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孤独のベッドタイム

作者: 紅坂 椿

ダブルベッドに置いてある2つの枕

疲れた体をふかふかのシャボンを纏うベッドに投げる

風呂から上がって濡れた髪

ドライヤーをしてくれる人は今晩もいない


ぐする自分

掴んだ枕に寂しさを吐き出す


ぐする自分

残り香に少しの安心


ぐする自分

流したラブソングは2人のお気に入り


部屋の電気を消して

じんわりと広がる孤独の夜に抱かれる

太陽が洗ったシーツはとっくに冷めた

太陽が残した香りは強く自分を撫でている


忙しいとか

付き合いとか

毎日そればかり

前は

会いたいとか

他はいらないとか

毎日そればかり


ダブルベッドに置いてある2つの枕

シャンプーの香りで上書きして

疲れた体をふかふかのシャボンを纏うベッドに投げる

孤独の夜へ、深海の微睡みの中へ

風呂から上がって濡れた髪

明日の朝に直せばいいや

ドライヤーをしてくれる人は今晩もいない

明日の笑い話にでもしてみよう


おやすみ私を愛してた人と世界

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