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クズ石の英雄  作者: 藤堂 元気
第一章傭兵始めました
8/16

8:(後書きに設定あり)

キルギス傭兵団が合流した翌日


「セラ様、ご無沙汰しております」

「アルビン団長、皆さんもお疲れのところありがとうございます」

「なんの!セラ様のためとあらば我ら一同、何時でも駆け付けますとも!」

「「そのとおり!」」

「うふふ、いつもありがとうございます」


キルギス傭兵団が恍惚の表情を浮かべている間にセラ様は馬車に乗り込む


「アルビン殿」

「はっ!出発準備!」

「「おう!」」


「ハルト殿もお願いします」

「はい」


出発後の2日間は襲撃は無くハルトは適度に警戒はしていたが、キルギス傭兵団は殺気を辺りに振りまいていた


「アルビン殿、気を張りすぎてはいませんか?」

「む?ハルト殿か。なんの、この程度は問題ありません」

「そうですか」

「ところでハルト殿の人形ですが、騎士より強いと聞きましたが」

「確かに鉄製ですから簡単には倒されませんが、騎士の方達より強いと言うのは…」

「謙遜は必要ありませんよ」

「ヘリオス殿」

「アルビン殿にも分かると思いますが、鉄の塊が人間同様に動くんですよ。剣で斬っても効かないなんて敵に回したら厄介ですよ」

「確かに…ハルト殿を狙うしか無いですな」

「それも死を恐れない、いや、死なない兵が護りに着くんですから」

「恐ろしいですな」

「ははは…」


ハルトは苦笑いを浮かべるしかない


「味方なら心強いですけどね」

「まったくですな」


「アルビン団長!ゴブリンです」

「またか」


数時間前から散発的にモンスターの襲撃が続いている


「どう思います?」

「この付近ではこれほど、モンスターに襲われることはないはずですが」

「ふむ」

「やはり使役されたモンスターでしょうか」

「可能性は高いとみて間違いないでしょうね」

「散発的に仕掛けることで、こちらを疲労させる狙いでしょうね」

「まぁ、残念ながらこちらは人形で対応しているので疲れはしていませんがね」

「そうは言っても精神的な疲労は蓄積しますからね」

「一旦休憩を取りましょうか」

「そうですね。一旦休憩をとる!」

「はっ」


馬車を止め全員で休憩を取る。馬に水をやりながら話し合いを続ける


「休憩を取らせるのは敵の狙いですかね」

「ですが、この付近はひらけていますから奇襲には向かないのでは?」

「そうなんですけどね…」


ハルトは何かが引っかかっているような感じがする


「いや、まさか…」

「どうしましたハルト殿?」

「なにか懸念でも?」

「この付近で隠れる場所はありますか?」

「確か少し先に森があったはずですが」

「大型のモンスターが隠れられますか?」

「え?ええ、可能だと思いますがゴブリンくらいしか居ませんよ」

「まさか…」

「?」

「森はどっちですか?」

「北東です」

「全員に警戒させて下さい。大型のモンスターを使ってくる可能性があります」

「わかりました!」

「全員警戒!」

「騎士団は北東を警戒!」

「ギルギスはその他を警戒だ!」

「セラ様を中心に。人形を配置して守ります」


警戒を始めてから約10分、北東に大きな人影が見える


「あれは?!」

「サイクロプスか!」

「3体いるぞ!」


サイクロプスは身長8メートルほどの単眼の巨人である


「アルビン殿!」

「不味いな、ヘリオス殿。セラ様を連れて退避を」

「なにを…」

「我らが抑えます。今囲まれてはセラ様を守れません」

「しかし!」

「セラ様の安全が第一です!」

「待ってください」

「ハルト殿?」

「今逃げれば待ち伏せされている可能性があります」

「だがサイクロプスは厄介だぞ。皮膚が硬すぎて剣では簡単には切れん」

「サイクロプスは俺がやりますので援護を」

「しかし」

「アルビン殿、ハルト殿に任せましょう」

「ふむ、わかりました」


「サイクロプスが来ました!」


「ではいきます」

「総員全方位警戒!」


ハルトが駆け出しサイクロプスへと迫る


「いくぞ!」

「ガアアア!」

「はあ!」


サイクロプスが棍棒を振り下ろそうとするが、ハルトは足の間をすり抜ける一瞬で右足の足首を斬りつける


「ガアアアアア?!」


クズ石の大剣で斬られた足首は血を吹き出し、くるぶしの骨は粉砕されていた。痛みで倒れ込むサイクロプスを無視して次のサイクロプスへ向かうハルトたが、2体に囲まれしまう


「ガアアア!」


ハルトは振り下ろされる棍棒へと大剣を振り上げ打ち合わせる


「ガア?!」


明らかに体格が違う人間に棍棒を弾かれたサイクロプスは驚きで体が硬直する


ハルトは打ち合う瞬間に棍棒の重量を0にした事で弾いた。通常なら力が強いサイクロプスの棍棒を弾くなど無理だが、フルプレートアーマの重量とクズ石の超重量が可能にしたのだ


「はっ!」

「ガッ?!」


上半身が反り返ったサイクロプスの太ももを切り裂いた事でたまらず後ろに倒れ込む


「ガ、ガア」


ハルトに睨まれた最後の1体は動きを止める


「今だ!ハルト殿のお陰でサイクロプスは自由に動けないぞ!」

「キルギス傭兵団掛かれ!」

「「おお!」」


ハルトが睨み合いをしている間に、キルギス傭兵団によって倒れ込むサイクロプスへと攻撃が加えられる


「あっちは任せるか」

「ガアアア!」

「ほう、やる気か」


あっさりとやられた仲間のサイクロプスを見ていたが、サイクロプスは知能が低いため同じように振り下ろしをしてくる


「なんだ、少しは違う攻撃をして来いよ」


攻撃をかわし同じく足を斬りつけるとサイクロプスが前に倒れ込む


「終わりだ」


サイクロプスの背中を駆け上がり、首筋へと大剣を振り下ろす


「ガアアアアア?!」

「くたばれ」


2度3度と振り下ろすとサイクロプスの皮膚が裂け、首の骨が折れると痙攣したあと動かなくなる


「ふう」


キルギス傭兵団をみると10人づつに別れて2体のサイクロプスを翻弄している


「おら!」

「へっ!どうしたデカブツ!」


問題無いと判断したハルトはセラ様の元に戻る


「ハルトさん!素晴らしいご活躍でした」

「ありがとうございます、セラ様」

「流石ですな」

「いえ、技術ではヘリオス殿にはとても敵いませんよ」

「そろそろ終わりそうですね」

「ええ」



ちょっと設定やらを書いてみます


細かく書きたいのですが、1話2000字ちょとにしたいので傭兵登録までに3話近くになったので諦めました


こちらに書くのでご勘弁を(汗)


長くなります



クズ石の重量については考え中です


大剣と鎧合わせて500キロほどですかね


現在は大剣が200キロほどかな


ファンタジーなので物理法則は無視する気満々なのでお気になさらずにw


サイクロプスの棍棒を弾いたのはちょっとどうかと思ったのですが、巨人の棍棒を弾き返すのはカッコイイかなと思って書いてみました


一応レベルが上がって腕力が上がってますが、ステータスは王都に着いてから表記します


ステータスが上がれば腕力で2トン近くのサイクロプスに力負けしない主人公…


クズ石は普通の鍛冶屋では加工出来ないようにしたいので、耐熱、強度、重量と世界最高で普通の炉では溶けない、削れないためクズ石と呼ばれて嫌われている設定です


チートアイテム扱いですね


過去に加工は試されているけどやっぱり重くて使えないから放置されてます


ハルトの重量操作があって初めて使い物になった感じです


旧作クズ石の傭兵団を読んでいただいた方は設定がおかしかったのはご存知だと思いますが、今回はなるべくおかくならないように気をつけます


主人公がクローンな時点でおかしいんですが(汗)


死んでもOK、頑張れば本体が幸せになるというのは新規で書くのは決めてました


こちらの神様は一応良心的です。頑張れば報酬をくれますからね


ただし、自分の世界の人間はあんまり好きじゃない



文明レベルは古代ローマ帝国ほどですね


風呂を出すかは未定


ある程度は発達していますが、長い戦乱で戦争に使われる技術以外はあまり発展してません


人類が作られた(神が作った)のは地球の人類とほぼ同じくらい


スキルや魔法があるので科学技術は発展せず


戦闘系スキルに偏った時代が長いため、生産系などの分かりやすいスキル以外は重要視されていません


現在のスキル習得がランダムになって400年ほど


戦乱時代は自由に選べた(才能の範囲で)ため、人口が多い国が有利だったが、同盟や連合によって1国が世界征服は出来ずに膠着状態になる


人口減少も加わり戦乱が落ち着いたためランダムスキル性へ変更


現在の戦闘系スキル持ちは約6割。ただし、過去はスキルの組み合わせで一騎当千の人間が多数居たが現在は各国に1、2人ほど。神の怒りに触れてスキルがランダムになってしまったと思っているので(正解)大規模な戦争は約300年前と約150年前の2回のみ


150年前の戦争時に戦闘系スキル持ちが3割にまで減った事で神の怒りに触れたと思った人類は(たまたま減った)戦争を中止した


戦闘系スキルが減りすぎてモンスターの増殖を招いてしまったため、神が一時期に介入して5割にまで増やした事がある


人類はすでに神の怒りなど忘れているため、小競り合いが頻発している



モンスターは突然変異や異世界から来たわけではなく神が作った


他の世界で人類同士の殺し合いを見ていたため、モンスターという敵を作った


自由スキル性にしたため人類の戦争が起きた時には他の世界の神に散々笑われて事でブチ切れた事がある。地球に隕石が落ちて恐竜が絶滅したのはそのため(あくまで設定、時間軸が違う)


主人公の本体とはリンク繋がっているため時間軸に関係なく記憶や報酬を受け取れる


地球の神がお詫びに主人公達のクローン作成を許可した


今後神同士の絡みを出す予定



こんな感じですかね


思いついた設定をざっと書いてるので今後変わる可能性はありますが大筋は出来てます


ちょいちょい設定は挟んでいきますが細かい描写は書けないかもしれません





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