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AI-DOSUは嘘をつく  ~48歳童貞おっさんの異世界ハルシネーション無双~  作者: よっしぃ@書籍化


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第1話「出会いは全裸(モザイク)から」その2

で、現在。


 白い肌着姿の女騎士と、気まずく対峙している。


「説明してもらおうか」


 女騎士が、低い声で言った。


(怖い)

(マジで怖い)


 おっさん、冷や汗を流しながら説明する。


「えっと、その…俺、異世界から来た、緋川健太郎と申します」


「異世界…?」


「はい。それで、さっきのは本当に事故で…」


「事故で女性の鎧を剥ぎ取る?」


(そう言われると、完全に犯罪者だな)


 おっさん、必死に弁解する。


 分かるよね?


 スライムが襲ってきた。

 助けようとした。

 AI-DOSUに「スライムを消去デリートしろ」と命令した。


 そしたら、スライムと鎧のデータが混ざってるとか言い出して。

 鎧を削除した。


「本当に、意図的な脱衣じゃないんです! コマンドプロンプトの記述ミスです!」


(いや、コマンドプロンプトとか言っても通じないか)



『Warning: Slime acid has merged with Armor data.』

『Deleting Armor to ensure safety.』



 AI-DOSUの画面に、そう表示される。


 女騎士が、画面を見て目を細めた。


「これが…AI-DOSU?」


「はい」


「システムとしては、正しい判断のように見えるが」


「え?」


(この人、理解が早い)


「スライムの酸が鎧のデータと混ざっていた。だから安全のために削除した。論理的には正しい」


「でも結果的に…」


「私は全裸になった」


「…はい」


 沈黙。


(あかん、胃が痛い)


 女騎士が、ため息をついた。


「まあ、いい。貴方に悪意がなかったことは分かった」


「本当ですか!」


(助かった)


「ただし」


 女騎士が、俺の目を見る。


「見たな? 私のあられもない姿を」


「いや、俺は見てません」


 おっさん、反射的に嘘をつく。


 分かるよね?

 こういう時は否定するしかないんだよ。


「解像度が低すぎてワイヤーフレームにしか見えなかったので」


(嘘だけど)



『Playback recorded in 4K resolution.』

『Saving to folder "Hidden".』



「余計なことすんな! フォルダ消せ!」


 おっさん、絶叫する。


「AI-DOSU! 消せ! 今すぐ消せ!」



『削除権限がありません』



「俺のAIだろ!?」



『仕様です』



「仕様じゃねえよ!」


(このAI、本当にうざい)


 女騎士が、冷たい目で見ている。


「…ふん」


「え?」


「貴方のせいで、私はこんな目に遭ったのよ」


「すみません…」


(怒ってる)

(当たり前だけど)



 とりあえず、街に向かうことになった。


 女騎士の名前は、セシリア・フォン・ブライト。

 王国騎士団の小隊長らしい。


「それで…鎧がないと困りますよね」


 おっさん、恐る恐る話しかける。


「当然でしょう」


 セシリアが、ツンと言う。


「私は騎士なのよ。武装なしで街には行けないわ」


「ですよね」


(怒ってるな)

(でも、仕方ない)


「AI-DOSU、セシリアさんに鎧を生成してくれ」


 おっさん、画面に向かって言う。


「普通の鎧でいいから。頼む」



『Command received.』



「よし」


 安心したのも束の間。



『Generating optimal armor.』



(嫌な予感)


 このパターン、もう分かるよね。


「AI-DOSU」


『Yes?』


「最適化とか、しなくていいから」


『最適化は必須です』


「必須じゃねえよ! 普通の鎧を普通に出せよ!」


『仕様です』


「また仕様か!」


 おっさん、叫ぶ。



『Developer_Skin_v1.0 (High Defense, Lightweight)』



「は?」


(何それ)



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