第7話「古代遺跡と、10分間の希望」その1
おっさんのパーティーは、もはや見慣れた光景になっていた。
セシリア:白い肌着+三徳包丁
エルネラ:ピンクの魔法少女コス+「どかーん♡」
ルミナ:白ビキニ風聖女コス+18禁聖典
ソフィア:胸ファンネル化
(慣れた)
おっさん、思う。
良いのか悪いのか分からないけど、慣れた。
◆
ギルドで、新しい依頼を受けた。
『古代遺跡の探索』
『報酬:金貨50枚』
「古代遺跡か」
おっさん、掲示板を見る。
「かなり危険な場所らしいですよ」
レベッカが、棒読みで言う。
「でも、貴方たちなら大丈夫でしょう(棒読み)」
「ありがとうございます」
(毒舌だ)
「ご無事をお祈りしております(嘘)」
「はい」
おっさん、苦笑する。
セシリアが、三徳包丁を見る。
「古代遺跡…どんな敵がいるのかしら」
「分からないわね」
エルネラが、答える。
ルミナが、元気に言う。
「でも、みんなで行けば大丈夫です!」
ソフィアが、優雅に微笑む。
「ええ。私の胸も活躍させていただきますわ」
浮遊している胸が、ふわり、と動く。
(シュールだ)
おっさん、思う。
でも、良いパーティーだ。
◆
古代遺跡に到着。
巨大な石造りの建造物。
苔むした壁。
崩れかけた柱。
(すごい)
おっさん、感動する。
「これが古代遺跡…」
セシリアが、呟く。
「魔力を感じるわ」
エルネラが、言う。
「強い魔力が、奥から流れてきてる」
「気をつけましょう」
ルミナが、真面目な顔で言う。
遺跡の中に入る。
暗い。
すごく暗い。
「AI-DOSU、明かりを」
おっさん、画面に向かって言う。
『Light generation.』
シュインッ。
周りが明るくなる。
(便利だな)
おっさん、思う。
でも、すぐに後悔することになる。
◆
遺跡の奥に進むと、突然、床が光り始めた。
「!?」
おっさん、驚く。
古代文字が、床に浮かび上がる。
そして。
『Ancient Dungeon Mode detected.』
『System compatibility check...』
「何だそれ!?」
おっさん、画面を見る。
『Reverting to original equipment...』
「元に戻る!?」
おっさん、叫ぶ。
シュインッ。
セシリアが、光に包まれる。
光が収まると。
「!?」
セシリアが、驚く。
「私の…鎧が…」
重厚なミスリル鎧。
「戻った!?」
「剣も!」
セシリアが、手元を見る。
立派な剣。
三徳包丁じゃない。
「本当に戻ってる…」
セシリアが、涙目になる。
エルネラも、光に包まれる。
光が収まると。
「私の…ローブが…」
黒いローブ。
魔導師らしい、立派なローブ。
「詠唱も…」
エルネラが、試しに唱える。
「我が名において、天地を統べる炎の精霊よ…」
普通。
圧縮されてない。
「どかーん♡」じゃない。
「本当に戻ってる…」
エルネラも、涙目になる。
ルミナも、光に包まれる。
「私も…」
光が収まると。
白いローブ。
聖女らしい、立派なローブ。
白ビキニ風じゃない。
「祈りも…」
ルミナが、試しに祈る。
「主よ、我らに祝福を…」
普通。
ピー音が入らない。
「本当に普通に祈れる…」
ルミナが、泣きそうになる。
ソフィアも、光に包まれる。
「まあ」
光が収まると。
胸が、体に戻っていた。
「私の胸が…戻りましたわ」
ソフィアが、自分の胸を触る。
「不思議な感覚ですわね」
(この人、天然すぎる)
おっさん、思う。




