシステム、最強っす!」


「……もう遅いです」


 おっさん、画面を見る。


『5%』


(遅い)


(すごく遅い)


 ゴーレムが、カイトに向かってくる。


「やばい!」


 セシリアが、カイトを庇う。


 斬撃。


 ゴーレムを押し戻す。


「ありがとうございます!」


 カイトが、叫ぶ。


『10%』


「まだ10%!?」


 エルネラが、魔法で援護する。


 ゴオオオオ!


 ルミナが、回復魔法を唱える。


「主よ、傷を癒したまえ…」


 ピー音なし。


(普通だ)


(やっぱり普通がいい)


 ソフィアが、優雅に言う。


「カイトさん、頑張ってくださいませ」


「頑張れないんです!」


 カイトが、泣きそうになる。


『25%』


 おっさん、AI-DOSUに向かって叫ぶ。


「AI-DOSU! カイトのアップデート、止めろ!」



『アップデートは必須です』



「必須じゃねえよ!」



『セキュリティのため』



「セキュリティより命だろ!」



仕様デファクトスタンダードです』



「デファクトスタンダードじゃねえよ!」


 おっさん、叫ぶ。


 その時。



『50%』



 画面が、青くなった。


「!?」


 カイトが、絶句する。


「画面が青い!」


「ブルースクリーンだぁぁぁ!」



『Error: 0x0000007B』

『System will restart...』



「再起動!?」


 カイトが、絶望する。


「ちくしょう!」


「なんでおっさんの古いシステムは固まらないんだよ!」


 おっさん、少し考えてから、丁寧に答える。


「……MS-DOSは、シンプルだからです」


(こういう時だけ頼られる)


(48歳のおっさん、複雑な気持ちなんだよ)


「バックグラウンド処理がないので、固まりません」


 おっさん、説明する。


(でも、正直ちょっと嬉しい)


「くそぉぉぉ!」


 カイトが、悔しがる。


 再起動中。


 画面が真っ暗。


 カイト、完全に動けない。


 セシリアが、必死に戦う。


 エルネラも、魔法を連発。


 ルミナも、回復魔法を唱え続ける。


 おっさんも、AI-DOSUで支援。


 なんとか、ゴーレムを倒した。


「……やった」


 セシリアが、息を切らす。


「疲れた…」


 エルネラも、疲れている。


 ルミナも、座り込む。


 カイトは。


 やっと再起動が終わった。


『System restarted.』


「やっと…」


 カイトが、疲れた顔で言う。


「すみません…」


「役に立たなくて…」


 おっさん、カイトの肩を叩く。


「大丈夫です」


「最新型も、一長一短ですよ」


 カイトが、おっさんを見る。


「おっさん…」


「MS-DOS、最強っす」


「ありがとうございます」


 おっさん、笑う。

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