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「ここは……」
目を開けると、俺は真っ白な場所にいた。一体何処なのだろうか?確か、女の子を助けようとしてそれで……
そこまで思い出し、体の痛みが無くなってることに気がついた。自分じゃ見れてはないが、体も血塗れだったはず。
だが、自分の体を見ても何処も怪我などしていない。寧ろ、絶好調とも言える。
「もしかして、ここが天国ってやつか?」
それとも地獄の方だろうか……。どちらかは全く分からないが、他に人影も見えない。
こう言う時って、神様とかが出てきたりして説明してくれるもんじゃないかなぁ……。
暫くそのまま待ってみたが、一向に何も起きない。何かが出てくる気配すらない。
「ちょっと歩いてみるか……」
俺は何か無いかと探すため、真っ白な空間を歩き出す。正直、何も無さすぎて、自分が本当にに真っ直ぐ歩いてるのかすら分からなくなる。
だけど、何故だろうか……。懐かしいと感じてしまっている自分がいる。こんな場所知らないはずなのに、まるで知っているかのように足が進んでいく。
どのくらい歩いただろうか。暫くすると、真っ白な空間だけだった場所に、ポツンと一つの扉が現れた。
俺は、吸い込まれるようにドアノブに手をかけ、ゆっくりと回し扉を開いた。そして、その先には……
「後生じゃ! 頼むから儂の饅頭を返してくれ!!」
「食べ過ぎなんですよ! いくらアマテラス様と言えど、お供え物は有限なんですよ! 一気に食べず大事に食べて下さい!!」
「儂のお供え物じゃ! 好きな時に食べて何が悪い!」
「それで無くなって、後で泣くのはアマテラス様なんですよ! と言うか、いつもそれで泣いてるでしょ!」
「ぐぬぬ……ガブリエルのケチんぼっ!」
「ケチで結構! それに、このお供え物はアマテラス様だけでなく、他の方々へのお供え物でもあるんですよ!」
「あやつらなら喜んで儂に分けてくれるわ!」
「それは分けて貰ってるんじゃなくて、奪ってるの間違いでしょうに」
「ぐぬぬぬ……、ガブリエルのバーカバーカ! 小ジワが増えてしまえ!!」
「こんの、ロリババア……」
扉を開けると、そこには青髪の女性と黒髪の巫女服を着た幼女と言い合いをしている姿があった。
しかも、青髪の女性の背中には真っ白な羽が6枚もある。あれが所謂天使様ってやつか?
え、なにこれ? パッと見、いい歳した女性が幼い幼女からお菓子を巻き上げてる絵面にしか見えないんですけど……。
でも、二人?の言葉から察すると……幼女の方が神様ってことで、しかも--
「アマテラスってあの?」
アマテラスと言えば、太陽を司る神様として有名だ。アニメや漫画等では綺麗なお姉さんで描かれていることが多い神様なんだけど……。
どう見ても、小学校低学年にしか見えない。そんな姿に驚いて、思わず声が出てしまった。
「誰じゃ!?」
俺の声に気付いた二人?は、こっちを見て驚いた表情をした。まるで、『有り得ない』と言わんばかりの表情だ。
「お主何者じゃ? どうやって神域へ侵入した?」
それは、俺が知りたいです神様。




