コロナ発症【10/10追記】
第7波も収束に向かっている今頃になって、筆者も新型コロナウィルスに感染をした。
その経緯についてまとめてみる。
思い出すたびちょいちょい書き足しているので、まだ増えるかも?
感染経験者には「あるある」「そうだった」、未経験者には「へーほーふーん」な内容を目指して日々改変中。
「こんなものが必要になるんだ」「こんな状態になるんだ」などの情報も入ってますので、いざという時の手助けになれば幸いです。
日数経過について
日本感染症学会だかの人によれば、「発症から7~10日はまだコロナウィルスの排出が続いている可能性がある」らしいのだが、9/7時点で、国の方針として「発症者の療養期間を10日から7日に、濃厚接触者の自宅待機期間を7日から5日に短縮」という決定がなされている。
この日数規定は陽性判定が出た日を「1日目」とするものである。以下の表記もこれに合わせていく。
ゼロデイ(検査受診前日)
体調に異変らしいものは感じず、朝の体温も平熱。いつもどおりに出勤し、通常通りの勤務をしていた。
午後、退勤時刻が近づいてきて、喉がちょっといがいがするなと感じた。
けれどそれも勤務時間中はほぼずっとエアコンを入れ、換気扇を回し続けている環境を考えれば、空気の乾燥による喉荒れかな、という程度のものだった。
帰宅後は手洗いのついでに念入りにうがいをした。帰宅時のうがいはヨード系のうがい剤を使って、汚物は消毒の勢いでするのが常である。
経験則的には、これでたいていの喉痛もおさまる。
これが潜伏期間なのだとしたら、たぶん、たいていの人は見逃してしまうと思う。
一日目(検査受診日)
ツキンツキンという刺さるような頭痛で目が覚める。他にも喉の痛み、腹痛、吐き気、気持ち悪さ、悪寒と症状フルコースである。
起き抜けの体温計測は37.2℃。計り直すと37.4℃まで上昇。
こーれはやばいとは思ったが、このときはまだコロナだとは思っていなかった。
理由は症状にある。
まず発熱。
コロナと言えば38℃超えの高温というイメージがあったので、出勤不能の目安である37.5℃よりも低い発熱に、多少の体調不良でも仕事に行くかどうか、という方向に頭が切り替わっていた。
次に嗅覚異常がなかったこと。
コロナの代表的な症状といったらこれでしょうが、まったくの皆無。鼻詰まりなどによる嗅覚の鈍化もこの時点ではなし。
最後に腹痛と吐き気が続いていたこと。
ぶっちゃけ最後のこの理由のせいで、胃腸風邪のひどいやつなんじゃないかと思っていた。つくづく素人判断というのは信じちゃいかんもんである。
最終的に行動を決定したのは、「この症状を抱えたまま、いつもと同じ仕事ができるか」と考えてみたためだったりする。
人間、多少の体調不良は誤差の範疇と考えて行動する傾向があるので、「いつもの7割動けないなら動くな」ぐらいに考えた方がいいかもしんない。
朝食が通常量の半分も食べきれなかったということもあり、おとなしく仕事休んで医者行こうとなったのだが、ここから先がまた大変だった……。
大変その1
仕事を休む旨の連絡を職場に入れ、近隣の町医者が診察時間になるのを待って電話をしたところ、システムがかつてのものではなくなっていた。
自動応答システムを導入したのはいいが、たとえて言うなら大手メーカーお客様相談窓口状態。
そのため、受診予約を取り付けるまでが、まー実にめんどくさいことに。
患者をたらい回しにするようなシステムにするのは、改悪と言わんだろうか?
大変その2
発熱外来は通常の患者玄関じゃないところから入らされるので、健康な状態でも物理的にちょっと大変。
まあ、これはいつものことだから、まだいい。
更衣室サイズの診察室に入れられると、抗原検査キットと、「これに入力して下さい」とQRコードを差し出される。
こちらが、スマホで入力を始めたのを確認して、そのまま放置モードに。
……いや、診察に必要な基本事項を入力すんのに同席者はいらねえよ、と思われたのかもしんないけどさあ。
最初に患者番号の入力が必要になるのだが、それ書いた診察券持ってかれると、ほぼ何にもできなくなるんですけど!
手順の統一化とか、ちゃんとしといてくれませんかねえ!
ようやく手順の次へ進めるようになったのはいいが、さらなる大変発生。
その原因は、体調がめちゃくちゃになってる人間ができる行動に、通常通りのクォリティを求めないでいただきたい。この一言に尽きる。
当たり前のことだが、人間、体調が悪いと、能力が低下する。視力も思考能力も、文章の読解力も回答の入力作業能力もだ。
もしこの手のシステム開発に携わっている方が拙文をお読みになっていらっしゃったら、どうかシステムの機能向上だけでなく、画面の視認性と入力の簡易性も高めていただけるように、ぜひともお願いしたい。
具体的には老眼の進んだ軽度認知症の後期高齢者でも、一人で完璧に入力ができるレベルで。
発熱のせいだと思うが、寒さでがたがた震えながら抗原検査の取説を読み、手順通り処理をする。
鼻の穴に細い綿棒をつっこんで検体を採取するタイプのものだったのだが、我ながら苦笑してしまうほどのくしゃみ連発。ティッシュを持ち歩いておいてよかった……。
なお、抗原検査の結果は陰性。
ただ、抗原検査とPCR検査の結果が食い違う事例があることを知っていたのと、症状がひどくなってきていたので、PCRも受けることにした。
するとまたスマホでの入力を求められるというね……。
PCR受けるんなら、陽性判定が出る前に必要事項を自治体に送っとくんで、それやってねということらしい。
セルフHER-SYSかい。だけど体調不良者にはすんげえ負担なんで以下略。
結果は夜か明日の朝連絡しますと言われる。夜ってどのくらい遅いのかと聞いてみたら、10時くらいとのこと。
まあ、そんなに遅いってほどでもないかと、了承の返事をすると、普通の風邪薬が処方され、結果待ちということで職場に報告。
帰宅後、あいかわらず食欲は皆無だが、普通の食事を喉に押し込むように摂り、おとなしく薬を飲む。
体調が悪いときってのは、ずるっと穴に飲み込まれてくように眠りに落ちるもんである。
二日目
朝、スマホを確認すると、昨晩の11時ごろの着信履歴があることに気づく。
いや、もう寝てましたからー!てか遅すぎー!
検温は38.1℃。昨日の計測値からいきなり跳ね上がり、プラス症状フルコース。
なお、症状である倦怠感には「だるさ」とルビをふってはいけない。「しんどい」、これに尽きる。
顔文字にするなら(×_×)か(@_@)にしかならんというね。
ちなみにこの体温、きちんと解熱剤を飲んでいての結果である。昨日寝る前に飲んだ薬どもよ、効き目はどうした。
これはやばいわーと思いながらも、もう頭が回っていないふらふら状態。さらに「陽性です」というお知らせがくる。
まじかーと思ったことは、もう活動報告にも書いたので省略。
ただ、ここまでで身体がぎしぎしいうほど症状がひどくなってきていたので、やっぱりな、という気持ちの方が大きかった。
びっくりしたのは、どうせ効かないだろうなという抗菌剤胃薬鼻炎薬解熱剤のラインナップだけでなく、冷感ゲルすら症状には役立たずだったこと。
おでこに貼ってるのに干からびてく一方で、まったく冷却効果どころか、冷たさすら感じないというね。
これは熱と痛みのある喉に貼っても同じだった。
その後も解熱剤には鎮痛効果もあるので、そちらを期待して飲み続け、処方された分を飲み尽くした挙げ句、アセトアミノフェン系の市販薬にも手をつけたが、効き目はほぼ皆無。
ほぼというのは、飲んでいると多少意識がぼやけるので、んぼーと無感覚になっているぶんは楽になってたんじゃないかな、という意味である。
ここまで薬が効いていない状態で、ラゲブリオという薬を飲みますかという選択を迫られた。
ラゲブリオとは、簡単に言うと、日本では最近になって特例承認のされた抗ウィルス薬で、重症化リスク高めの自宅療養者に使用されているものである。
ただし、未知の副作用が起きる可能性もありますと言われた。
いや、それ、投薬データ取るための治験体扱い同然ってことかとはちょっと思ったが、そこはそれというか、いまさらというべきじゃないかと思うんですよ。
そもそも、これまでにない仕組みの薬剤とかどんどこ増えて実用化されてるわけですから。m-RNAワクチンとか。
柳の樹皮から煮出したアスピリンとは歴史の長さが比べものにならない以上、作用も副作用も完全に把握できるようになるのは、今後の投薬データの蓄積によるものだろうし。
5G規格に対応した電波を受信するようになるかはともかくとして。
そんなわけで、服用にイエスと回答する。
すると、同意書は自宅療養期間過ぎてから提出してください、特殊な取り扱いをする薬品なので、通常おつきあいのない薬局からまた別途連絡がいきますなどとつらつら言われたの、だが。
ですからね。こちとら病人なんですよ。思考力も記憶力も揮発してます。
電話では記録が残らないので、連絡事項はできれば記録に残るように、メールかショートメールでも送っておいてほしいところである。
定型文の送信も大変なのかもしれないが、PCR検査受けたときの必要事項送った返信の仕様として、ある程度一律に送っておいてもらえるとありがたいかもしんない。
体調次第では読まれないかもしれないので、会話を勝手に録音してくれるサービスとかあるのもいいと思うのだが。
さー、もしこの拙文をお読みの方に、この手のシステム開発に携わっている方が以下略。
寝言はさておき。
居住空間の維持については、昨日から自主的に自室で半隔離状態である。
換気だけは徹底ですよ。
隔離されてない残りの半分は、トイレや浴室、ダイニングエリア。アルコールスプレー常置で、手が触ったところはセルフで拭いて歩くようにと同居家族に言い渡される。
この日あたりから症状に変化が生じる。腹痛や吐き気は失せたが、発熱咳くしゃみ痰発汗というラインナップが増強。増強すんな。
とにかくひどいのが汗。干からびそうな勢いで吹き出る。そのままにしておくと普通の風邪も引きかねないレベル。
ふらふらしながらシャワーで汗を流し、ついでに尋常でなく冷えた身体を温めてると、……また汗をかくというね。なんだこの永久運動。
いちばんしんどかったのが、この大量の発汗と激しい咳だと思う。
いやあ、咳って全身運動ですやね。普段使わないような筋肉まで容赦なく全体召集にかかるせいか、全身くまなくばっきばっきの筋肉痛になりました。ほぼ寝てるだけなのに。
そうこうしていると、ラゲブリオの取り扱い薬局の方から電話がかかってきた。
薬を届けますので自宅の目印をと言われるので、朦朧としながら伝える。胃腸症状で食事が食べられなくても、ラゲブリオだけはきっちり飲んで下さいと念を押された。
ハイわかりましたと、患者として、いいお返事をしましたとも。しましたけどね。
けっこうカプセルがでかくないですかラゲブリオ。
それも、なんともないときならまだしも、喉の痛みが出てる人間には飲み込むのもつらいんですが。
しかたないので大量の水分とともに飲み込みましたとも。でもサイズには再考を激しく求めたい。
とろみ剤とか服薬ゼリーとか、常備していない方が悪いと言われたらそれまでだけど。
再度寝込んでいると、棲息自治体の自宅療養者管理部署から電話が来る。
いろいろと連絡などが来る日である。
いや、それはいいんだけど、こちとら病人なんですよ(天丼)。
思考力落ちてるところに、いろいろがーっと言われても。パルスオキシメータなど、医療機器の貸与について要不要の確認は大事だろうけど、ハイハイと全部肯定ですましたかもしんない。
そして同居の家族の一人が37.4℃の熱が出たと医者に行き、抗原検査で陽性と判定。感染しちゃったわけですよ。
すまぬと謝罪はしたけど、こちらも相変わらず体調がつらいのでよろよろしてます。
三日目
驚いたことに、いきなり37℃を切る体温低下である。ラゲブリオの効果かな。
ただし、発熱こそ数値に出なくなったけれど、体調が完全に復調しているわけではない。
咳くしゃみ痰と気管系症状のオンパレードは続いているし、これまでの体調不良から来るダメージ(歯まで顎から逃げ出しそうなほど痛くなるというのはかなりきつい)が回復しきったわけでもない。
そもそも発熱に限ったことでもないが、症状ってのは、ダメージの発露であって、ダメージの原因ではない。なのでダメージからの回復が終わらない限り、症状が消えても体調なんてもとに戻んないのですよ。
……つまり、何が言いたいかというと。
相変わらず食欲皆無です。
無の境地で食事をひたすら噛んで飲み込むという作業を終え、寝込み直すと、棲息自治体の自宅療養者管理部署から文書が届いた。
……そういえば昨日送るとか言ってたっけ。
思考力が落ちてるので、適度な読み物がわりにとっくりと読む。
特に災害時の避難については熟読ですよ。なにせ日々増産中の台風がどこでどういう経路を辿るかわからんのだ。
そして指示書も読むと、今日から毎日体温や酸素飽和度のデータを送るように、だそう。
送ったついでにマッサージ器を持ち出して、ごりごりと身体を揉んでみる。
寝ているだけなのに、あちこち筋肉痛になるって、ほんとに意味わからんなー。
咳のせいだけではないのかもしれないが、大部分は咳のせいだと思う。おかげで喉が痛いこと痛いこと。
声?ガッサガサですよガッサガサ。
水分をとるようにしているのだけど、トイレの回数が異常に少ないことを考えると、体温計が動作不良じゃないかろうか。別の非接触型で計測してみると37.5℃とか平気で出るというね。誤差はどっちが少ないのか。
そして相変わらず発汗と痰の排出がすごい。効かないのは承知で貼っていた冷感ゲルは、これまで干からびるのを交換の目安にしていたのだけれど、汗を吸っているせいか、いつまでたってもうるうるむっちむち、ぱっつんぱっつんのわがままボディのまんまというね。
頭にきて剥がす。効かないのはまだしも、痒くなるとか許せん。成敗じゃ。
四日目
体温計はあいかわらず37℃すれすれの平熱を示す。咳と痰とくしゃみの連発がしんどい。
ぜーはーする息苦しさに、思わず「息苦しい」にチェックをつけてデータを送信。
すると、棲息自治体の自宅療養者管理部署から「大丈夫ですかー」と電話での問診がかかってきた。
咳や喉の痛みと腫れが原因みたいで、危険視されてる肺炎の兆候ではないっぽいことを伝える。……ややこしいな。十分息は苦しいし、食事も手間なんですけど。
陽性になった家族は、ラゲブリオなどの服用については話がなかったという。既往症の問題らしい。
熱も38℃超えのままかなりつらそうなので、こっちもよれよれしながら、つい世話を焼く。咳が出る時間帯は二重奏状態になったりすると、なんか、こう、感染しちゃった後ろめたさ的なものを感じてしまうもので。
まだ症状を示していない≒感染していない(らしき)同居家族もいるのだが、そちらが全員後期高齢者なので、感染リスクやそれに伴う重症化リスクをおっかぶせてしまうわけにはいかん、ということもある。
陽性家族も冷感ゲルを大量消費中。
……だが38℃超えの体温で、冷感ゲルに冷却効果を求めるのは間違ってるのだよ。経験者は語る。
では経験則的に一番いい人間用冷却剤は何かというと、凍らせたペットボトルなんである。
熱中症かとツッコミが入りそうだが、それにタオルを何重かに巻くと、氷枕の代用にもなるし、太い血管を冷やすのにも使える。中身が溶ければ水分補給アイテムにもなるというね。
TVを置いてある部屋は家族共用なので、入ることもできない。
なので、イギリス女王の国葬についてのニュースも、リアルタイムではほぼ見られない。
コロナはメディアの利用方法に変化をもたらしたというが、TVのある部屋に家族が集まるという光景も、今後完全になくなるのかもしれない。
五日目
朝の体温は36℃台も、朝定時の計測をした酸素飽和度が95%とやや低く出る。
いやでも計って出た数値だしなーと、棲息自治体の自宅療養者管理部署に数値を送ると、またもや「大丈夫ですかー」と、電話での問診がかかってきた。
現在のところ息苦しさはない旨を伝えると、「そういうときは深呼吸してから測り直して下さい」とのこと。なんだそのアナログかつ適当な対応。
……ええんか、それで?
釈然としないながらもさらに寝込む。
日中は微熱と平熱を行ったり来たりする体温。
そして喉が痛い。
当初出されていた、効かない咳止め類も全部飲み尽くしてなくなったので、買い置きしておいた市販の咳止めシロップを飲んでみることに。
するとぴたりと咳が止まった。
やはりコデイン系は効き目が強い。強すぎるのでむしろ要注意かもしんない。
咳が止まると、そのしんどさでかき消されていた喉の痛みをじわっと感じるようになるというね。
それまで舐めていた喉飴などが甘すぎて喉に染みた。思わずむせる。かなり痛い。
六日目
体温は36℃台だが、あいかわらず続いているくしゃみ痰咳に加え、頭痛が戻ってきているので午前中から大人しく寝込む。
味覚異常もあいかわらずないようだが、食欲皆無なので冷たい水が一番喉を通りやすいレベル。おなかが鳴っても、空腹なんだなと理解はするが、それでも食欲が欠片も生じないってある意味すごい。
朝から台風の影響で大騒ぎのようである。世の中も不要不急は出歩くんじゃないぞモードだから、寝込んでいるのは正しいんだい、ということにしておこう。
そんな中でも配達流通はきちんと動いていて、注文していたブツがちゃんと届いたのには、ちょっと感動してしまった。
七日目
自宅療養期間終了日なのだが、正直なところ、全快!というスッキリ感は皆無だったりする。
それには空腹感も食欲も相変わらず逃走中なのに加え、今日も微熱すれすれの体温がほんのり37℃を超え、37.1℃あたりを低空飛行するようになっているせいもあるのかもしれない。
咳はあまり出なくなってきたが、喉のつまり感があったり、体温の上昇とともにくしゃみが飛び出るようになったりする。
痰もデフォルト。
って、明日から外出可能っていうけど、ほんとにこの症状で出勤していいの?ねえ?!
軽く混乱したので棲息自治体のホームページを確認すると、「七日たち、かつ症状軽快後24時間経過後」自宅待機期間は終了になる、とのこと。
症状軽快って、どのレベルを軽快と判断するんだろうね?
八日目
症状勃発から世界が一つできるくらいの日数がたってしまった。
今日から仕事に復帰である。
職場の人たちには迷惑掛けたから、ほんとは菓子折の一つでも持っていくべきなんだろうけど、盛大な疑問が生じる。
ここでお読み戴いている方にも、真顔で質問してみたい。
いくらマスクをしていても、いくら個包装であろうとも、まだ咳をけふけふしてそうな感染症病み上がりの人間から、菓子をもらいたいと思うかね?
ま、時間が時間、しかも前日まで家から出んなーという状態だったので、それでも職場に持って行けるお菓子というと、コンビニにある缶入りクッキーがせいぜいなんですよ。個包装無理やん。
しょうがないので、手ぶらで出勤。
……しおしおになりながらも、なんとか早退せずに仕事を終え、帰ったところで、陽性家族と咳の二重奏状態。
やっぱり体調が万全でない以上、症状ってのは一番弱ってるところに出てくるものらしい。
こんな感じで、筆者はウィルスが体外排出される危険性のある期間を乗り越えたわけですが。
後遺症としては、咳と痰がまだ残っている感じですかね。当たり前ですがかからないのが一番です。感染経路不明なんですけど、当方も。
もしかかってしまったら、同居の方がいる場合にはレベル低めのバイオハザード対応が吉。
廃棄物は完全密封、口をつけた食器類は熱湯消毒が基本。
マスクは安心材料。うっかり家の中ですれ違うことがあっても感染危険性は下げられる。
逆にマスクをしない、できない状況下で同じ部屋にいるなら喋るな。
これを守らず感染してしまった時には、今度はあなたが相手の介助要員になると考えましょう。
なにせ一度感染したんだ、あとは何回感染しても……いやいや、抗体できてるから大丈夫でしょう、ってことになるんですよ。
同居の方がいない方の場合、まずは掃除洗濯炊事、そのいっさいが一週間できなくなっても大丈夫な衣食状況を整えておきましょう。
特に備蓄食料は必須です。
ネットスーパーなどの配達は便利ですが、数mの移動もしんどくなるほど体調が悪くなることもありえます。家の中にある程度は備蓄をしていたほうがいいかと。
内容は好き好きですが、一番体調の悪いときはゼリー飲料がいいかも。次点でレンジでご飯、ないしはおかゆ系。
カップ麺系はお湯を沸かすのもしんどくなることがあるとはいえ、お好みの味で逃走した食欲をおびき寄せ、捕獲できることもあるので、ケースバイケースかも。
自炊派という人は乾物類もお忘れなく。自宅待機期間中に冷蔵庫と冷凍庫が空になっても、レンジがあればそれでまだ何品か作れます。
500ミリリットルぐらいのペットボトル飲料も数本あると便利。凍らせて人間の保冷剤に使うもよし、自室からいちいち飲み物を取りに出てこなくてもすむよう、防備を固めるもよし。
生菓子を買ったときなどについてくる小さな保冷剤、あれを役立てようというのはやめた方がいいかもしれない。あっという間に溶けるので、効果はほぼ一瞬で消滅します。
自宅療養者の場合、食糧支援を自治体に求めることもできます。が、過信はしないほうがいいでしょう。
筆者の棲息自治体では、「期間終了まで○日以下の場合、支援は行わない」と明記されてましたので。
自宅療養予定期間が残りちょっと、でも備蓄食糧がなくなってしまった!という時に慌てないようにご準備を。
衣服は想定の二倍から三倍量の、汗をよく吸う素材のものとタオル類を用意しておくべきかと。交換するのは下着だけじゃ足りません。想像以上に汗をかきます。
住環境?一人一個蓋のできるタイプのゴミ箱と、広い心を用意しましょう。家の中が多少散らかってても、人間生きていけますから!
あ、動線は確保しといてくださいね。ふらふらの体調だと、こけそうになっても踏みとどまれなくなりますので。
以上、参考になったかならぬかはわかりませんが、備えあれば憂いなし。いつ感染するかもわからないという心構えでお過ごし下さい。
以下、後遺症の追記について。
発症から半月ほど経過した時点でも、咳と痰、喉の痛みなど呼吸器系の症状が残る。特に咳は夜中。
また、陽性同居家族もそうだが、頭痛を感じるように。
これも発生に波があるため、筆者は当初天気痛と混同。
微熱なのか不明だが、熱っぽさもある。
陽性同居家族は通院によって症状に対応した薬を処方されてはいるのだが、あいかわらず効かない。
だめだこりゃ。
自宅待機期間から一週間が経過したころ、筆者も頭痛がひどくなってきたので、陽性判定を出された町医者へ通院。
この時点での自覚症状は、頭痛、喉の痛み、咳、痰。一度快方に向かったかと思ったのに、体内ちゃぶ台返しな勢いでしんどくなる。
またもやQRコードで問診画面に遷移、打ち込むよう指示されるが診察券番号の問題は改善されず。
加えて、前に打ち込んだものと同じ情報を、再度打ち込まなければならないってのはどうなのか。
診察券番号の誤入力を恐れてなのかもしれないが、確認画面を一つ置けばいいんじゃないかと素人考え。
短時間の診察の結果、喉の痛みは咳のせいでしょう、とのこと。
処方された薬の副作用が眠気なせいか、すごい勢いで爆睡する。
一日二日は呼吸器系症状の薬を飲んで、大人しくしていたものの、またもや頭痛発生。
前回の副作用がおっそろしく強かったので、朝から眠くなるわけにはいかないしなーと二の足三の足を踏みまくっていたが、やはり痛みには勝てず服用。
「頭痛?うん、してるね」ぐらいの強度でおさまったのは何より。
ただ、胃に多少悪影響あり。
発症から約三週間後、陽性同居家族ともども、いわゆるブレインフォッグ的な認知機能の低下などの傾向が見られる。
筆者の場合、物の名前が出てこないこと、言い間違いをすることなどが増える。
陽性同居家族の場合は、短期記憶への悪影響。今自分が何をしていたのか、何をすべきなのかがあやふやになり、記入すべき事項の欄違いなどを起こす。
以下、自宅療養の扱いについて覚書。
国内全数把握の見直しから、自宅療養が保険の対象から外れた医療保険がある。らしい。
個別に確認が必要かも。