第6話「王女の胸と、ズレた常識」その4
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薬草を採取して、王城に戻る。
ソフィアが、王座に座る。
浮遊している胸を見ながら。
「緋川様」
「はい」
「今回の護衛、見事でしたわ」
「ありがとうございます」
おっさん、頭を下げる。
「報酬ですわ」
ソフィアが、金貨10枚を渡す。
「ありがとうございます」
「それと」
ソフィアが、微笑む。
「私も、貴方たちのパーティーに加わりたいのですが」
「え?」
おっさん、驚く。
「いいんですか? 姫なのに」
「ええ」
ソフィアが、優雅に言う。
「この機能、もっと活用してみたいですわ」
「それに、皆様と一緒なら、楽しそうですわ」
(楽しそう…?)
おっさん、複雑な気持ち。
でも、断る理由もない。
「分かりました」
「では、よろしくお願いしますわ」
ソフィアが、優雅にお辞儀する。
浮遊している胸も、一緒にお辞儀する。
(シュールだ)
こうして、パーティーに第二王女が加わった。
セシリア:白い肌着+三徳包丁
エルネラ:ピンクの魔法少女コス+「どかーん♡」
ルミナ:白ビキニ風聖女コス+18禁聖典
ソフィア:胸ファンネル化
カオス。
完全にカオス。
でも、なぜか楽しい。
おっさん、そう思った。
◆
ギルドに戻る。
レベッカが、受付にいた。
「お帰りなさいませ(棒読み)」
「ただいま戻りました」
おっさん、報告する。
レベッカが、ソフィアを見る。
浮遊している胸を見る。
「……」
沈黙。
「新しいメンバーですか」
「はい」
「お疲れ様です(棒読み)」
「ありがとうございますわ」
ソフィアが、優雅に答える。
レベッカが、無表情で言う。
「ご立派な機能ですね(皮肉)」
「まあ、ありがとうございます」
ソフィアが、優雅に微笑む。
(皮肉が通じてない)
おっさん、冷や汗を流す。
レベッカが、ため息をつく。
「次回のご来店、お待ちしております(嘘)」
「楽しみにしていますわ」
ソフィアが、優雅に答える。
(完全に天然だ)
おっさん、思う。
でも、それが良いのかもしれない。
このカオスなパーティーには。
(第6話 完)
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次回予告:
新たな依頼が舞い込む!
古代遺跡の探索!
しかし、遺跡の中で…
AI-DOSU『Ancient Dungeon Mode activated.』
主人公「なんだそれ!?」
装備が強制変更!?
セシリア「私の包丁が…剣になった!?」
エルネラ「詠唱が…普通に!?」
ルミナ「祈りが…ピー音じゃない!?」
ソフィア「胸が…戻りましたわ!?」
主人公「やった! 元に戻った!」
でも…
AI-DOSU『Temporary mode. Duration: 10 minutes.』
主人公「10分だけ!?」
『Poetic expression:』
『束の間の幸せは
やがて消えゆく泡沫の如し
されど その記憶は
永遠に心に刻まれん』
主人公「クソポエム出すな!」
第7話「古代遺跡と、10分間の希望」
乞うご期待!




