その男は目覚める。
放課後になったし、そろそろ帰るか…と思っていたのだが、ギャルみたいな感じの人達に絡まれている。おまけに膝の上に座ってずっと何故かナデナデされている。これはこれで悪くない…。
…じゃなくて!帰ってそろそろ自傷したいの!しないとなんか…疼いてくるっていうか…むず痒くなってくるの!!
…なんて言えずこうなっているわけだが…。
「…そろそろ帰りたいんだけど…?」
おそるおそる言ってみたが…
「えー…んー…まーいっかー明日も会えるしー」
「じゃねーまた明日ー」
意外とすんなり帰してくれたな…ほっ…と思っていると、隣のクラスから
ズドンッ!
と、鈍くそして銃の発砲音のような音が聞こえてきたのである。えっこの国って銃の所持は法に触れているのでは…とか思いつつちょっと覗いてみることにした。すると…。
そこにはギャルのような女が1人と尻もちをついて穴の空いた壁に張り付いておそらく気絶している男が1人…そして…見間違いだろうか…ケモ耳の生えた幼女が1人(1匹?)いたのである…。
ギャルの手には見たことのない柄の尻尾のようなキーホルダーがついた銃を1丁持たれていた…。
とその時、いきなりケモ耳幼女がこっちを見て
「あ…だれかいるよ…?」
やべ、そう思った瞬間隠れる一瞬で左の頬を弾丸がかすった。頬から血が流れ出ていた。
「待てー!こらー!」
死ぬと全身で感じ、一気に階段へ走った。とりあえず今逃げれば大丈夫かもしれない。そうも思った。しかし…普段から家に引きこもり本を読むか自傷している僕にそんな体力は無かった。
ーー逃げに逃げ、着いた場所は体育館裏であった。途中から気づいたのかクレーエも近くにいる。
「おい…ユキヨシ…大丈夫か…?どうやら結構逃げたみたいだが…」
「説明はあと!銃持ったギャルどうにかしてよ!」
「銃を持ったギャル…?まぁたしかに普通の銃は効かねぇから対処できるかもだけどよ…」
「やべ!そろそろ来る!」
「しゃーない…気づいて無いみたいだし…助言すっか…」
「助言って、銃持った相手と素手で戦えって言うの!?」
「なにもそこまで言ってねぇよ!…あれだ…お得意の"自傷"をここでするんだよ!そうすりゃ…ユキヨシが願ったとおりにしてやる…」
「えっ、どどどういうこと!?」
…と会話をしていると遠くから走ってくる音が聞こえてきた…。
「いいから早く!時間はすくねぇぜ!」
「ん〜…わかったよ〜!」
ポケットから小針を出して、腕に刺した。いつもより焦って刺したせいかいつもより勢いよく血が流れた。
「見つけたぞ!観念しろぉ…はぁはぁ…疲れた…」
「みられちゃったから…こいつ…けすの…?」
「消しゃーしないよ…ふぅ…ただ、脅しておくか…ってなんで血塗れ!?」
…そうして僕は驚いた瞬間を見計らい銃を向けてきたギャルに銃を向けていたーー