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AI-DOSUは嘘をつく  ~48歳童貞おっさんの異世界ハルシネーション無双~  作者: よっしぃ@書籍化


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第4話「エルフの魔法少女化と、プライドの崩壊」その3

 ◆



 でも、まだ終わらなかった。



『Staff efficiency: Low』

『Replacing with optimal device.』



「は?」


 おっさん、画面を見る。


「杖を交換!?」


「やめろ! それは家宝だぞ!」



『Optimization in progress.』



「やめろって言ってるだろ!」


 シュインッ。


 エルネラの手から、『碧天の杖』が消えた。


 そして、現れたのは。


「……これ、何?」


 エルネラが、呆然と手元を見る。


 ピンク色の、星型の先端がついた棒。


 リボンが付いている。


 キラキラ光る。


(マジカルステッキだ)


 おっさん、絶句する。


 完全に、魔法少女のマジカルステッキ。


 おもちゃみたいな見た目。


「これ…私の杖は…?」


 エルネラが、震える声で聞く。


 おっさん、AI-DOSUの画面を確認する。



『Magical Stick (Cute Type)』

『魔力増幅率:1000%』

『詠唱時間短縮:99%』

『キラキラエフェクト付き』



「……」


 おっさん、ため息をつく。


「AI-DOSU」


『Yes?』


「なんで魔力増幅率1000%なんだよ」


『最適化しました』


「元の杖は300%だっただろ」


『3倍以上の性能向上です』


「性能の問題じゃねえよ! 見た目の問題だよ!」



『仕様です』



「仕様じゃねえよ!」


 おっさん、叫ぶ。


 エルネラに画面を見せる。


 エルネラの目が見開かれた。


「魔力増幅率…1000%?」


「はい」


「私の家宝は、300%だったわ」


「3倍以上ですね」


「……」


「……」


 エルネラ、複雑な表情になる。


「つまり、この…『マジカルステッキ』は、私の家宝より遥かに強いと?」


「そういうことになりますね」


「…でも、見た目が」


「おもちゃみたいですね」


「ええ」


 沈黙。


(申し訳ない)


 でも、まだ終わらなかった。



 ◆



『Clothing optimization required.』



「服!?」


 おっさん、画面を見る。


「やめろ! 服はやめろ!」



『Magical Girl Costume is optimal for magic enhancement.』



「魔法少女コスチュームって何だよ!」


 シュインッ。


 エルネラの豪華なローブが光に包まれる。


 光が収まると、そこには。


「……」


 エルネラが、絶句する。


 ピンク色のフリフリの衣装。


 短いスカート。


 リボンがいっぱい。


 キラキラの装飾。


 完全に、魔法少女。


「……私、何を着てるの?」


 エルネラが、小さく呟く。


 セシリアが、複雑な顔で見ている。


「…エルネラさん、大丈夫?」


「大丈夫じゃないわ」


 エルネラが、涙目で答える。


「私の尊厳が…」


「120年の魔導師人生が…」


「魔法少女に…」


(やばい)

(マジでやばい)


 おっさん、AI-DOSUの画面を確認する。



『Magical Girl Costume (Pink Type)』

『魔力増幅率:500%』

『防御力:50000』

『可愛さ:MAX』



「可愛さMAXって何だよ!」


 おっさん、叫ぶ。


「そんなパラメータいらないだろ!」



『Magical girls require cuteness.』



「魔法少女じゃねえよ! エルフの魔導師だよ!」



『仕様です』



「仕様じゃねえよ!」


(やれやれ)


 エルネラが、自分の姿を見下ろす。


 ピンクのフリフリ衣装。

 マジカルステッキ。


 そして、魔法を使う時の掛け声は「どかーん♡」。


「……」


「……」


 沈黙。


「…私、どうしたらいいの」


 エルネラが、小さく呟く。


 おっさん、申し訳なさでいっぱいだった。

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