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クラウスからの依頼を完了したハルトはディランと一緒に王都を散策していた
「ハルト君は何処に行きたいかな?」
「そうですね、王都にはゴーレムを売っている場所があるらしいのですが知っていますか?」
「ゴーレムか…それならミンス商会だと思うよ。あそこは変わった物を仕入れているからね」
「変わったものですか?」
「うん、あとは奴隷かな」
「奴隷ですか…」
「犯罪奴隷が多いんだけど、戦闘スキル持ちが多いから傭兵や冒険者も使うね。奴隷紋で縛られているから逆らう事が出来ないからね」
「なるほど」
話しながら歩いているとミンス商会に着いた
「これはディラン様、ようこそいらっしゃいました」
「やあ、ミンス。こちらはハルト君だ。商品を見せて貰うよ」
「どうぞご覧下さい」
「すまないが人形は無いか?」
「人形ですか?申し訳ありませんがクラウス様に購入しており頂いたため在庫はありま…いえ、失礼しました。大型の人形ならあります」
「大型?」
「はい、昨日ダンジョン都市から送られてきたのですが、何分大きいものですから人形とは少し違います」
「見せて貰えるか?」
「賜りました、こちらへどうぞ」
ミンスに案内され倉庫に行くと3mほどのゴーレムが鎮座していた
「こちらです」
「確かにデカイな」
皆が想像するような大型のアイアンゴーレムといったフォルムだ
「幾らだ?」
「何分輸送が大変でしたので金貨20枚になります」
「やっぱり高いね」
「申し訳ありません」
「構わない」
ハルトは金貨20枚を払うとアイテムボックスに入れてみる
「ほう!」
「眷属召喚」
ウッドゴーレム
アイアンゴーレム
ビッグアイアンゴーレム New
ゴーレムホース
「ビッグアイアンゴーレムか…」
「どうだいハルト君?」
「登録されました」
シュタウフェンベルク家の人間には眷属召喚の詳細を教えている
「今のはアイテムボックスですか?」
「ああ」
「羨ましいですな」
「ハルト君とは縁を結んでおいた方がいいよ」
「そうですね。他に必要な物はありますか?奴隷も扱ってますが」
「見せて貰いたい」
「畏まりました、こちらへどうぞ」
横の店舗に移動して説明を受ける
「借金奴隷、犯罪奴隷、戦争奴隷がいますがどうしましょうか?」
「ハルト君なら戦争奴隷がいいんじゃないかな?」
「戦争奴隷ですか?」
「うん、戦争奴隷は解放出来ないからね。秘密を漏らされる心配が無いよ。犯罪奴隷も同じだけどやっぱり犯罪者だからね」
「そうですね」
「では戦争奴隷をご紹介致します」
ミンスに連れられて戦争奴隷が入れられた檻が列ぶ地下へと行くと男女5人が別々に入っていた
「おすすめはこちらの女性ですね。水魔法が使えますから簡単な傷なら治せます」
「魔法が使えるなら買いたい者が多いのでは?」
「それなのですが、魔力が低いためあまり使えないのです」
「そうか」
他にも見たがやはり最初の女性が1番いいようだ。だが魔力が少ないのはな…
「どうされますか?」
「ちょっと待ってくれ」
魔力は俺が渡せ無いだろうか?
だけど魔力を渡す度に胸に触れるのもちょっとな……そういや、スキルを習得出来るようにするとか神様が言ってたな
調べてみると魔法や剣術などが取れるようになっている
奴隷いらないじゃん
ん?これは使えるな
「その子を貰う」
「わかりました。金貨12枚になります」
「では奴隷紋を登録しますので彼女の奴隷紋に血を付けて貰えますか?」
「わかった」
奴隷紋が光だしてパスが繋がったような感覚を味わう
「これで契約は終了です。挨拶しなさい」
「…マリアです。よろしくお願いしますご主人様」
「ああ、よろしく」
「それじゃあ帰ろうか」
「はい」
マリアを連れて服や靴などを買い与える
「宜しいのですかご主人様?奴隷に新品の服なんて…」
「俺に恥をかかせるつもりか?」
「え?」
「ハルト君は伯爵、まあ、僕の父上なんだけど。伯爵と付き合いがあるからね」
「貴族様でしたか、失礼致しました」
「構わないよ。僕はまだ爵位を継いでいる訳では無いからね」
「はい…」
「まあ、そもそもボロボロの服を着せて歩かせる趣味は無いがな」
「ハルト君に買われて良かったね。普通の傭兵や冒険者なら奴隷に金は掛けないからね」
一般的な奴隷はボロ布とは言わないが、ツギハギした古着を着ている。食事も主人公と同じ物は食べさせて貰えない。さすがに武器や防具は与えられるが質より安さである
「はい、ありがとうございますご主人様」
「マリアは傭兵として使うのかい?」
「そうですね」
「私は魔力が低いのでお役に立てないと思いますが…」
「それについては考えがある」
「それは…」
ハルト
年齢21
Lv71
腕力A
体力B
魔力SS
スキル
魔力回復(極)
重量操作(極)
自動化
アイテムボックス
マリア
年齢20
Lv23
腕力D(B)
体力D(B)
魔力A(A)
スキル
水魔法
魔力増強(強)